<?xml version='1.0' encoding='UTF-8'?><?xml-stylesheet href="http://www.blogger.com/styles/atom.css" type="text/css"?><feed xmlns='http://www.w3.org/2005/Atom' xmlns:openSearch='http://a9.com/-/spec/opensearchrss/1.0/' xmlns:georss='http://www.georss.org/georss' xmlns:gd='http://schemas.google.com/g/2005' xmlns:thr='http://purl.org/syndication/thread/1.0'><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886</id><updated>2011-07-08T12:11:41.077+09:00</updated><title type='text'>園田豪の連載小説</title><subtitle type='html'></subtitle><link rel='http://schemas.google.com/g/2005#feed' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/posts/default'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default?max-results=100'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/'/><link rel='hub' href='http://pubsubhubbub.appspot.com/'/><link rel='next' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default?start-index=101&amp;max-results=100'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><generator version='7.00' uri='http://www.blogger.com'>Blogger</generator><openSearch:totalResults>997</openSearch:totalResults><openSearch:startIndex>1</openSearch:startIndex><openSearch:itemsPerPage>100</openSearch:itemsPerPage><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-6748760327235624871</id><published>2010-09-01T06:21:00.002+09:00</published><updated>2010-09-01T06:26:09.586+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　これらの思案の末、賭けるべき馬と賭ける金額を決めるのである。が、競馬経験のない筆者のように、パドックで馬を見て、気力、体力を測り、または姓名判断よろしく馬の名前で賭ける馬を選ぶという方法だってある。要するに賭けを楽しめば良いのだ。&lt;br /&gt;　レースで走る馬を見ているうちに気が付いたことがある。それは馬の一団のやや後方を走る車の存在だった。どうやらレースコースの内側に道路が造ってあるらしい。&lt;br /&gt;｢あの付いていく車は何をしているのかな｣&lt;br /&gt;と聞いてみた。&lt;br /&gt;｢えっ、あの車、あれは救急車よ｣&lt;br /&gt;と、直ぐに答えが返ってきた。&lt;br /&gt;　そうだった。競馬というのは危険なものなのだ。何人ものジョッキーが練習中に命を落としている。ましてレースの最中は、皆他の馬のことなど考えずに走ることに専念している。前や横の馬との接触だってあるだろうし、落馬の危険度は高いのだろう。&lt;br /&gt;　レースの際の馬の速度はとても速い。70キロくらいかと前に書いたが、そのような速度で走っている馬から落ちたらそれだけで大怪我をする可能性が高い。まして、後にも馬が全速力で走っているのだ。後続の馬に蹴られることは十分考えられる。&lt;br /&gt;　馬の脚には蹄鉄という馬蹄形の鉄の板が打ち付けられている。鉄で武装した足で蹴られたら、場所によっては命にかかわる。レースを追いかけるように走る救急車の存在が競馬の危険性を改めて思い出させた。&lt;br /&gt;　馬というものは普通は人を蹴ったりしない。前に人が倒れていればそれを飛び越える。だが、レースの最中という興奮の中では避けきれないこともあると思わなければならない。&lt;br /&gt;　第六レース、パースカップがスタートした。テーブルの上のテレビ画面には団子になって走り出す馬の一団が映っている。&lt;br /&gt;｢各馬ゲートインから一斉にスタート｡先頭は3番の……｣&lt;br /&gt;という実況中継の英語版が聞こえてくる。言葉は違うが内容と抑揚は日本のものとそっくりだ。&lt;br /&gt;　さして時間がかからずホームストレッチに入り、目の前を駆け抜けていく。思わずゴールの前を先頭で走り抜けるのはどの馬か、と目を凝らすが、次の瞬間、このレースは3，200メートルだからもう一周するんだと気がつく。&lt;br /&gt;　このレース、筆者が勘で選んだ一番が終始先頭を走っていたが、最後の直線で刺しこんで来たのに抜かれてしまった。&lt;br /&gt;　優勝馬は十一番のKing Canute、新聞の予想をしていた三人の競馬評論家の中でたった一人が、それも四番目に選んだ馬だった。それだけに優勝したジョッキーはパドック中央に戻って拳を何度も天に突き上げていた。&lt;br /&gt;　今回のレースのソポンサーはヨーロッパの自動車メーカーBMWだ。競馬場の中央にはBMWの主要な車種が展示されているし、勿論第六レースの勝者にトロフィーを手渡すのはBMWの人だ。レースの速さと比べて、この表彰式自体は何人もの人が挨拶をするので時間がかかり、やや退屈だった。&lt;br /&gt;　メインレースが終わる午後3時過ぎになると観客にも十分酒が回って様相が変わってくる。テントの前でダンスに興ずるカップルがいるかと思えば、柵の際にひっくり返っている酔っ払いも出現する。&lt;br /&gt;　アラブの衣装をつけたもの、頭に空き缶で出来た帽子をかぶるもの、さらにはさすが英国の伝統、スコットランドの衣装を着た男達もいる。シェリーが写真をとろうとしたらそのスコットランド男性二名は、顔を見合わせにっこり笑ったかと思うと向こうを向いてしまった。あれ、と思った瞬間彼らはスカート状のキルトを前かがみになりながら跳ね上げた。当然のことだがむくつけき尻が丸見えとなった。この写真、しっかり撮れたのだがやはり本には載せにくいので引き出しの奥にしまってある。&lt;br /&gt;　台の上に乗ってシャボン玉を飛ばしながら音楽に合わせて踊っている男女もいた。&lt;br /&gt;　最初は紳士、淑女の社交場、最後はお祭り騒ぎとなるこのパースカップ、読者諸氏も一度経験してみたら如何だろうか。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;告：長らくお楽しみいただいた連載も本日をもってしばらく中断します。この所出版に向けての仕事が忙しくかつ集中しなければならないので。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-6748760327235624871?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/6748760327235624871/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=6748760327235624871' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6748760327235624871'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6748760327235624871'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/09/blog-post.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-158051182121798287</id><published>2010-08-31T06:34:00.000+09:00</published><updated>2010-08-31T06:35:11.568+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　さてゲートインが終わると間をおかずにレースがスタートする。走るために出来た馬といわれるサラブレッドはさすがに速い。筆者が想像していたのとはけた違いに速い。時速70キロくらいは出ているのではないだろうか。見る見るコーナーを回りホームストレッチに入ってくる。そのときに聞こえる足音は勿論『パカパカ』などというのんびりしたものではない。｢どぅどどど、どぅどどど｣というような、重く、震動が見ているものの腹に響くような音だ。&lt;br /&gt;　その昔、日本の戦国の世に、武田の騎馬軍団が他国に恐れられていたというのがよく分かる。いかに日本の当時の馬が小さめだったとはいえ、土を巻き上げながら、地響きとともに猛スピードで迫る騎馬軍団を槍と刀を持っているとはいえ迎える軍兵の恐怖はどれほどだったか。恐らく、直ぐにも逃げ出したくなったのではないだろうか。&lt;br /&gt;　さて、普通のレースは1，400から1，800メートルを走るのだが、第六レースのパースカップは何と3，200メートルという長距離レースだ。&lt;br /&gt;　皆は一般誌や専門誌のデータをもとにどの馬が一着になるかを予想している。参照しているデータは主に、その馬の戦歴(特に距離との関係)、ジョッキー、ハンディキャップ(重さ)、ゲート番号(内枠の方が一般的には有利)などである。&lt;br /&gt;　だが必ずしも一着と予想した馬に賭けると決まったわけではない。賭けで重要なのは勝って、且つ儲けることなのだ。そこで重要になるのは賭け率データだ。皆が一着と予想する馬、つまり本命馬に賭けても殆ど儲からない。驚くほどの儲けが出るのは一着になるなんて予想もしない馬に賭けていた場合だ。そこで皆頭をひねる。本命以外が一着になる可能性を考えるのだ。&lt;br /&gt;…3，200メートルは短距離走ではない、いわばマラソンだ。だからポイントは持久力と最後の100メートルで加速できるかどうかだ…&lt;br /&gt;…全体のペースが遅めに展開すればこの馬が…&lt;br /&gt;…あのコーナーで先頭になれればこの馬が逃げきれるのでは…&lt;br /&gt;…今度のジョッキーならこの馬を上手くリードして…&lt;br /&gt;　きりがないほど考えることがあるのである。&lt;br /&gt;　もっと凄いのは、勝つ確立は低いけど賭け率から見て万一勝ったら凄い儲けだ。念のために少し買って置こうか、というのもある。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-158051182121798287?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/158051182121798287/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=158051182121798287' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/158051182121798287'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/158051182121798287'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_31.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-2621554618804711935</id><published>2010-08-30T06:12:00.001+09:00</published><updated>2010-08-30T06:12:53.776+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　パドックの向こうからジョッキーが入ってきた。いや，ジョッキーだけではない。&lt;br /&gt;｢ジョッキーと一緒に入ってきたのは馬主じゃないかな｣&lt;br /&gt;一緒に見に来ていたシェリーに聞いてみた。&lt;br /&gt;｢そうよ、オーナーよ。オーナーはこの瞬間が楽しみなんですって。もち馬が優勝すれば勿論馬と一緒に歩けるし、写真も撮って貰えるんだけど、それは滅多にないことだからね｣&lt;br /&gt;　自分の馬を見つけるとジョッキーは軽やかに馬にまたがった。それにしてもジョッキーの体は小さい。体重が５０キロくらいというのだから日本人としても小さいのだが、この巨漢がごろごろというオーストラリアで見るジョッキーは、それはそれは小さく見えた。&lt;br /&gt;　ふと見れば、鐙の位置が高い。ジョッキーは膝を鋭角というよりヘアピンのように曲げて鐙に足をかけている。そうなのだ、馬が走っている間中ジョッキーは尻を浮かせたままでいる。そのために鐙は極端に高い位置にセットされている。&lt;br /&gt;　パドックの真中には三頭の白馬が並んでいる。レースコースの係りが乗っているもので、出走場をエスコートしてコースに出すのが仕事のように見えた。&lt;br /&gt;　やがて一番の番号をつけた馬から順にコースに出る。そしてコースに出た途端猛烈な速度で走り出す。向かうのは反対側にある白い出走ゲートだ。&lt;br /&gt;　こんな展開のレースだが一つだけは違った。九レースの中の最大3200メートルの第六レース、すなわちパースカップの場合である。&lt;br /&gt;　まず女子高校生と思しき一団がオーストラリア国旗を掲げて行進する。そしてパドックの中に整列すると、今度はパースカップにでるジョッキーの紹介がある。一人ずつジョッキーが中央に呼ばれてでてくる間に、過去の成績などが読み上げられていく。ジョッキーが全員整列すると今度は赤いドレスの女性が現れた。そして、&lt;br /&gt;｢ここでナショナルアンサム（国家）を歌います｣&lt;br /&gt;とアナウンスがあり、その女性が高らかに国家を歌い始めた。すると私の脇や、後から歌声が聞こえてきた。どうやら大半の人は国家を一緒に歌っているようだ。国家斉唱になると口だけを空ける人が多い日本とは異なっている。&lt;br /&gt;　ここでこのパースカップに参加した日本人ジョッキーに付いて紹介しておこう。パースの新聞は、｢彼の参加でパースカップはインターナショナルレースになった｣と報じた。&lt;br /&gt;　そのジョッキーの名前はTakahide Ikenushi。漢字でどのように表記するのか知らないのでローマ字で書いておく。日本のジョッキー養成機関の狭き門を嫌ってオーストラリアに渡りジョッキーになった彼は目下好成績を残して活躍中の25歳だ。&lt;br /&gt;　同じ日本人ということもあり、レース前に却って迷惑かとも思ったがパドックで声をかけた。勿論一面識のない彼には誰が声をかけたかなど分からない。レース前の気合の入ったときだから面識のある人間でも認識できないのではないだろうか。彼はこの日二つのレースに出場した。その一つがメインレースのパースカップだ。それだけで彼がオーストラリアのレース界での実力ジョッキーであることが理解できよう。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-2621554618804711935?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/2621554618804711935/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=2621554618804711935' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2621554618804711935'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2621554618804711935'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_30.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-1314735618266311968</id><published>2010-08-29T06:39:00.000+09:00</published><updated>2010-08-29T06:40:19.282+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　一応カードの種類を列挙しておこう。&lt;br /&gt; Win &amp; Place:　説明済み&lt;br /&gt; Quinella:　　二頭の馬を選び、その二頭が一着と二着（順不同）になったら勝ち&lt;br /&gt; Exacta:　　　一着と二着の馬を予想、その通りだったら勝ち&lt;br /&gt; Trifecta:　　　一、二，三着の馬を予想、その通りだったら勝ち&lt;br /&gt; Quartet:　　  一、二，三、四着の馬を予想、その通りだったら勝ち&lt;br /&gt; Mystery Bets: コンピューターが一、二，三着を選び、それが当たったら勝ち&lt;br /&gt;このような賭け方のシステムは日本のものと違うのではないだろうか。&lt;br /&gt;　さて賭け金だが、ブッキーといわれる胴元のところでは最低が20ドルと高いが、カードでの賭けの場合は最低50セントから受け付けている。