ミルストリーム(Millstream)
ホテルでのピックアップ時刻が7時45分というので7時半にチェックアウトをして迎えを待った。ミルストリーム、カリジニツアーというのに参加するのだが、注意書きが案内書にあった。飲み水、着替え、夜のための暖かいジャンパー、懐中電灯などというなるほどというものが並んだ最後に、明るい色の衣類はお勧めできませんと書いてあった。なのに、兄のTシャツは白ではないか。それもパースのジェティで買ったおニューだ。
待つこと30分、やっと大型のランドクルーザーがやってきた。後に資機材が入ったキャリヤーがついている。
運転席から降りてきたオレンジ色のTシャツのお兄ちゃんが、
「アンドリューです。名前は」
と聞いてくる。
「園田兄弟。よろしくね」
「じゃぁ中に入って。出発するから」
町外れで燃料を入れた。パースなら89セントなのにここでは1ドル8セントもする。アンドリュウが運転席から皆に話しかけた。
「これからミルストリームとカリジニに行きます。まず、これから先にはまともなトイレはないので用のある人はここで済ませてください。次にいざというときのための設備に付いてですが、車の後の窓は内側から強く押せば開きます。脱出するようなことがあった時には思い出してください。また何かあったときのためにここに衛星電話を持っています。普通の携帯電話などまったく通じない所ですから。それから、このツアーにはタイムスケジュールなんかありません。たとえば写真をとりたいなんていうときは気軽に声をかけてください。ではパイプライン沿いにミルストリームに向かいます」
参加者は8名、なんと日本人が4人、外国人が4人という構成だった。我々兄弟を除くと日本人は、あちこちを渡り歩いてきたセイジ君という日本青年と美容師をちょっと休んでオーストラリアにワーホリビザで来たという若い女性だ。外国人は、ドイツから来たギャルが二人、彼女達が去年オーストラリアに滞在した時にたまたま友達になったというオーストリアのギャルが一人、そしてフランスはグルノーブルから来たウェスターンオーストラリア大好きの大学助教授のフレッド君だ。
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