2010年7月31日土曜日

取って置きのオーストラリア

ラゲージをピックアップしてタクシー乗り場の案内ボードに従って外に出る。飛行機から降りた客達は長く伸びた列をなして駐車場に向かっている。そうか、みんな車で飛行場まで来た連中だな、と思いながら左右を見回すがタクシー乗り場が見当たらない。
何故だ!確かにこっちに行けと矢印がかいてあったのに。
建物に沿って歩いてみたが、やはりタクシー乗り場がない。こうなりゃ聞いてみるしかないか、と近くに停まっていたバスの運転手に、
「タクシーにはどこで乗るんだい」
と聞いてみた。
「タクシー。いつもはこの目の前に並んでいるんだけどな。今はいないなぁ。電話で呼んだ方がいいぞ」
 超肥満で体の動きがよくないこの運転手、面倒くさいなぁという顔で答えた。
 やむなく飛行場の建物の中に戻り、レンタカー会社のカウンターの女性に聞いた。
「タクシーにはどこで乗るの」
「えっ、タクシーは電話で呼ぶのよ。すぐそこの壁に無料電話があるから」
「有難う」
 さっき出た出口の壁に確かに電話があった。普通の公衆電話の横に、「TAXI CALL FREE PHONE」と書かれた電話がある。これだ、これだ、と受話器を持ち上げるといきなり、
「ハロー」
ときた。
「空港に一台まわして欲しいんだけど。行き先はカラッサインターナショナルホテル。人数は二人。名前は園田」
「オーケー、今混んでるんだけどとにかく待っていてください」
 外に出た。タクシー待ちの様なのが7-8人いる。40メートルくらい離れた所にもそれらしきのが一人いる。何たってタクシー乗り場というのがないんだからどこで待つのも自由なのだろう。おっと、すぐ横にもどこかの建設現場に向かうような感じの三人組がいた。
 さて、これからが大変だった。待っても、待っても、タクシーが来ないのだ。
 15分以上してやっと来た一台のタクシーの女性運転手が暑い中を待っている我々を気の毒に思ったのだろう、
「どのくらいで来るか無線で聞いたげるよ」
と、問い合わせてくれた。
「あと10-15分で来るってさ」

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