でも、掛け金の欄の数字は一ドルが最低だったはず、５０セントの時はどうするのか。一休さんのとんち問答みたいだが、５０セントをかけるときは賭け金の欄をブランクにしておくのである。&lt;br /&gt;　レースが近づいてくるとレストランの席も華やかな女性達に彩られてくる。隣のテーブルを例に挙げれば、胸の大きくあいた純白のミニドレスを着たマリリンモンロウ張りのお姉さんとワインレッドのロングドレスのお姉さんがこれでもかという具合に女性美とフェロモンを発散していた。&lt;br /&gt;　目の前のパドックに馬が見え始めたので様子を見に行くことにした。レストランの一番下の段にガラスのドアが二つあってそこから外に出られるようになっている。ドアの所には白い制服を着たお兄さんが立っていて、間違って入ってくる人がないようにチェックしている。それだけではなく我々の出入りの時には恭しくドアの開閉をしてくれる。金持ちっていうものも良いもんだな、と感じながらパドックの柵まできた。&lt;br /&gt;　パドックの中では馬丁に轡をとられた次のレースの出走馬が歩いている。競走馬としてのサラブレッドは走ることだけを教えられた馬だ。いわゆる乗馬用の調教を受けていない｡そのためか歩き方も荒々しいものが多い。頭を激しく上下に振るもの、｢ブォルルォン、ブルフォウン｣と荒い鼻息で気分の高まりを示すもの、体を斜にして馬丁と押し合いをしながら歩くもの、はては背中を丸めて飛び跳ねながら行くものまでさすが勝負の世界に生きる馬だと感じさせるものばかりだ。&lt;br /&gt;　馬の体と言うものはかくも美しいものか。贅肉など一片もない筋肉質の体はまるで解剖学の図を見るが如く一つ一つの筋肉の様子を見せている。その均整の取れた体はボディビルに象徴されるような筋肉トレーニングの結果できた体とは異質のものだ。走る、という自然の動きによって鍛えられた筋肉の発達はそのバランスという点で典型的人為である筋トレがつくるアンバランスとは異なるのだ。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-1314735618266311968?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/1314735618266311968/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=1314735618266311968' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1314735618266311968'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1314735618266311968'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_29.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-3801747787832845403</id><published>2010-08-28T07:04:00.000+09:00</published><updated>2010-08-28T07:05:26.598+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　もう一つあった。それはベッティング(賭け)の申込み用紙と記入用の鉛筆だ。そう、なんとテーブルで選んだ馬にどれだけかけるかを決め、用紙に記入する所までできると言う至れり尽せりのサービスになっている。&lt;br /&gt;　ここで賭け方を説明しよう。全部で六種類のカードがあるのだが、シンプルな方の三種類を最初に説明する。&lt;br /&gt;　一番普通なのが｢WIN AND PLACE｣だ。まず左端のMeetingの欄を見る。左側に上から、S、M、P、C…と書いてあるのはレースコースの頭文字だ。Sはシドニー、Mはメルボルン、PはパースだからPに鉛筆でマーキングする。そう、マークシート方式だ。右側には上から、R,　T,　Dと書いてある。Rは競馬、Tはトロット、そしてDはドッグレースだからRにマーキングする。&lt;br /&gt;　次の欄にはRaceと書いてあり、１から１０までの数字が書いてある。これはレース番号だから、かけるべきレースの番号にマーキングをする。&lt;br /&gt;　次の欄に移ろう｡ここにはSelectionとあり、1から24までの数字が書いてある。選んだ馬に対応する番号にマーキングすれば良い。&lt;br /&gt;　次の欄の左側はWin、すなわち一着になることにどれだけ賭けるかを示すところである。1から順に大きくなる数字にマーキングすればその額が賭けた金額となる。&lt;br /&gt;　右側はPlace、これは選んだ馬が一着、二着，三着のいずれかに入ったら勝ちという賭け方の枠だ。やはり掛け金に対応する数字にマーキングをすればよい。&lt;br /&gt;　このカードをレストランの一番奥のカウンターに持っていき、備え付けの読み取り機械に差し込むと掛け金の合計額が表示されるとみえ、係りのお姉さんがxxxドルxxxセントですと言ってくれる。その金額を支払えば賭けの手続きは終わりだ。機械から取り出したカードを見ると、裏側に賭けの内容が印字されている。&lt;br /&gt;　では予想が当たってPlaceに選んでいた馬が二着になったとしよう。勿論それに応じた賞金が手に入るのだがやり方はいたって簡単だ。例のカードを持っていき、先ほどの機械に入れれば良いだけだ。お姉さんがその場で賞金を渡してくれる。&lt;br /&gt;　次のレースに賭けるためのカードをマーキングして持っていった場合は、当たりカードと一緒に機械に入れれば良い。支払いと払い戻しを計算した上で過不足をお姉さんが知らせてくれる。なんとも楽なシステムになっているのだ。&lt;br /&gt;　賭けカードには他の種類もある。一、二着がそれぞれ選んだ馬になった場合に勝ちになるものから四着までがぴたりと当たらなければならないものまである。が、皆が記入しているのは紹介した「Win &amp; Place」が殆どだ。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-3801747787832845403?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/3801747787832845403/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=3801747787832845403' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/3801747787832845403'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/3801747787832845403'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_28.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-6790131874566172871</id><published>2010-08-27T05:41:00.001+09:00</published><updated>2010-08-27T05:43:29.509+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>&lt;strong&gt;Main Course&lt;/strong&gt;&lt;br /&gt;Char-grilled chicken and chorizo braised with cider&lt;br /&gt;Lamb kifta cooked with tomatoes and raisins&lt;br /&gt;Snapper fillets in champagne buerre blanc&lt;br /&gt;Seasonal vegetables with lemon olive oil&lt;br /&gt;Eggplant and potato curry&lt;br /&gt;Fragrant Jasmine rice&lt;br /&gt;Minted new potatoes&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;strong&gt;Dessert&lt;/strong&gt;&lt;br /&gt;Pavlova with vanilla chantilly&lt;br /&gt;Strawberry cheese cake&lt;br /&gt;Espresso mousse cake&lt;br /&gt;Chocolate mud cake&lt;br /&gt;Fresh fruit compotes&lt;br /&gt;Lemon curd tart&lt;br /&gt;Crème brulee&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;Selected Australian cheese, semi dried fruits and nuts&lt;br /&gt;Platter of seasonal fruits and berries&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;strong&gt;Beverage&lt;/strong&gt;&lt;br /&gt;Lindemans Bin 65 Chardonnay&lt;br /&gt;Lindemans Bin 95 Sauvignon Blanc&lt;br /&gt;Lindemans Bin 45 Cabernet Sauvignon&lt;br /&gt;Lindemans Bin 50 Shiraz&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;Great Western Brut&lt;br /&gt;Great Western Imperial&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;Emu Bitter, Swan Draught, XXXX Gold&lt;br /&gt;Hahn Premium Light&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;strong&gt;Soft Drinks&lt;/strong&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　勿論飲み放題であることは言うまでもない。&lt;br /&gt;　さて、メニュー以外にテーブルに備え付けられているものがある。ふ、ふ、ふーむ。実は各テーブルにはテレビが一台ずつ載っているのだ。映るのは次のレースの出走場データと賭け率、レース後の結果と配当金の額、レース中の様子、それにパドックを利用して行われるアトラクションの中継だ。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-6790131874566172871?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/6790131874566172871/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=6790131874566172871' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6790131874566172871'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6790131874566172871'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_27.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-5805101186812840051</id><published>2010-08-26T05:56:00.001+09:00</published><updated>2010-08-26T05:58:20.320+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　黒っぽいガラス張りのこのレストランからはレースコースの全てが見渡せる。パドックは直ぐ目の前、その先はホームストレッチのゴールのちょっと手前だ。が、外からはレストラン内部は見えない。この黒っぽいガラス、日本の高級車の窓などに使われているものと同じなのではないだろうか。&lt;br /&gt;　席についたら直ぐに落ち着いた感じの中年の女性マネージャーが挨拶と説明に来た。&lt;br /&gt;｢今日は有難うございます｡現在１１時半くらいですからそろそろブフェの方の準備ができると思います。最終レースが５時過ぎですからゆっくりデザートまでお楽しみいただけますように｡メニューをぜひご覧下さい｣&lt;br /&gt;といった感じだ。&lt;br /&gt;　その後直ぐにウェイターがドリンクの注文をとりに来た｡ヘザーはシャンペン、残りはビールを頼んだ｡ここでメニューを紹介しておこう。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;strong&gt;Antipasto&lt;/strong&gt;&lt;br /&gt;Tuna, salmon and avocado sushi, soy and wasabi&lt;br /&gt;Potato, parsley and goats cheese frittata&lt;br /&gt;Thai noodle salad with chili and lime&lt;br /&gt;Smoked salmon, capers and lemon&lt;br /&gt;King prawns with cumin rouille&lt;br /&gt;Cured meats with Escalivada&lt;br /&gt;Roast veal loin with tomato&lt;br /&gt;Marinated fetta and olives&lt;br /&gt;Smoked ham with pickles&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;strong&gt;Salad&lt;/strong&gt;&lt;br /&gt;Young cos leaves, crispy bacon and anchovy garlic dressing&lt;br /&gt;Potato and green bean salad, roast garlic dressing&lt;br /&gt;Rocket and witlof salad, orange vinaigrette&lt;br /&gt;Tomato, basil and red onion salad&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;strong&gt;Roast&lt;/strong&gt;&lt;br /&gt;Slow cooked beef with rich red wine jus&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-5805101186812840051?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/5805101186812840051/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=5805101186812840051' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/5805101186812840051'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/5805101186812840051'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_26.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-6560059788138825703</id><published>2010-08-25T05:28:00.001+09:00</published><updated>2010-08-25T05:28:48.176+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　日本の競馬がギャンブルを目的としたある性格の人達が集まる所であるのに対して、此処でのホースレース、特にパースカップなどの大イベントはジェントルマンとレディ達の社交場となっている。勿論当地でもジェントルマンには到底見えない人が混じってはいるが。&lt;br /&gt;屋根だけで壁のない建物があった。長い列ができるのではなく中心部からそれこそ十重二十重に物凄く多人数の人か囲んでいる。&lt;br /&gt;｢あれは何だろうか｣&lt;br /&gt;と聞くと、&lt;br /&gt;｢お酒を売っているのよ｣&lt;br /&gt;とシェリーから返事が来た。&lt;br /&gt;　次の建物はもっとでかかった。レースコースに近い三方向にはやはり壁がない。５メートルおきくらいに電光板があり、一段高い所にちょっと感じの違ったお兄さんやおじさんが立っている。そしてその前には二三十人の男達が群がっている。&lt;br /&gt;　その時、&lt;br /&gt;｢ここでは写真を撮らないほうが良いからね｣&lt;br /&gt;とヘザーが耳打ちした。&lt;br /&gt;｢えっ｣&lt;br /&gt;｢写真を撮ると怒ってくるかも知れないから｣&lt;br /&gt;さらに小さな声で、さらに耳元でヘザーが囁いた。&lt;br /&gt;　この場景、この注意、そうだ、こればブッキーと呼ばれる独立系の賭けの胴元に違いない。