2010年8月24日火曜日

取って置きのオーストラリア

 ゲートの前で胸に入場カードをつける。係りの人はそのカードをチラッと見ただけで入れてくれた。そのカードを説明すれば、まず大きさは3x8センチほど。白い紙に、” The TERRACE “ への入場券と書かれているだけだ。こんなもの何時でも偽造できそうだ。とても200ドルもの大金を支払った証には似つかわしくない粗末なものだった。

SPECIAL GUEST

Admit to

‘ THE TERRACE ‘

01 JAN 2004

ADMIT ONE
ASCOT RACECOURSE


 中に入ると既に人が溢れている。英国式の競馬なのだからだろう、みなの服装が素晴らしい。常日頃半ズボンにブーツという服装が一般的な男性がこの日ばかりは長袖シャツに長ズボンというのになっている。かくいう筆者もチェックのシャツに白っぽい長ズボン、ダークグレイのジャケットに革靴といういでたちだ。夏のパースではほぼ正装といえる。
 女性達はと見ればなおいっそう華やかだ。肩、胸の露出度が大きいだけでなく、背中が腰まで剥き出しの人も多い。黒のドレス、カラフルなもの、そして純白などだが押しなべてセクシーなデザインだ。ロングが主流だが勿論はっとするようなミニもいる。
 特筆すべきは帽子だろう。黒でつばが広く、しかもつばの所がレース状になっているものが多い。この帽子のせいでどの女性もとてもシックに見える。
 場内にはあちこちに白い椅子が並べられていて、早起きしてきた人から場所取りが行われている。木陰になるところは既に全て押さえられていて、空いているのは刺すような強い日差しにさらされる日向の椅子だけだ。
パドックを含むホームストレッチ前には小さな四角いテントがたくさん張られている。これも早いもの順に張られたものらしい。日本のお花見の陣取りとそっくりだが、グループごとに真っ白なテントを張る所や参加者の服装が飛びっきり綺麗なのが違いだろうか。
 中には赤い帽子に黒いドレスで統一した若い女性の6人組のグループもある。その女の子達がシャンペングラスを片手に優雅におしゃべりをしている、そんな華やかさは日本の競馬場にはない。

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