2010年8月16日月曜日

取って置きのオーストラリア

 この言葉に服を脱いだのは私、フレッド、ジャーマンギャルの一人だった。アンドリューを加えた四人で川に入る。水温はかなり低いがそれよりも足元のぬるぬるの方が気になる。とにかく滑るのだ。足を一歩進めるのが危険だからとそろそろと足を進める。まるでアイススケートの初心者の感じだ。
 それでも全員転ぶことなく対岸までたどり着いた。プールを泳いで一周してから上がり、岩の上に寝転んだ。日中太陽の熱を十分吸い込んだ岩は暖かく冷え切った体を温めるのに最適だった。
 さらに20分ほど下流に歩いたが景色はあまり変わらなかった。ただ、白樺の一種と思われる木が多かった。この木の皮は紙の代わりに使われたという。
 元に戻り、駐車場への上り口をやや上流に歩いた所にKalamina Fallsがあった。小さな、ちょっと暗い感じの滝だった。
 Kalaminaでのウォーキングに長めに時間を割いたため、Dales Camping Areaに着いたのはすでに夕方だった。すぐに防露袋と青いシートを持ってベッドメーキング(?)をする。ギャル達はトイレ付きのキャンプ場にほっとした顔をしている。が、そのトイレはドアがブリキ製のためか閉めるたびに辺りにグァーンと音を響かせる。つまりあまりプライバシーを考えたとはいえない代物だった。
 アンドリューが薪集めを指示しないと思ったら、キャンプ場内は勿論、この国立公園内は全て焚き火厳禁とのこと。その代わりガスボンベ付きのバーベキューセットが設置してあった。
 火をつけて、まずベーバーベキューセットの掃除をした。そしてジャーマンギャル達がカットしたたまねぎ、ポテトのスライスを焼く。次にソーセージ、そしてオージービーフのステーキ肉だ。缶ビールを飲みながら焼くが、昨日と違ってやけに冷える。焚き火という暖房設備がないためだ。夜が更けるのにつれて焚き火というものの値打ちが骨身にしみて分かった。
 できあがった物をテーブルに運ぶとそこにはジャーマンギャルが作った野菜サラダがあった。昨日と比べると皆の食欲は段違いだ。それもそのはず万歩計をチェックしたら2万歩も歩いていた。
 寒いのと疲れもあって、片付け後早めに眠ることにした。砂漠にいるのになぜか冷たく光る星を見ながら、兄と話をしていたはずだったが、気が付くと隣りからは寝息が聞こえていた。
 翌朝は強烈な寒さで目がさめた。防露袋をかぶらずに寝ていたものの枕には霜が降りて凍っていた。頭の形だけ氷がないのは頭に霜が降りていたことを示している。

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