その種のビジネスをするちょっとこわもての人達の戦場とも言うべきやや殺気立った雰囲気に、思わずカメラを手で包みこむように持ちかえていた。&lt;br /&gt;　人ごみを掻き分けるようにしてブッキーのエリアを脱出して次なるメインビルに入った。エスカレーターで二階にあがると、そこにも溢れんばかりの人、人、人。丸テーブルがずらりと並ぶ中、皆が座っている椅子と椅子の間をすり抜けるようにして奥へ奥へと進む。そしてようやく人が少なくなったと思ったとき目の前に柵で区画された一画が現れた。入り口には係員がいて予約客以外を入れないように見張っている。&lt;br /&gt;｢予約してあったホスキングだが…｣&lt;br /&gt;と黒い制服の係りの女性に言うと、&lt;br /&gt;｢ウェル、うーむ｣&lt;br /&gt;と言いながらブッキングノートを指でなぞる。そしてホスキングの名前を見つけるや、&lt;br /&gt;｢オーケー、ついて来て下さい｣&lt;br /&gt;と言って歩き始めた。&lt;br /&gt;　ブフェランチの用意が進んでいるため三箇所のコーナーからは食欲を刺激するような匂いが漂ってきている。大きな１０人掛けくらいの円卓がいくつも並んでいて既に半分くらいには人が座っていた。&lt;br /&gt;　我々の席はその一角を出たレースコースに面したレストラン部にあった。観客席に対応する階段部分を五段に改造し、それぞれに４人掛けから６人掛けのテーブルを配している。一列に七テーブルが並べられているから百数十人が着席できる。我々は上から二段目、つまりかなり高い位置のテーブルに案内された。前後のテーブルには６人ずつが座っている。同じサイズのテーブルを四人で使う我々はラッキーなようだ。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-6560059788138825703?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/6560059788138825703/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=6560059788138825703' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6560059788138825703'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6560059788138825703'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_25.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-3705958698617200449</id><published>2010-08-24T05:49:00.000+09:00</published><updated>2010-08-24T05:50:34.234+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　ゲートの前で胸に入場カードをつける｡係りの人はそのカードをチラッと見ただけで入れてくれた。そのカードを説明すれば、まず大きさは３x８センチほど。白い紙に、” The TERRACE “ への入場券と書かれているだけだ。こんなもの何時でも偽造できそうだ。とても２００ドルもの大金を支払った証には似つかわしくない粗末なものだった。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;SPECIAL GUEST&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;Admit to&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;‘ THE TERRACE ‘&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;01 JAN 2004&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;ADMIT ONE&lt;br /&gt;ASCOT RACECOURSE&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　中に入ると既に人が溢れている。英国式の競馬なのだからだろう、みなの服装が素晴らしい。常日頃半ズボンにブーツという服装が一般的な男性がこの日ばかりは長袖シャツに長ズボンというのになっている。かくいう筆者もチェックのシャツに白っぽい長ズボン、ダークグレイのジャケットに革靴といういでたちだ。夏のパースではほぼ正装といえる。&lt;br /&gt;　女性達はと見ればなおいっそう華やかだ。肩、胸の露出度が大きいだけでなく、背中が腰まで剥き出しの人も多い。黒のドレス、カラフルなもの、そして純白などだが押しなべてセクシーなデザインだ。ロングが主流だが勿論はっとするようなミニもいる。&lt;br /&gt;　特筆すべきは帽子だろう。黒でつばが広く、しかもつばの所がレース状になっているものが多い。この帽子のせいでどの女性もとてもシックに見える。&lt;br /&gt;　場内にはあちこちに白い椅子が並べられていて、早起きしてきた人から場所取りが行われている。木陰になるところは既に全て押さえられていて、空いているのは刺すような強い日差しにさらされる日向の椅子だけだ。&lt;br /&gt;パドックを含むホームストレッチ前には小さな四角いテントがたくさん張られている。これも早いもの順に張られたものらしい。日本のお花見の陣取りとそっくりだが、グループごとに真っ白なテントを張る所や参加者の服装が飛びっきり綺麗なのが違いだろうか。&lt;br /&gt;　中には赤い帽子に黒いドレスで統一した若い女性の６人組のグループもある。その女の子達がシャンペングラスを片手に優雅におしゃべりをしている、そんな華やかさは日本の競馬場にはない。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-3705958698617200449?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/3705958698617200449/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=3705958698617200449' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/3705958698617200449'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/3705958698617200449'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_24.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-8845334283451903837</id><published>2010-08-23T05:36:00.000+09:00</published><updated>2010-08-23T05:37:13.575+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　さて仲間四人でパースカップの券を購入した。ホームストレッチ正面の観客席の一部にしつらえられたガラス張りのレストランでの食事付観覧券とでも言えばよいだろうか。一人２００ドル以上もするのだから最高級と表現した方が良いだろう。&lt;br /&gt;　アスコットの４万人以上が集まる当日の周辺の混雑は当然激しいと予想された。そして一方通行だらけの道路は、下手な所に駐車したら大渋滞に巻き込まれることを意味している。車を何処に停めるか、は大問題なのだ。&lt;br /&gt;｢アスコットの駐車場に停めたら良いんじゃないか｣&lt;br /&gt;｢いや、あそこからは何時間経っても出られないぞ｣&lt;br /&gt;｢それじゃあ、少し離れた一般の道路に置こうか｣&lt;br /&gt;｢パースカップの日には駐車禁止の看板を出す家もあれば、駐車料金を要求する家もあるぞ｣&lt;br /&gt;｢待て、待て、アスコットの駐車場は二ヶ所ある。手前の駐車場なら大通りに一方通行で出られるぞ｣&lt;br /&gt;｢そうか。それならそこに停めよう。だがそこが一杯になる前に停めなければならないな｣&lt;br /&gt;｢最初のレースが始まるのが１１時４５分だから、余裕を見て１０時半に出発しよう｣&lt;br /&gt;　こんな会話に基づいて当日１０時半に出発した。トンキンハイウェイを南下してグレートイースタンハイウェイに出、エプソンアヴェニューに右折して入った。と、前方にアスコットに向かうらしき車が行くではないか。&lt;br /&gt;｢おっ、あの車は目的地へのルートを良く知っているらしいぞ。あれに付いていこう｣&lt;br /&gt;　前の黒いクーペはラウンドアバウトを左折して悠然と走っていく。が、何ということだ。暫く走ったらそのクーペは左側のお屋敷に吸いこまれるように入っていった。&lt;br /&gt;｢何てぇこった。仕方がない、この道を真っ直ぐ行こう｣&lt;br /&gt;　運が良いのか、直ぐにアスコットの駐車場に出た。駐車場といっても芝生の空き地のような所である。柵が切れたといった方がいい入り口を入ると中に係りの男性がいた。窓を開けながら近づくと、&lt;br /&gt;｢あの端のフェンスの所に駐車してください｣&lt;br /&gt;と指示が来た。&lt;br /&gt;　車を停めて良く見たら、目の前がアスコットの入り口で、さらに良いのはこの駐車場が一方通行の道路に面していて、真っ直ぐハイウェイに渋滞なしで出られる位置にあることだった。我々は考えたとおりの駐車ポイントを得たのだった。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-8845334283451903837?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/8845334283451903837/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=8845334283451903837' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8845334283451903837'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8845334283451903837'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_23.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-2957355967527041824</id><published>2010-08-22T06:06:00.000+09:00</published><updated>2010-08-22T06:07:34.165+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　オーストラリア人の気質がおおらかなのは世界的に有名である。広大な国土と豊かな天然資源に裏打ちされた豊かな生活はこせこせしない性格を醸成した。｢ノーウォリーズマイト(No Worries, mate)｣を連発するオージー、きっと芝にダメージを与える車輌が走っていたときにも、&lt;br /&gt;｢パースカップまでにはまだたっぷり時間がある。心配ない、それまでにちゃんと芝が成長するぜ。ノーウォリーズ｣&lt;br /&gt;とやっていたに違いないのだ。&lt;br /&gt;　オーストラリア人の大らかさはいい加減さ、怠惰な態度と表裏一体である。長所は短所というが、まさにこれなどはその典型だろう。&lt;br /&gt;　結果として芝はなかなか伸びなかった。パースカップの運営機関はこれは大変だと実地調査に臨んだ。パースの新聞にはアスコットレースコースの芝を、拡大鏡を手に観察する調査官を写真入りで報道した。&lt;br /&gt;　もしもアスコットが使えない場合はどうするのだろう。その場合はもう一つのレースコース、ベルモントを使うしかないとのことだった。しかし、アスコットは４万４千人もの受け入れが可能であるがベルモントはたったの４千人しか収容できない。つまり決定的な差が両レースコースの間にあった。しかも、この４万４千人の入場券は完売していたし、その中のかなりの数はランチ込みのものだったのだ。&lt;br /&gt;　もうクリスマスになるというころまで決まらないレースコースに、皆が慌てただろうか。いや、皆落ち着いていた。大方の判断は、今更アスコットをやめてベルモントにしたら完売した入場券の取り扱い、得べかりし利益を失うレストランなどへの保障など多くの問題が生じ、それを１０日間くらいでは処理できるわけがない。今回のパースカップを中止するという可能性も新聞には報じられていたが、１１７年の伝統行事を中止する歴史的責任の大きさとやはり生じる補償問題とを考えれば中止などありえないというものだった。&lt;br /&gt;　つまり、アスコットの芝の状況が悪くても、何とか当日には使用可能なレベルになると強弁してでもアスコットで実施するほかないというのが結論である。現実にそのような展開になったが、アスコットの管理者はその責任をとって退職した。失敗しようが何のかんのと理屈をつけて逃げようとする、あるいは逃がそうとする日本の組織とは対応が異なっている。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-2957355967527041824?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/2957355967527041824/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=2957355967527041824' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2957355967527041824'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2957355967527041824'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_22.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-6741757875751547763</id><published>2010-08-21T05:35:00.000+09:00</published><updated>2010-08-21T05:36:13.702+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>&lt;strong&gt;元日のパースカップ&lt;/strong&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　パースカップはウェスターンオーストラリア最大のイベントである。何のイベントかって？実は競馬だ。&lt;br /&gt;　｢競馬｣という言葉の響きは余り素敵ではない。おっと、それは筆者の個人的な感覚で言えば、と付け加えておかねばならない。日本での競馬のイメージは、雑然、騒然とした埃っぽい競馬場に、赤線や丸印があちこちにつけられた競馬新聞を片手に、耳には赤鉛筆を挟んだ、時にはタオル(決して手ぬぐいではない)で鉢巻をした赤ら顔のおじさんたちが、&lt;br /&gt;｢さあ、さあ、こっちだ。当たる予想はいらないか｣&lt;br /&gt;などという予想屋の呼び込みの為のダミ声の中をうねるように歩いているというものだ。もっとも、長い間競馬場なるものを覗いた事がないから現在はもっと美しく、スマートな所なのかもしれないが。&lt;br /&gt;　が、日本の競馬も｢ジャパンカップ｣と呼ぶと途端に上品な馬のレース(｢競馬｣ではない)のイメージになるから不思議だ。&lt;br /&gt;　オーストラリアでもっとも有名なカップは｢メルボルンカップ｣である。名前の通りメルボルンで行われるレースで、これにはオーストラリア中がエキサイトする。ホースレースは英国系の国では盛んだが特にオーストラリアでは大き目の都市ではその名を冠した｢カップ｣が催されている｡たとえばシドニー、ブリスベーン、メルボルン、パースなどだ。都市としては小さい方のダーウィンでも｢ダーウィンカップ｣が開かれるくらいだ。&lt;br /&gt;　パースカップの特徴は２００４年で１１７回、つまり１８８７年からの１１７年間一度も中止にならずに続いてきたという、英国系紳士、淑女の大好きな｢伝統｣に満ち満ちている点と、１月１日、つまり元日に行われる点だ。&lt;br /&gt;　場所は決まってアスコットレースコースである。パースは勿論南半球の都市だから、元日はまさに夏、雨が降るなんてことはまずありえない。気温などはひどい時には４０度にもなるという季節の中の一日だ。水着のサンタクロースがプレゼントを配ったクリスマスの直ぐ後の夏のビッグイベントである。&lt;br /&gt;　さてパースカップは決まってアスコットでと書いたが今年(２００４年)のレースコースの決定にはごたごたがあった。何とアスコットレースコースの芝の外枠部分の生育が悪かったのだ。何故かって？馬鹿げたことだが、そこに車輌が走る許可を出していたとのことなのだ。勿論レースコースの補修や芝の手入れなどのための車輌だったのだがこれが芝にダメージを与えた。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-6741757875751547763?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/6741757875751547763/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=6741757875751547763' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6741757875751547763'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6741757875751547763'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_21.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-5883562399493249415</id><published>2010-08-20T05:35:00.001+09:00</published><updated>2010-08-20T05:35:47.613+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　さらに少し歩くと真っ青な空をそのまま映したような青い水面が現れた。それがカリジニを訪れたものに感動を与えると言われるFern Poolだった。その美しさは、すんだ青い目にも例えられようか。裸の美女が水浴びでもしていたらまさに天国の池というところだろう。&lt;br /&gt;広さも今までのプールに数段勝る。早速水着になり飛び込んだ。先ほどのCircular Poolと比べると水温も１９度と大分暖かい。一番奥の滝まで泳いで滝の温度が高いのに気がついた。&lt;br /&gt;ゆっくり泳ぎを堪能して岸に上がったらそこに水着姿の別のグループのガイドが現れた。この女性ガイドはどこに行くにも黒の水着姿のままらしい。案内してきたグループを水に入れた後ゆっくりサンドウィッチを食べ、そのあとうまそうにタバコを吸った。同業のアンドリューとはもちろん顔見知りらしくガイド同士の情報交換をしていた。このたくましいオージーギャルを見て、日本人男性とオージーギャルの組み合わせが余りないのもむべなるかなと納得してしまった。&lt;br /&gt;　思えばゴージの中を延々と歩いてきた。あの道を帰るのか、と思ったとき、心を読んだかのごとくアンドリューが言った。&lt;br /&gt;｢皆さんはFortescue Fallsの上で２０分ほど休んでから、そこにある道を上に登って来て下さい。私は元に戻って車を取ってFortescue Fallsの駐車場まで移動させますから｣&lt;br /&gt;　素晴らしいガイドじゃないか。かくして我々は２０分日光浴をしてから駐車場に向かったのである。&lt;br /&gt;　昼食後、ビジターセンターに寄り、そしてカラッサに戻った。６時間かけて走り、カラッサに着いたのは午後８時過ぎだった。&lt;br /&gt;　このカリジニのキャンプは当初想像していたのをはるかに越えて素晴らしかった。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-5883562399493249415?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/5883562399493249415/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=5883562399493249415' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/5883562399493249415'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/5883562399493249415'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_20.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-8381656771258460671</id><published>2010-08-19T06:02:00.001+09:00</published><updated>2010-08-19T06:02:45.721+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>｢ここを見てください。オークで書いた黄色い線が並んでいます。数え切れないくらいかかれています。捕ったカンガルーの数を記録したとか、日数や年数の記録だとか色々な説がありますがまだはっきりしていません。その先を見てください。宇宙人のようなのが並んで描いてあるでしょう。これも意味は分かっていません｣&lt;br /&gt;　黄色い線のほうはある一枚の頁岩層に延々とかかれている。その数はどれだけあるか分からない。何万という数かもしれない。宇宙人のほうは、全体はこけしのような形で、丸い顔に、これまた丸い目がついている。それにしてもアボリジニーのロックペインティングには宇宙人のようなものが頻繁に登場する。想像で描いたのではなく実際に宇宙人と遭遇していた結果とも考えられる。&lt;br /&gt;　足元にはカンガルーのものらしい白骨が散乱している。ブッシュコックローチと呼ばれる直系３センチほどのまん丸の虫の死骸もあった。&lt;br /&gt;　上流に向かって歩き川に張り出した大きな木の所で休憩した。アンドルーはバックパックの中から一口サイズのケーキを取り出して皆に勧める。朝早くから動き始め、食事の支度をし、車を運転し、プールには率先して飛び込み、各所の説明をし、そしておやつも配る。ガイドとは結構大変な仕事だが、そのほんの小さな心配りがツアーの印象を決めるのも事実である。&lt;br /&gt;｢その木を伝って川の真中まで行くと素晴らしい写真が撮れるよ｣&lt;br /&gt;　アンドリューが指した木はなるほど川に向かって大きく張り出している。それだけではなく、幹の上半部は皮が剥けているし、色も茶色になっている。多くの人が写真をとりに行ったり来たりした事が明瞭だった。もちろん我々も順番に写真を撮りに行った。人が動くたびに木が揺れるので情けないへっぴり腰になってしまったが。&lt;br /&gt;　前方が開けたと思ったらそこがFortescue Fallsだった。今までのどちらかというと暗い滝ではなく太陽の光に輝いている。水の色も青く全体が明るいのだ。階段状の滝を下り落ちる水の白さが岩の赤茶色と周りの木々の緑に強いアクセントを与えている。&lt;br /&gt;　階段状の岩壁を登って滝の上に出る｡ここからの景観も素晴らしい。絶壁に近い側面の岩壁のテラス状のところには何人もの人達が座って、景色と吹きぬけるさわやかな風を楽しんでいる。&lt;br /&gt;　我々はさらに上流を目指した。足元には真っ黒い肌をした鉄鉱石の塊がごろごろと転がっている。目を転ずれば近くの木の枝の黒い蝙蝠が三羽ぶら下がっている。&lt;br /&gt;｢オー、バットマン｣&lt;br /&gt;と思わず言ったら、&lt;br /&gt;｢ロビンがいないぞ｣&lt;br /&gt;とアンドリューが応じた。この辺の掛け合いの妙が楽しい。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-8381656771258460671?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/8381656771258460671/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=8381656771258460671' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8381656771258460671'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8381656771258460671'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_19.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-2651180284787916720</id><published>2010-08-18T05:53:00.000+09:00</published><updated>2010-08-18T05:54:21.015+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　さて、その位置で静止すること約３０秒、身体が水温になれてきた。そこで思い切って一気に肩まで沈めた。冷水が体を押してくるような感じだ。だが息苦しさも胸の苦しさもない。これなら大丈夫と確信してプールの中央に向かって泳ぎだした。&lt;br /&gt;　そうしたら一旦諦めたと思われたフレッドも水に入った。アンドリューは泳ぐだけではなく、プールに流れ落ちる滝のような部分に行って岩に這い登り、水に打たれている。そして、&lt;br /&gt;｢ここの水は温かいんだ｣&lt;br /&gt;と言った。&lt;br /&gt;　暖かいと聞いてすぐ温泉を思い浮かべたが、火山があるわけでもなく、熱源としての白亜紀の花崗岩があるわけでもない。熱源のないところに温泉は成立しないはずだ。で、温かい水を観察した。すると水は地表からではなく、上部の塊状の地層と下部の層状の地層との間から出ていることが分かった。恐らく地表から染み込んだ暖かい水が地層の境界を通って崖にまで流れてきているのだろう。&lt;br /&gt;　実際にその水に触れてみたが暖かかった。そのときセイジが岩場から飛び込んだ。この元気さは驚異的である。&lt;br /&gt;　アンドリューによればこのプールの水温は１４度、カリジニで一番冷たい水だとのことだ。井戸水よりも低温なのだから心臓の弱い人は入らないほうが良いだろう。&lt;br /&gt;　さて、頭上のルックアウトから見下ろしている人たちにウェイブをしながらDales Gorgeを遡り始めた。谷底は比較的ひろく、紙の木(白樺の一種？)がそこかしこに生えている。周りの地層は板状の頁岩、直角の角を持つテーブル状のものが多い。&lt;br /&gt;　アンドリューが寄ってきて聞いた。&lt;br /&gt;｢ジオロジストなんだって。一度聞いてみたかったんだが何故ここの岩はこんな割れ方をするのかなぁ｣&lt;br /&gt;｢これは岩石として固化してからうけた構造的な力によって出来たものだと思うよ。ジョイントシステムと言うんだ。その大型版が断層と呼ばれるものさ。この割れ目に沿って浸食が起こるんだ。だからゴージが直角に交わってるのも原因はジョイントシステムだよ｣&lt;br /&gt;｢そうか、今までどうしてこうなるかと疑問に思っててさ、一度ジオロジストに聞いてみたかったんだ｣&lt;br /&gt;｢岩石の色だって意味があるんだよ。一般に黒っぽいのは酸素の少ない環境、白や灰色なんてのは酸素に富んだ環境で出来たことをしめすんだ。地層の色、割れ方、積み重なり方などから出来た時の環境が分かるんだよ｣&lt;br /&gt;　地質談義をしながら左手の崖に近づく。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-2651180284787916720?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/2651180284787916720/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=2651180284787916720' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2651180284787916720'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2651180284787916720'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_18.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-3294017164118819313</id><published>2010-08-17T06:08:00.001+09:00</published><updated>2010-08-17T06:08:56.930+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　寒いので皆暖かいものを飲もうと早めに集まってきた。熱い紅茶をすすりながら朝食の準備にかかった。&lt;br /&gt;｢食料は何が残っているんだ｣&lt;br /&gt;とアンドリューに聞くと、&lt;br /&gt;｢卵とベーコンがあるよ｣&lt;br /&gt;とのこと。&lt;br /&gt;　早速バーベキューセットに火をつけ、ベーコンを焼き、目玉焼きをつくり、トマトを焼く傍らパンをあぶってトーストにした。かくて昨日のパンだけの朝食とは打って変わって豪華な朝食が実現した。&lt;br /&gt;　さて向かったのはCircular Pool Lookout。駐車場から歩いてすぐの所だ。８０メートルほどもあろうか、真下に文字通り円形のプールが見える。垂直の赤色の壁に囲まれた感じだ。もちろん一方、つまり下流側は谷になっているがそこには大きな岩がごろごろ転がっている。一旦駐車場に戻り反対方向に歩いてゴージへの道を下る。２-３００段ほどの岩の階段を降ると谷底だ。飛び石伝いに流れをわたること数回、ついにさっき上から見たCircular Poolに到達した。水はどこまでも透明だ。それだけに冷たく見える。昨日のカラミナの水より冷たいに違いない。&lt;br /&gt;　水辺に行って手を差し入れたフレッドが振り返り、顔を横に振る。｢冷たい！｣とジェスチャーで示しているのだ。&lt;br /&gt;　私も水に手を入れてみた。確かに冷たい。昨日泳いだ水よりも数度低いと思われる。入るか、やめるか、迷った。数秒の後折角ここまできたんだから入ろうと心を決めた。&lt;br /&gt;　ブーツを脱ぎ水着一つになってそっと水に足を入れる。そして一気に腰まで入ると冷たさというより痛さが下半身を包んでくる。シーッ、自然に口がすぼみ、そこから搾り出すような息が出ていく。&lt;br /&gt;　人は息を吐く時には力が出、吸う時には力が出ない。だから武芸者は呼吸に非常に神経を使う。若い頃柔道をやっていたが、技をかけるときは声を出せと指導されたものだ。気合を入れると力が飛躍的に増すのは事実だ。&lt;br /&gt;　もっと象徴的な話をすれば、人は｢産声｣といわれるように吐く息とともに誕生し、｢息を引き取る｣というように息を吸って命を終える。&lt;br /&gt;　だから冷水に入ったときに自然に出る｢シーッ｣は体の緊張を高める反応なのだろう。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-3294017164118819313?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/3294017164118819313/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=3294017164118819313' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/3294017164118819313'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/3294017164118819313'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_17.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-496405238702271712</id><published>2010-08-16T06:08:00.000+09:00</published><updated>2010-08-16T06:09:22.522+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　この言葉に服を脱いだのは私、フレッド、ジャーマンギャルの一人だった。アンドリューを加えた四人で川に入る。水温はかなり低いがそれよりも足元のぬるぬるの方が気になる。とにかく滑るのだ。足を一歩進めるのが危険だからとそろそろと足を進める。まるでアイススケートの初心者の感じだ。&lt;br /&gt;　それでも全員転ぶことなく対岸までたどり着いた。プールを泳いで一周してから上がり、岩の上に寝転んだ。日中太陽の熱を十分吸い込んだ岩は暖かく冷え切った体を温めるのに最適だった。&lt;br /&gt;　さらに２０分ほど下流に歩いたが景色はあまり変わらなかった。ただ、白樺の一種と思われる木が多かった。この木の皮は紙の代わりに使われたという。&lt;br /&gt;　元に戻り、駐車場への上り口をやや上流に歩いた所にKalamina Fallsがあった。小さな、ちょっと暗い感じの滝だった。&lt;br /&gt;　Kalaminaでのウォーキングに長めに時間を割いたため、Dales Camping Areaに着いたのはすでに夕方だった。すぐに防露袋と青いシートを持ってベッドメーキング（？）をする。ギャル達はトイレ付きのキャンプ場にほっとした顔をしている。が、そのトイレはドアがブリキ製のためか閉めるたびに辺りにグァーンと音を響かせる。つまりあまりプライバシーを考えたとはいえない代物だった。&lt;br /&gt;　アンドリューが薪集めを指示しないと思ったら、キャンプ場内は勿論、この国立公園内は全て焚き火厳禁とのこと。その代わりガスボンベ付きのバーベキューセットが設置してあった。&lt;br /&gt;　火をつけて、まずベーバーベキューセットの掃除をした。そしてジャーマンギャル達がカットしたたまねぎ、ポテトのスライスを焼く。次にソーセージ、そしてオージービーフのステーキ肉だ。缶ビールを飲みながら焼くが、昨日と違ってやけに冷える。焚き火という暖房設備がないためだ。夜が更けるのにつれて焚き火というものの値打ちが骨身にしみて分かった。&lt;br /&gt;　できあがった物をテーブルに運ぶとそこにはジャーマンギャルが作った野菜サラダがあった。昨日と比べると皆の食欲は段違いだ。それもそのはず万歩計をチェックしたら２万歩も歩いていた。&lt;br /&gt;　寒いのと疲れもあって、片付け後早めに眠ることにした。砂漠にいるのになぜか冷たく光る星を見ながら、兄と話をしていたはずだったが、気が付くと隣りからは寝息が聞こえていた。&lt;br /&gt;　翌朝は強烈な寒さで目がさめた。防露袋をかぶらずに寝ていたものの枕には霜が降りて凍っていた。頭の形だけ氷がないのは頭に霜が降りていたことを示している。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-496405238702271712?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/496405238702271712/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=496405238702271712' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/496405238702271712'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/496405238702271712'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_16.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-1117930497898236019</id><published>2010-08-15T06:23:00.000+09:00</published><updated>2010-08-15T06:24:24.865+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>ふと横を見ると若いカップルが二組いる。どっちのカップルもオージーらしい男と日本人の若い女性の組み合わせだ。オーストラリアで見るオージーと日本人のカップルは、その殆どが、女性が日本人のケースだ。日本人男性とオージーギャルの組み合わせは見ることまれである。なぜか？やはり、オージー女性のあのたくましさの前に体力的にも大きさでもかなわないと日本人男性が引いてしまうところに原因があるのではないだろうか。&lt;br /&gt;　あまりの声援にセイジは、しばらくテラスの上からはるか下(少なくとも本人にとってはそう思えたはず)の水面を見てはためらっていたが、いよいよ腹を決めたか服を脱ぎ始めた。&lt;br /&gt;でも、服をそこに残しておいたらまたそのテラスまで登ってとりに行かなくてはならない。と思ったとき、&lt;br /&gt;｢こっちに投げて｣&lt;br /&gt;と、ジャーマンギャルが声をかけた。そしてセイジが投げた服をしっかり受け止めたのである。&lt;br /&gt;｢飛び込むならこっちの方向だ。そこが一番深いから｣&lt;br /&gt;と、アンドリューはセイジを誘導する。ガイドとしての責任があるのだろう。&lt;br /&gt;　セイジが右手を高々と上げた。プール全体がシーンとなった。そこにいる人の目、全てがセイジを見つめている。&lt;br /&gt;　深呼吸をしたセイジがテラスから飛び出した。一直線に落下し，大きな水しぶきを上げて水中に潜った。&lt;br /&gt;　やがて顔を出して岸に向けて泳ぐセイジに皆が拍手を贈った。&lt;br /&gt;　もと来た道を帰って昼食となった。メニューは昨日とまったく同じ、つまりパン、レタス、キウリ、トマト、ハム、チーズでサンドウィッチを作る。違いがただ一つあった。昨日のバーベキューで残った肉の串焼き、ソーセージ、鳥のウィングスティック、野菜などが追加されたことだ。&lt;br /&gt;　昼食後は、JoffreとKnoxのルックアウトで雄大な景色を見たあとKalamina Gorgeに向かった。この谷は川底が頁岩で出来ているだけでなく、地層がほぼ水平なのでどこでも歩ける広い川原が特徴のようだ。約１５分下流に歩いた所に比較的広いプールがあった。&lt;br /&gt;　アンドリューが言った。&lt;br /&gt;｢この川の底は頁岩の層理面で出来ているのでとにかくぬるぬると滑るんだ。向こう岸まで転ばずに歩いていくってのはどうだい｣&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-1117930497898236019?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/1117930497898236019/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=1117930497898236019' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1117930497898236019'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1117930497898236019'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_15.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-3635321242668850551</id><published>2010-08-14T06:28:00.000+09:00</published><updated>2010-08-14T06:29:19.845+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　フルーツケーキ、クッキーなどに紅茶、コーヒーソフトドリンクのモーニングティーを終えて、いざWeano Gorgeに向かった。&lt;br /&gt;　降りてみると両側から切り立った岩が迫ってくる。厚さ５-１０センチくらいの板状の頁岩が殆ど平らに成層している。２５億年という長い年月が割れた時のエッジの鋭さに現れている。崖の縁をへばりつくようにして前進する。時として手で掴む場所も足を置く場所も見当たらないことがあるが、アンドリューが、&lt;br /&gt;｢ここを掴んで、こっちに右足を乗っけて｣&lt;br /&gt;と細かい指示を出して切り抜けていく。&lt;br /&gt;　やがてちょっと広い所にでた。でも前方は切り立った狭い、一メートルの幅もない谷になっている。&lt;br /&gt;｢ここから先はみて分かるように狭い谷になります。うまく歩ける所ではありません。ここは皆スパイダーマンのようになって、両側の壁に両手と両足を突いて体を浮かせたまま前進します。足を滑らせると大変なのでブーツを脱いで裸足で行きます。ブーツはここへ置いていきます。スパイダーマンの姿を写真にとって欲しい人は私にカメラを預けてください｣&lt;br /&gt;と、アンドリューが指示を出した。&lt;br /&gt;　皆、ブーツを脱ぐとアンドリューの後に続いてスパイダーマンになった。幅が狭い所や足を置く段があるところは良いが、幅が広くなってくると両手、両足が開きっぱなしになってくる。これは苦しい。開き切ったコンパスのような態勢で次の足場に足を伸ばさなければならない。かれこれ１０メートルくらいそんなことを続けただろうか、ようやく川底に足を下ろすことが出来た。つまり足が流れの中に入った。恐ろしく冷たい、まるで氷水のように感じた。&lt;br /&gt;　目の前は崖のようになっていて、川水は滝となって流れ落ちている。そしてその先には透明度抜群のプールがあった。&lt;br /&gt;　急斜面というより、滝を下るのだがそこにはこのプールの名前（Handrail Pool）の元になったと思われるHandrail(手すり)が用意されていた。手すりを伝っている部分はいわば急斜面だったが、その先はほぼ垂直な壁になっていてそこにはロープが一本垂れ下がっている。約３０センチに一個の結び目を頼りにロープを握り、足を思い切り踏ん張りながらプールレベルまで降りた。&lt;br /&gt;　切り立った円形の岩壁に囲まれた空間はまるで音楽ホールのようだ。&lt;br /&gt;｢泳いでみませんか｣&lt;br /&gt;とのアンドリューの声にも誰も応じない。水の冷たさを知ってしまっているから足先をつけようとするものもいない。&lt;br /&gt;　セイジを含むに三人が壁沿いに反対側まで進んだ。そのうちにセイジが対岸の７-８メートルの高さにあるテラス状の部分に上った。&lt;br /&gt;　それを見た人達が一様に、&lt;br /&gt;｢ジャンプ、ジャンプ｣&lt;br /&gt;と、はやしたてた。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-3635321242668850551?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/3635321242668850551/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=3635321242668850551' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/3635321242668850551'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/3635321242668850551'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_14.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-6325804932502939127</id><published>2010-08-13T05:49:00.000+09:00</published><updated>2010-08-13T05:50:14.581+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　朝食後というのは一般にトイレの時間帯だ。昨日は暗い夜のこと、ちょっと離れれば闇の中というのでそれ程遠い所まで行かなくても用が足せた。が、朝は違う。すっかり明るくなり、しかもブッシュはほんのまばらに木々が生えているだけで極めて視界良好だ。あるものは障害物に大きなアリ塚を利用した。周辺のアリ塚は幅６０センチ、高さ１メートルくらいだからしゃがめば決して見えることはない。&lt;br /&gt;　私も適当な場所を求めて歩いた。地面には牛のものかと思う大きな排泄物がそこかしこにある。昨日はすでに暗かったものだから何も考えずに歩き回ったが、ひょっとすると知らずにこれらを踏んづけていた可能性が高い。かなり歩いて窪地を見つけ、用を足した。&lt;br /&gt;　さて荷物をすべて車に積み込み、午前８時１５分にキャンプサイトを出発した。Hamersley Mount Bruce Roadを正面にブルース山(ウェスターンオーストラリアで二番目に高い山、１２３５ｍ)を見ながらしばらく走るとＴ字路にでる。左折してKarijini Driveに入る。だがサインボードのスペルはKarajiniと間違って書かれていた。&lt;br /&gt;２キロほど走って再度左折、Banjima Driveに入る。すぐにカリジニ国立公園のエントランスゲートがあった。無人である。車を降りたアンドリューは郵便受けのような形のボックスのバウチャーらしきものを突っ込むとすぐに戻ってきた。&lt;br /&gt;二十数キロ走ってジャンクションルックアウトへ到着した。その名の通り、ここはHancock, Weano, Joffre, Redの四つのゴージが交わる所だ。もちろんカメラを取り出して構図を決めるべく構えた。だが景色が大きすぎて、カメラの画面にはその全体像も雄大さも納め切れない。&lt;br /&gt;｢ヘリに乗らなきゃちゃんとした光景は撮れないね｣&lt;br /&gt;との声が聞こえる。&lt;br /&gt;　残念だがここの雄大さは現地を訪問して感じ取って欲しい。筆舌だけではなく写真もこれを語れないほどのスケールだ。&lt;br /&gt;　溜息を残してルックアウトを後にした我々はすぐそばのWeano Day Use Areaに寄ってモーニングティーにすることにした。だが、モーニングティーなどには目もくれずトイレに急ぐのはギャル達だった。何しろトイレの設備のあるところは極めて限られているから、あったら行く、が原則になる。女性の一人などはよほど我慢をしていたのだろう、足をすぼめてそろそろと歩いていった。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-6325804932502939127?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/6325804932502939127/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=6325804932502939127' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6325804932502939127'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6325804932502939127'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_13.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-8018563744326359478</id><published>2010-08-12T05:33:00.000+09:00</published><updated>2010-08-12T05:34:17.296+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>&lt;strong&gt;いざカリジニに&lt;/strong&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　目がさめた。肩が冷たくなっている。手を上に伸ばし防露袋のジッパーを下げて顔を外に出した。すでに明るくなっていた。防露袋が冷たく湿っているのは夜露が降りたことを示している。手探りで時計を探し出し、時刻を見れば午前６時だ。あちこちから鳥の声が聞こえるが、パースやダウンサウスで普通に聞こえるククバラの｢クヮー、クヮ、クヮ、クヮ、クヮー｣という声がない。やはりミルストリームで聞いた、｢ここのククバラは笑わない｣というのは本当のようだ。&lt;br /&gt;　シュラフから抜け出してトレーニングウェアを着込む。朝の冷え切った空気に包まれたら溜まりに溜まったものが我慢できなくなった。あわててブーツを履きブッシュの奥に向かった。&lt;br /&gt;　焚き火にはすでに炎はなく白い灰で覆われている。木の枝で灰を掻くと中にはオキ状態の炭があった。これなら大丈夫だ、と小枝を折って上に組み、オキに息を吹きかけた。息を吹きかけるたびに火勢は強くなり、やがて小枝は炎を上げて燃え始めた。徐々に太い枝を加え、焚き火を育てていった。&lt;br /&gt;　そのときアンドリューが真っ黒にすすけた鉄製のやかんを持ってきて焚き火の脇においた。お湯を沸かそうというのだ。&lt;br /&gt;　皆はまだ寝たままだ。アンドリューは地面に転がっている小さな石を拾うと防露袋に向けて投げる。すると、一人，二人と顔が出てきた。&lt;br /&gt;　朝食は、シリアル(コーンフレークなど)とミルク、パンとバター、ジャムに紅茶かコーヒーと簡素(粗末？)だ。&lt;br /&gt;｢トーストは出来ないのか｣&lt;br /&gt;とフレッドが聞くと、&lt;br /&gt;｢ちょっと待ってて｣&lt;br /&gt;と、アンドリューが言って持ち出してきたのは長い鉄製の柄の先に四角い針金製のメッシュをつけたもの。分かりにくい人は｢ハエたたき｣を想像して欲しい。それにパンを載せて焚き火の炭状の部分に近づけるとトースト、と言うよりパンの網焼きみたいなのが出来上がる。が、これが香ばしくてうまい。何といっても炭火焼だからだろう。&lt;br /&gt;　朝食が終わると寝具の片付けだ。防露袋にシュラフその他を入れたままぐるぐる巻きにするが、その分ボリュームが増えているから固定バンドがとまらない。&lt;br /&gt;｢もっと最初からしっかり巻き込まないと駄目だよ。そう膝で押しながら｣&lt;br /&gt;アンドリューが指導して回る。しかし決して手伝わない。自分でやらせるというのが方針なのだろう。あるいは、特定の人だけを手伝うことでグループに不公平感が出るのを避けているのかも知れない。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-8018563744326359478?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/8018563744326359478/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=8018563744326359478' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8018563744326359478'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8018563744326359478'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_12.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-4055674818511799274</id><published>2010-08-11T05:56:00.000+09:00</published><updated>2010-08-11T05:57:11.679+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　一度さげて、もう一度引き上げるがやはりそこで停まってしまう。ジッパーの部分をピンと延ばした状態ならうまくいくのではと思い手を伸ばすのだが、身体が狭い袋状のシーツの中に入っているので身動きが取れない。蓑虫状態で膝の辺りで細かい手作業をしているのだから思い通りになんて行くわけがない。姿勢に無理があるのか足をつりそうになってきた。&lt;br /&gt;　やむなくシーツから抜け出して外側からシュラフを肩に近い所まで閉じることにしたら簡単に出来た。しかし今度はシーツの中に入るのが難しい。ええい、とシーツを引っ張り出し、運動会での俵競争のようにシュラフの外でまずシーツの袋に入り，それからシュラフにもぐりこんだ。防露袋のジッパーも動きにくかった。ジッパーの上下動を繰り返すことでそれでも閉じることが出来た。こんな目にあわないためには小さなろうそくをポケットに入れておくと良い。ジッパーはロウをこすりつけることで見違えるほどスムーズな動きになるのだから。&lt;br /&gt;　かくて寝る態勢に入った。が、何か変だ。体が自由に動かないのである。シュラフというよりシーツの袋が小さすぎて寝返りが出来ないどころか締め付けられている感じだ。最近高齢者介護施設などで問題となる身体拘束が思い出される。いかん、寝返りの自由は基本的人権だ、と思えてきた。&lt;br /&gt;　段々我慢が出来なくなり、ついにシーツを使わないという決断をした。しかしその為にまた最初のステップから態勢作りをしなくてはならなかった。&lt;br /&gt;　ようやく体を伸ばし空を見ることが出来た。焚き火から少し離れたらもう空は星だらけ、ミルキーウェイ(天の川)から離れた所にも数え切れないくらい星が見える。もちろん南十字星も輝いている。が驚くべきことは火星がひときわ大きく、強く光っていたことだった。なんでも火星が大接近しているのだという。&lt;br /&gt;　そのとき左から右に大きな流れ星が走った。日本では余り見られなくなった流れ星が、それも３秒間ぐらい光っている。１秒ももたない日本の流れ星と違って、ここのなら十分に願いをかけることができる。願い事のある人はここに来てシューティングスターにウィッシュをしてはどうだろうか。次々に星が流れるここなら、願いに失敗してもすぐ再トライできるし、願いがたくさんあるという欲張りさんでも満足できると思う。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-4055674818511799274?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/4055674818511799274/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=4055674818511799274' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/4055674818511799274'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/4055674818511799274'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_11.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-4645857789098801212</id><published>2010-08-10T05:49:00.001+09:00</published><updated>2010-08-10T05:49:49.414+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　話の途中でギャルが一人ずつ懐中電灯を持っては闇に消える。そう、生理的現象の処理のためにブッシュトイレットに行っているのだ。帰ってきた一人が呟いた。&lt;br /&gt;｢ブッシュに用足しに行くのって変な感じよ。暗がりにいるんだから誰からも見られているわけがないのに、目の前の焚き火に照らされた皆がすぐそばに見えるものだからなんだか見られているみたいな気分になってしまうの｣&lt;br /&gt;　それを聞いていた関西ギャルが、&lt;br /&gt;｢みんな使ったティッシューはどうしてるんかなぁ。そのまま捨ててるんやろか｣&lt;br /&gt;と聞いてきた。&lt;br /&gt;｢大のほうならともかく小のほうならティッシューなんか使わないんじゃないか｣&lt;br /&gt;と答えると、&lt;br /&gt;｢そんなこと絶対ないわ。必ずつこうとるはずや。せやけど持って帰ってけえへんし、どないしてるんやろな｣&lt;br /&gt;と言って聞かない。でも実際に闇に消えては現れる彼女達の様子からはティッシューという物が感じられなかった。&lt;br /&gt;　後日オージーの女性に聞いてみたら、&lt;br /&gt;｢ティッシュー、そんなものをブッシュで使うわけがないじゃない｣&lt;br /&gt;と言っていた。勝った！と思ったが関西ギャルに伝える手段がここに書く以外にないのだ。&lt;br /&gt;　さてお茶も飲み終わり、片付けの時間になった。&lt;br /&gt;｢我々の出番よ｣&lt;br /&gt;とジャーマンギャルが言うとテーブルに用意したたらいに水を入れ、洗剤を加えて食器類を洗い始めた。オーストリアギャルもさっと立ち上がって働き始める。我らボーイズも食器を運んだり、火の始末をしたり、はたまた洗い終わった食器を拭いたりと手分けをして働く。だが、ジャパニーズギャルだけは何もしないでうろうろしている。見ていて情けない感じがしたのは日本人だが、この働かない態度は外国人の目にはにはどのように映っただろうか。&lt;br /&gt;片付けも終わり、そろそろ寝るかとベッドメイキングにかかった。インストラクション通りにブルーのビニールシートを敷き、その上にカーキー色の防露袋を広げる。防露袋のジッパーを開け、中にブルーのシュラフをしきこむ。さらに袋状のシーツをシュラフの中に敷きこみ、枕カバーをつけて準備完了だ。いや、準備完了だと思った。&lt;br /&gt;　が、トイレもブッシュで済ませ、防寒用のルコックのトレーニングウェアを脱いでＴシャツと半ズボンになり袋状のシーツの中に体を差し入れた。そしてシュラフのジッパーを閉じようと引き上げたがまだ膝の辺りまでしか閉じていないにもかかわらずそこで動かなくなった。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-4645857789098801212?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/4645857789098801212/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=4645857789098801212' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/4645857789098801212'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/4645857789098801212'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_10.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-2841856161611752458</id><published>2010-08-09T06:42:00.001+09:00</published><updated>2010-08-09T06:42:50.604+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　そのとき霧雨が降ってきた。大急ぎで外に出してあった荷物を車に押し込む。さっきまで頭上に輝き、瞬いていた星がまったく見えない。が、シャツとズボンを湿らせた所で雨はやんだ。&lt;br /&gt;　皆立ち上がって焚き火に近づき、体の前と後ろを乾かしている。バーベキューテーブルからは肉の焼ける良い匂いがし始めた。フレッドが皿を配り、焼けたウィングスティックを皆に分け始めた。&lt;br /&gt;　だがウィングスティックをかんだ途端ヌルッとした感触が口の中に広がった。おかしいぞと次の一本を噛み広げてみれば何やら生焼けの感じがする。確認すべく懐中電灯で照らしてみれば明らかな生焼け。こんなものを食べて腹は大丈夫か、と少し心配になったとき、&lt;br /&gt;｢これ生焼けとちゃうか。お腹いとうなるかも知れへんなぁ｣&lt;br /&gt;　と関西ギャルの声がした。皆同じ思いらしい。&lt;br /&gt;　次々にフレッドが食べ物を配給してくれる。食べながら段々話しが盛り上がってきた。ビールとワインの効果があるのかもしれない。話は英語、ドイツ語、フランス語、日本語のごちゃ混ぜだが共通語は英語だ。突然ジャーマンギャルが、&lt;br /&gt;｢日本のナショナルアンサム(国歌)はどんなの。ちょっと歌ってみて｣&lt;br /&gt;と言う。&lt;br /&gt;｢オーケー｣&lt;br /&gt;と言って、君が代を歌った。&lt;br /&gt;｢それはどういう意味なの｣&lt;br /&gt;｢意味はね、英国の国歌ゴッドセイブザクウィーンと似たようなもので、天皇の繁栄が何時までも続きますように、というものだよ。ドイツの国歌なら知ってるぞ｣&lt;br /&gt;｢えっ、本当に知ってるの｣&lt;br /&gt;｢あぁ、ドイチュランド、ドイチュランド、イーバーアーレス、イーバーアーレスインデアヴェルト｣&lt;br /&gt;と有名なドイツ国歌を歌ったら複雑な顔でこっちを見た。そして言いにくそうに、&lt;br /&gt;｢それはヒットラーの時代の国歌なの。今はその最初の部分だけ違った歌詞になっているの｣&lt;br /&gt;と言った。ヒットラーの時代がドイツの恥だと教育されているのが良く分かった｡&lt;br /&gt;｢ヒットラーのした事を肯定したりはしないよ。でもね、恥の歴史はどんな国でももっていると思う。たとえばイギリスはアヘンを持ち込まないで欲しいと言う中国に対して戦争を仕掛け、アヘンを輸出する権利を取ったりした。これなんかとんでもないことだと思わないか。フランスとドイツの間にもアルザスロレーヌというグレンツェンゲビートの戦争があった｣&lt;br /&gt;グレンツェンゲビート(国境地帯)というドイツ語を聞いてジャーマンギャルの目が丸くなった。&lt;br /&gt;｢勿論日本だって中国などでひどいことをしている。でも過去の恥を思いすぎるより未来を恥にしないようにすることの方が大切だと思うよ｣&lt;br /&gt;と言うと、みんな頷いてくれた。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-2841856161611752458?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/2841856161611752458/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=2841856161611752458' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2841856161611752458'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2841856161611752458'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_09.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-877655737810878163</id><published>2010-08-08T05:19:00.001+09:00</published><updated>2010-08-08T05:19:51.040+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>キャンプファイアーを起こす。小さな火を少しずつ大きくしていく。炎が大きくなると周りが明るくなった。それだけではなく熱が周囲の空気を暖め始めた。車の後ろのキャリヤーから椅子を引っ張り出して焚き火の周りに並べて皆が座った。ほっとした瞬間だ。&lt;br /&gt;と、ドスンと地響きを伴う音がした。みれば、アンドリューが車の屋根に登り、寝袋を投げ落とし始めていた。やがて９個の寝袋がてんでにかってな方向を向いて並んだ。&lt;br /&gt;｢今のうちに寝袋の使い方を説明します｣&lt;br /&gt;とアンドリューが話始めた。&lt;br /&gt;｢まず各人で適当に寝る場所を選んでください。地面はわずかですが傾斜しています。必ず高い方を頭にしてください。反対にすると頭が痛くなります。で、最初にこの青いビニールシートを敷きます。そしてその上にこの防露袋を広げます｣&lt;br /&gt;　日本のベルトで留められたロール状の防露袋が広げられた。&lt;br /&gt;｢端っこにジッパーがついていますから、まずこれを開けてください｣&lt;br /&gt;　ここまで言ってアンドリューはキャリヤーからシュラフを持ってきた。&lt;br /&gt;｢良く見て。中身を出すと、これはシュラフ、袋状のシーツ、そしてシュラフの入れ物の三つになります。いいですか、シュラフの入れ物は防露袋の中に入っている枕のカバーとして使ってください。袋状のシーツはシュラフの中に入れて使ってください。使い方は分かりましたね。では明日の朝の片付け方を説明します｣&lt;br /&gt;　毎回説明しているからだろう、アンドリューはよどみなく続けていく。&lt;br /&gt;｢さて、朝になったらこれらのものをそのままぐるぐる巻きにしてください。明日の晩も使うんですからそのままにしとくのが一番なんです。でも自分のものを覚えておいてください。防露袋の外側に番号が書いてあるので分かると思います｣&lt;br /&gt;｢明後日の朝はそのまま丸めてはいけません。最初のようにシュラフなどは別にしてください。なお、キャンプのたびに洗濯するのは枕カバーと袋状のシーツだけです。是非これらを使って衛生的な睡眠をとってください。では食事の準備にかかりますか｣&lt;br /&gt;　キャリヤーからテーブルなどを取り出すとその上に野菜や肉を並べた。ジャーマンギャルは野菜のカットなどに取り掛かった。男達はバーベキューのための鉄製テーブルを焚き火のすぐ脇にセットし、その下に真っ赤になっている炭を置いた。焚き火の一角にも隅を広げてその上にアルミホイールで包んだ、ポテト、パンプキン、サツマイモ、とうもろこしなどを並べる。&lt;br /&gt;　バーベキューテーブルの上には肉の串刺し、ソーセージ、鳥のウィングスティックが並ぶ。焼けるまでの間はドリンキングの時間だ。缶ビールを飲むもの、赤ワインを飲むものとそれぞれが楽しんでいる。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-877655737810878163?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/877655737810878163/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=877655737810878163' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/877655737810878163'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/877655737810878163'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_08.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-6977069387908133844</id><published>2010-08-07T05:45:00.000+09:00</published><updated>2010-08-07T05:46:29.495+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　今度は下流側に向かった。歩きながら足元の岩が紫色なのに気がついた。１０センチぐらいの層が重なって出来ている頁岩層で、構造的に出来たと思われるジョイントが発達している。しかし、この色は日本などではついぞ見かけない岩石の色だ。&lt;br /&gt;　ここで、カリジニに分布する地層について簡単に説明しよう。地層が出来た時代はとても古い。なんと２５億年も前のことだという。当時の地球環境は現代とはまったく違う。大気中には酸素が少なく、生物といえば、簡単なバクテリアと若干の藻類だけだった。この時代の海洋堆積物には異常なほど鉄とシリカが含まれている。&lt;br /&gt;　カリジニで見られる地層は下からドロマイト(苦灰岩)層、頁岩層、そして鉄鉱石層の三種だ。一番上の鉄鉱石は硬い地層だがそれ以外はむしろ軟らかい。そしてかつての造構造運動の影響で時として直交するジョイントシステムが発達している。&lt;br /&gt;　雨水及び河川による浸食はこのジョイントシステムを利用する形で起こったため、谷の発達の仕方、方向性などは理解しやすい。また，硬い鉄鉱石の下に軟らかい地層があることから滝の下が丸いプールになる特徴もある。&lt;br /&gt;　さて、Hamersley Gorgeを後に、薄暗くなった道路をキャンプ地に向かった。どんどん辺りは暗くなってくる。それもそのはず、雲が垂れ込めるだけでなく雨が降り出した。&lt;br /&gt;｢どこでキャンプするんだ｣&lt;br /&gt;と聞くと、アンドリューは、&lt;br /&gt;｢いつもキャンプしている所は大雨が降ると流されてしまう斜面だから、今日はもう少し安全な所にする積りさ｣&lt;br /&gt;と答えた。&lt;br /&gt;　やがて小さなわき道に入った。すでにヘッドライトをつけなければならないほど暗くなってきている。狭いでこぼこ道の両側から木の枝が伸びてきていてカララ、コラ、クラと車体をこする。&lt;br /&gt;　奥へ、奥へと進み、ようやく停まった所はただのブッシュ。キャンプ場でもなんでもない。&lt;br /&gt;｢みんな、薪を集めてくれ。できるだけ多く｣&lt;br /&gt;アンドリューの言葉にみんないっせいに車を降りてブッシュに散った。&lt;br /&gt;まばらに生えている木々の間に折れた枝、倒れた木などがある。能率よく集めるために倒木を引きずってくることにした。９人全員で集めるだけにどんどん溜まってくる。深まりつつある闇が皆を急がせる。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-6977069387908133844?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/6977069387908133844/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=6977069387908133844' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6977069387908133844'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6977069387908133844'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_07.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-2174102122395946478</id><published>2010-08-06T05:40:00.000+09:00</published><updated>2010-08-06T05:41:06.581+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　昼食後向かったのはミルストリームホームステッド、つまりヨーロッパからの移住者が作った初期の農場だ。見学コースを歩くと、畑の跡、テニスコートの跡などがある。驚くのは、オアシスとはいえ溢れるばかりの水が流れていることだった。このミルストリーム(水車小屋の流れ)という名前も、水車小屋が十分一年中稼動できるほどの水量だという所からの命名だそうだ。もっとも、ここにはかつて水車小屋は作られたことがないとのことだったが。&lt;br /&gt;　一角にデーツ(ナツメヤシ)が栽培されていた。中東から運んできて植えたとのことだ。オアシスにデーツ、まさに中東の景色そのものである。&lt;br /&gt;　林の中にククバラ(ワライカワセミ)を見つけた。その名も｢ブルーウィングククバラ｣という羽が綺麗な青色のククバラだ。でもこのククバラは笑わないとか。笑わない｢ワライカワセミ｣がいるとは………。&lt;br /&gt;　ミルストリームを後にしてカリジニを目指す。まだ２００キロほど先だ。延々と続く赤茶色の道路をただ走る。遠くに山並みが見える。それがカリジニらしい。&lt;br /&gt;　カラッサから約３００キロ走ってＴ字路に突き当たった。左はMunjina Wittenoom Road, 右はNanutarra Wittenoom Roadだ。どっちに行ってもカリジニ国立公園に入れるのだが我がガイドは右に進路を取った。２０キロほどで左折，急勾配の道を降りて行くとHamersley Gorgeの駐車場に着いた。&lt;br /&gt;　ゴージへの降り口から急な登山道を下る。すでに午後４字を過ぎ、辺りには何となく夕方の気配がする。特にゴージの底にまで来ると、すでに太陽の光が殆ど当たらないためか肌寒い。&lt;br /&gt;　まず上流側に向かった。小さな滝があり、これまた小さなプールがある。水はとても冷たそうだ。皆入るのをためらっている。&lt;br /&gt;　セイジが服を脱ぎ始めた。この青年、現代の日本人には珍しい積極的な人間だ。気付いたアンドリューがアドバイスをした。&lt;br /&gt;｢右手の岩の下が深くなってるからジャンプするならそこがいいよ｣&lt;br /&gt;　セイジは岩の上に上るとすぐに飛び込んだ。相当水が冷たいと見え、彼はすぐに対岸のわずかな陽だまりに向かった。&lt;br /&gt;　ジャーマンギャルの一人が服を脱いでブルーのビキニになった。そして手前からそろそろと水に入っていく。&lt;br /&gt;｢オー、ソーコールド！｣&lt;br /&gt;と叫びながら、ぬるぬるしたそこに足を取られつつ、２メートルほど前進した。でもそこで、&lt;br /&gt;｢ノー｣&lt;br /&gt;と言うと戻ってきてしまった。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-2174102122395946478?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/2174102122395946478/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=2174102122395946478' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2174102122395946478'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2174102122395946478'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_06.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-8292958455945260649</id><published>2010-08-05T05:56:00.000+09:00</published><updated>2010-08-05T05:57:12.792+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　椅子に座るのが面倒なのかみんな立ったままの食事だ。テーブルの脇の木の枝には白いインコがとまっている。番らしく二羽ずつ並んでいる。&lt;br /&gt;｢インコというのは一生同じペアで暮らすんだそうだ｣&lt;br /&gt;と誰かが言った。&lt;br /&gt;　一生同じペアだって。誰かが追跡調査をしたのだろうか。大体インコの個体識別なんてことができるのだろうか。と、次々に理科系らしい疑問が湧いてくる。いつもペアでいるということと、ペアが不変ということは別なはずなのだが……。もっと単純に、ふうん、それは凄いね、と感心できない自分が悲しい。&lt;br /&gt;　バシャッと水音がした。フレッドが川に飛び込んだのだ。川幅は４０-５０メートルほどで、これが砂漠の中を流れる川かと不思議に思うほど水量が豊富だ。&lt;br /&gt;　では、と我ら兄弟も水に入った。冷たいが十分我慢できる程度だ。川の中央に向かって泳いでいくと水温が頻繁に変化する。冷っとするのは流れの速いところだ。&lt;br /&gt;　後でバシャッという音、振り返ってみるとジャーマンギャル二人が飛び込んだところだった。日本人ギャルはどうしようかと悩んでいる。&lt;br /&gt;　ひとしきり泳いで川岸に設置されたはしごを使ってあがり、川風に吹かれながら缶ビールを飲むという幸せな時間を過ごした。が、着替えようとしてびっくりしたことがある。なんと足が赤茶色に染まっているではないか。しかも粘土状態の土でぬるぬるしている。こりゃ洗わなきゃ、とサンダルを手にさげて先ほどのはしごまで行き、片足ずつ川に差し入れて洗った。だが、なかなか赤茶色が取れない。仕方なく両足を川に入れ、こすり合わせたがまだ取れない。良く見れば、足の裏の細かいクラックに入った土がまるで染み込んでしまったかのようになっている。しょうがないや、と諦めてタオルで拭き、ソックスをはいた。そしたら白いソックスが赤くなってくるじゃないか。洗っても取れない土がソックスに染み出してきているに違いない。ああ、白いソックスなどはいてくるんじゃなかった。&lt;br /&gt;　ジャーマンギャル達はビキニ姿で寝そべっている。アンドリューはテーブルや椅子の片付けに忙しく動き回っている。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-8292958455945260649?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/8292958455945260649/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=8292958455945260649' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8292958455945260649'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8292958455945260649'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_05.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-6537337900448096519</id><published>2010-08-04T06:14:00.000+09:00</published><updated>2010-08-04T06:15:23.831+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　道路の反対側の山のふもとには荒れ果てたプラントがあった。&lt;br /&gt;｢あれは何だろう｣&lt;br /&gt;｢あれは元ニッケル鉱山だったんだけど、大分前に操業をやめてしまったんだ｣&lt;br /&gt;　放置されているプラントというのは寂しい。そして美観を損ねる。もし使わないなら完全に撤去すべきなのだが。きっと、ニッケルの値段があがったら操業を再開します、ということになっているのだろう。&lt;br /&gt;　美しいワイルドフラワーの世界と、人為の寂れた世界を後に我々は赤茶けた道路をひたすらミルストリームに向け走った。&lt;br /&gt;　周りには草木がまばらに生えている。砂漠とはいうものの中東の砂漠よりは乾燥していないようだ。オマーン辺りでのワジ(涸れ沢)の中の植生に似ている。&lt;br /&gt;　途中からはHamersley Iron Railwayと併走する。&lt;br /&gt;｢この赤は鉄が含まれているからだろ｣&lt;br /&gt;と兄が声をかけてきた。&lt;br /&gt;｢この地域は世界でも有数の鉄鉱石の産地なんだ。カラッサのすぐ西のダンピアは鉄鉱石の積出港として有名な所さ。もともとの鉄鉱石は黒っぽいものだけど、空気で酸化されると赤くなる。これがカリジニカラーなんだろうね｣&lt;br /&gt;｢アンドリューのTシャツの色はまさにそのカリジニカラーだね。あれなら汚れがまったく目立たないだろう｣&lt;br /&gt;　そういえば車の空調の噴出し口まで赤く染まっている。タイヤもボディも確かにカリジニカラーだ。&lt;br /&gt;　２年間も涸れていたが、ほんの２週間前の雨で水をたたえたという川辺での休憩のあと向かったのはDeep Reach Poolという川沿いのキャンプ場だった。&lt;br /&gt;車を停めるやアンドリューはテーブルと椅子を出し、パン、レタス、キュウリ、トマト、チーズ、ハムに各種のソースをテーブルに並べる。&lt;br /&gt;｢飲み物は各自そこのクーラーから好きなものをとってください｣&lt;br /&gt;　この声に皆それぞれの好みのソフトドリンクを手にし、サンドウィッチを作り始める。&lt;br /&gt;｢コーヒー紅茶もあるよ｣&lt;br /&gt;の声に振り向けば、プラスティックの容器の中にインスタントコーヒー、紅茶のティーバッグ、砂糖、粉ミルクなどが入れられている。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-6537337900448096519?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/6537337900448096519/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=6537337900448096519' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6537337900448096519'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6537337900448096519'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_04.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-3293828314500518122</id><published>2010-08-03T05:56:00.000+09:00</published><updated>2010-08-03T05:57:34.488+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　いよいよミルストリームに向け出発した。道は非舗装のもので赤茶色をしている。脇に白く、太いパイプラインが続く。ミルストリームから水が足りないカラッサに向けて水を供給している、いわばカラッサの命のラインだ。&lt;br /&gt;　車が急に停まった。ガイドのアンドリューが降りたのでみんなカメラを持って降りる。&lt;br /&gt;｢道路の脇を見てください。ワイルドフラワーが咲いています｣&lt;br /&gt;　どれどれ、と注意力を草に向けると、確かにある。でもパースあたりでは見かけない花だ。１５００キロも北に来たのだから植生も当然違っているのだろう。&lt;br /&gt;｢この花はSturt’s desert peaという名前です｣&lt;br /&gt;　少し黄色が混じったような赤色の花びら(？)が、上には阿弥陀如来の後背のような形に伸び、下には顎鬚を纏めたような形に伸びている。そして真中には、生々しく盛り上がった花の本体があり、まるで宇宙人の顔の大きな目のような黒い部分がある。しかもそれぞれの花が外を向きながらエンジンを組んだかのように咲いているから、いっそう奇妙な形に見える。&lt;br /&gt;　この花を前に見たのはエアーズロックリゾートだった。でも、そのときのは鉢植えのものだったので、野生のものを見るのはこれが初めてだった。&lt;br /&gt;　この花に初めて出会ったドイツ、フランス人も驚いたらしい。会話の中に｢変な形｣、｢宇宙人みたい｣などという言葉が混じっていた。&lt;br /&gt;　花に注意が集中しだすと次々にワイルドフラワーが見えてくるから不思議だ。その中でも際立っていたのが薄紫の、長さ２０センチくらいの縦長の円錐形をしたものだった。先ほどのデザートピーとは異なり、群生している。&lt;br /&gt;｢これは何という花｣&lt;br /&gt;と聞くと、&lt;br /&gt;｢マラマラ( mulla mulla)｣&lt;br /&gt;という答えが返ってきた。マラというのはアボリジニーの言葉では槍とか、木の枝という意味を持っている。確かに、長円錐形の花の形は槍の穂先に似ている。&lt;br /&gt;　でもこの｢マラマラ｣、発音が難しい。｢ま｣の前に小さな｢うん｣がついたような感じだ。だから、実際の発音は｢ンマラ，ンマラ｣に近い。ちょうどアフリカの霊峰｢キリマンジャロ｣を本当は｢キリマ、ンジャロ｣と発音するのと似ている。さらに｢ら｣の発音にも注意が必要だ。｢エル(L)｣を意識して言ってみて欲しい。きっと日本人じゃなくなった感じがするだろう。&lt;br /&gt;　辺りには色々なワイルドフラワーが咲いているが、姿、形が違うにもかかわらず｢……マラマラ｣という名前のものが多かった。｢ブッシュトマト｣なんてものもあるにはあったのだが。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-3293828314500518122?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/3293828314500518122/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=3293828314500518122' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/3293828314500518122'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/3293828314500518122'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post_03.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-6318596350431064320</id><published>2010-08-02T06:25:00.000+09:00</published><updated>2010-08-02T06:26:17.967+09:00</updated><title type='text'></title><content type='html'>&lt;strong&gt;ミルストリーム（Millstream）&lt;/strong&gt;&lt;br /&gt;　&lt;br /&gt;ホテルでのピックアップ時刻が7時45分というので7時半にチェックアウトをして迎えを待った。ミルストリーム、カリジニツアーというのに参加するのだが、注意書きが案内書にあった。飲み水、着替え、夜のための暖かいジャンパー、懐中電灯などというなるほどというものが並んだ最後に、明るい色の衣類はお勧めできませんと書いてあった。なのに、兄のＴシャツは白ではないか。それもパースのジェティで買ったおニューだ。&lt;br /&gt;　待つこと30分、やっと大型のランドクルーザーがやってきた。後に資機材が入ったキャリヤーがついている。&lt;br /&gt;　運転席から降りてきたオレンジ色のＴシャツのお兄ちゃんが、&lt;br /&gt;｢アンドリューです。名前は｣&lt;br /&gt;と聞いてくる。&lt;br /&gt;｢園田兄弟。よろしくね｣&lt;br /&gt;｢じゃぁ中に入って。出発するから｣&lt;br /&gt;町外れで燃料を入れた。パースなら８９セントなのにここでは１ドル８セントもする。アンドリュウが運転席から皆に話しかけた。&lt;br /&gt;｢これからミルストリームとカリジニに行きます。まず、これから先にはまともなトイレはないので用のある人はここで済ませてください。次にいざというときのための設備に付いてですが、車の後の窓は内側から強く押せば開きます。脱出するようなことがあった時には思い出してください。また何かあったときのためにここに衛星電話を持っています。普通の携帯電話などまったく通じない所ですから。それから、このツアーにはタイムスケジュールなんかありません。たとえば写真をとりたいなんていうときは気軽に声をかけてください。ではパイプライン沿いにミルストリームに向かいます｣&lt;br /&gt;　参加者は８名、なんと日本人が４人、外国人が４人という構成だった。我々兄弟を除くと日本人は、あちこちを渡り歩いてきたセイジ君という日本青年と美容師をちょっと休んでオーストラリアにワーホリビザで来たという若い女性だ。外国人は、ドイツから来たギャルが二人、彼女達が去年オーストラリアに滞在した時にたまたま友達になったというオーストリアのギャルが一人、そしてフランスはグルノーブルから来たウェスターンオーストラリア大好きの大学助教授のフレッド君だ。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-6318596350431064320?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/6318596350431064320/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=6318596350431064320' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6318596350431064320'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6318596350431064320'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/millstream-7457-30.html' title=''/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-2548482406980733887</id><published>2010-08-01T05:36:00.000+09:00</published><updated>2010-08-01T05:37:40.719+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　この言葉を頼りに待った。何もない田舎の空港で待ちつづけた。&lt;br /&gt;　やっと一台が来た。ワーカーグループのタクシーだった。タクシーに乗り込んだ中の一人が窓から顔を出して、&lt;br /&gt;｢…エリアに行くなら乗ってけよ｣&lt;br /&gt;｢有難う。でも行き先も違うし、それに別にタクシーを頼んであるから｣&lt;br /&gt;　この国には本当に親切な人が多い。&lt;br /&gt;　いよいよ我々が残った。建物のかげが長く伸びすっかり夕方になってきた。さすがに不安になってもう一度電話をかけた。&lt;br /&gt;｢ハロー、園田だけど｣&lt;br /&gt;｢オー、予約は入っているから大丈夫よ。あと5分くらいかな｣&lt;br /&gt;　カラッサの空港にはたくさんタクシーがいるから心配ないといわれてきたが現実は話とはまったく違っていた。&lt;br /&gt;　電話を最初にしてから40分以上経ってタクシーが来た。でも手前で停める奴がいる。まさか、あいつが乗ってくんじゃないだろうな、と心配になった。でも運転手は手を横に振ってこっちに向かってくる。&lt;br /&gt;　かくてようやくタクシーに乗れた。&lt;br /&gt;　さて、もしも読者諸氏がカラッサに行くことがあったらラゲージをピックアップする前にタクシーを呼ぶ、このことを忘れないで欲しい。田舎の空港には何もなく本当に退屈だから。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-2548482406980733887?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/2548482406980733887/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=2548482406980733887' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2548482406980733887'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2548482406980733887'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/08/blog-post.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-91788430699271325</id><published>2010-07-31T06:12:00.000+09:00</published><updated>2010-07-31T06:13:38.057+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>ラゲージをピックアップしてタクシー乗り場の案内ボードに従って外に出る。飛行機から降りた客達は長く伸びた列をなして駐車場に向かっている。そうか、みんな車で飛行場まで来た連中だな、と思いながら左右を見回すがタクシー乗り場が見当たらない。&lt;br /&gt;何故だ！確かにこっちに行けと矢印がかいてあったのに。&lt;br /&gt;建物に沿って歩いてみたが、やはりタクシー乗り場がない。こうなりゃ聞いてみるしかないか、と近くに停まっていたバスの運転手に、&lt;br /&gt;｢タクシーにはどこで乗るんだい｣&lt;br /&gt;と聞いてみた。&lt;br /&gt;｢タクシー。いつもはこの目の前に並んでいるんだけどな。今はいないなぁ。電話で呼んだ方がいいぞ｣&lt;br /&gt;　超肥満で体の動きがよくないこの運転手、面倒くさいなぁという顔で答えた。&lt;br /&gt;　やむなく飛行場の建物の中に戻り、レンタカー会社のカウンターの女性に聞いた。&lt;br /&gt;｢タクシーにはどこで乗るの｣&lt;br /&gt;｢えっ、タクシーは電話で呼ぶのよ。すぐそこの壁に無料電話があるから｣&lt;br /&gt;｢有難う｣&lt;br /&gt;　さっき出た出口の壁に確かに電話があった。普通の公衆電話の横に、｢TAXI CALL FREE PHONE｣と書かれた電話がある。これだ、これだ、と受話器を持ち上げるといきなり、&lt;br /&gt;｢ハロー｣&lt;br /&gt;ときた。&lt;br /&gt;｢空港に一台まわして欲しいんだけど。行き先はカラッサインターナショナルホテル。人数は二人。名前は園田｣&lt;br /&gt;｢オーケー、今混んでるんだけどとにかく待っていてください｣&lt;br /&gt;　外に出た。タクシー待ちの様なのが7-8人いる。40メートルくらい離れた所にもそれらしきのが一人いる。何たってタクシー乗り場というのがないんだからどこで待つのも自由なのだろう。おっと、すぐ横にもどこかの建設現場に向かうような感じの三人組がいた。&lt;br /&gt;　さて、これからが大変だった。待っても、待っても、タクシーが来ないのだ。&lt;br /&gt;　15分以上してやっと来た一台のタクシーの女性運転手が暑い中を待っている我々を気の毒に思ったのだろう、&lt;br /&gt;｢どのくらいで来るか無線で聞いたげるよ｣&lt;br /&gt;と、問い合わせてくれた。&lt;br /&gt;｢あと10-15分で来るってさ｣&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-91788430699271325?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/91788430699271325/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=91788430699271325' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/91788430699271325'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/91788430699271325'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_31.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-804234965061888315</id><published>2010-07-30T06:15:00.000+09:00</published><updated>2010-07-30T06:16:22.451+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>&lt;strong&gt;ブッシュキャンプへ&lt;/strong&gt;&lt;br /&gt;　&lt;br /&gt;ミルストリーム(Millstream)やカリジニ(Karijini)という名前を知っている読者は殆どいないだろう。オーストラリア人だって知らない人の方が圧倒的に多いと思われる。ノーザーンテリトリーのカカドゥ国立公園ほどの知名度はないがカリジニ国立公園だけでもなんとスイスより面積が大きい、素晴らしくワイルドな公園なのだ。&lt;br /&gt;あとで詳しく紹介するが、３５億万年前から２５億万年前と言う途方もない昔の地層、それも石灰岩の一種とも言える苦灰岩(ドロマイト)とその上に重なる鉄鉱石と言う硬さの異なる地層を素材に神が彫刻刀を持って荒々しく削ったとも思える景観を提供している。&lt;br /&gt;位置するのはウェスターンオーストラリアの州都パースの北方約１５００キロ、飛行機で行くならパースから飛ぶこと２時間のカラッサで車に乗り換えて南下すること３００キロのあたりだ。&lt;br /&gt;カラッサという町の名前を読者諸氏はご存知ないかもしれないが、実は石油業界では有名な場所だ。カラッサの西、ダンピアの町の北部には大規模な天然ガス液化プラントと製品ＬＮＧの出荷設備がある。&lt;br /&gt;かつて１９６０年代にオーストラリア北西大陸棚で大ガス田が発見された。そこでのランキン、ノースランキンなどのガス田はマーケットが見つからないという理由でながらく開発されなかった。しかし、三井、三菱という日本の大会社が日本市場という大マーケットを引っさげてこのプロジェクトに参加したことを契機に一気に開発が進んだ。&lt;br /&gt;さて、このプロジェクトへの参加方式が大分変わっている。普通はＬＮＧプロジェクトだけに参加するのだが、三菱と三井は双方の頭文字を取ったＭＩＭＩという会社を設立してＬＮＧプロジェクトだけではなくガス田の権益をも取得したのだ。この方式はガスの生産、ＬＮＧ製造、輸送、販売などを同じ権益比率をもつパートナーで実施することで事業に不公平をなくす意味をもっている。近年大阪ガスが参加したチモール海のグレーターサンライズガス田でも同じ方式がとられている。&lt;br /&gt;天然ガスの巨大消費国日本の国民として、日本へのＬＮＧ供給の一大基地であるカラッサの名前を知っておいても良いだろう。&lt;br /&gt;もっとも、カラッサは今も続いているオーストラリア北西大陸棚の石油ガス探鉱、開発の基地としての重要な役割を果たしている。&lt;br /&gt;さて、そのカラッサに向けて兄と二人でパースからＱＦ1084便に乗った。そして、赤茶けた荒野を飛ぶこと二時間、少しずつ増えていく緑が赤茶色に勝つ頃カラッサ空港に到着した。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-804234965061888315?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/804234965061888315/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=804234965061888315' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/804234965061888315'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/804234965061888315'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_30.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-1837895113528355932</id><published>2010-07-29T06:58:00.000+09:00</published><updated>2010-07-29T06:59:13.725+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　金は他の鉱物や砂粒よりはるかに比重が大きい。そのためになかなか流されにくいと言う特徴がある。だから砂金探しのポイントは滝つぼや段差の下というのが常識である。よく使われる椀掛け法（パンニング）は、中華鍋のような鍋に川の砂を入れ、水を流しいれながら鍋を回し、砂を流しだすと言うものだ。軽いものから流れ出ていき、重いものが鍋の底に濃集する。つまり鍋の底に砂金が残ると言う寸法だ。&lt;br /&gt;　西オーストラリアはその殆どが砂漠じゃないか、川などないぞ、と言う声が聞こえてきそうだ。その通り、川は少ない。でも砂漠になる以前に大きな川があったのも確かで、その元川筋で砂金を産するのである。&lt;br /&gt;　オーストラリア随一の産金地帯、カルグーリ周辺はそういうところなのである。この地域における金発見の歴史は「やすらぎのオーストラリア」の「カルグーリ上水」の章で触れた。&lt;br /&gt;　現在でもこの地域を始めいくつかの地域で砂金採取がされている。砂金を集めた人はそれをパースにあるパースミントに持ち込めば時価で買い取ってもらえる。砂粒より大きな自然金の塊はナゲットと呼ばれ、そのままの形で取引されることもある。ナゲットを使ったペンダントや、ブローチなどに加工されることが多い。&lt;br /&gt;　当然のことだがゴールドナゲットはそれぞれが世界で一つしかない形をしている。その唯一性が金と言う以上の価値を生み出すとともに、幸運を呼ぶと信じられるのも納得できる話だ。&lt;br /&gt;　世界に一つしかない自然金（ゴールドナゲット）の装飾品のプレゼント、きっと喜ばれるに違いない。大切な人にどうだろうか。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-1837895113528355932?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/1837895113528355932/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=1837895113528355932' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1837895113528355932'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1837895113528355932'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_29.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-3414911374788432586</id><published>2010-07-28T06:31:00.000+09:00</published><updated>2010-07-28T06:32:15.223+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　このようなストーリーが背景となって、カンガルーの玉袋ポーチを持つと、長命、幸福、子供の健康などに恵まれると言われてきた。そして素材が素材だけにこのポーチは特別な贈り物に使われてきた。&lt;br /&gt;　コインや小さな宝物を入れるかわいい入れ物と言うのが現代の用途だろう。だがゴールドラッシュの時代には、集めた砂金をいれて首から下げるという大事なバッグとして用いられていた。&lt;br /&gt;　もう一つの重要な効果｢異性をひきつける｣という不思議な効果があることは説明の要がないだろう。&lt;br /&gt;　米国では，車のフロントグラスのバックミラーにぶら下げたり、または後ろのナンバープレートのところに下げたりしている。幸運のお守りとして、そして素敵な異性とのグッドリレイションシップのためにという理由が最も多い。&lt;br /&gt;　だから、バースデイ，クリスマス、バレンタイン、結婚記念日などのプレゼントに最適なものらしい。&lt;br /&gt;　日本でなら、ホワイトデイにキャンディをつめて彼女に贈るとか、もっと奮発するなら宝石などを入れて贈るなんてのが素敵ではないだろうか。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　オーストラリアの産物の中で幸運を呼ぶものは他にあるだろうか。あるとすればそれは金だろう。それもナチュラルゴールド(自然金)にかぎる。&lt;br /&gt;　金というのは古来重用されてきた。旧約聖書にも金は書かれているし、かのツタンカーメン王のマスクも金で出来ていた。一種の魔力を持つものと考えられてきたらしいのだ。現代でも、指輪、ペンダント、ブレスレット、腕輪にピアスと金は特に身に付けるものに多く使われている。&lt;br /&gt;　気がついていない人が多いかもしれないが日本は立派な産金国だった。有名な佐渡の金山だけでなく全国に金山があった。静岡県の安倍川では今でも砂金が取れる。&lt;br /&gt;　砂金と言うのは、金の鉱脈にあった金が地層の風化などで崩れ落ち、川を流れ下るうちに細かく砕かれて出来たものである。転がっているうちに周りとの間で擦れ、外周が摩滅し、だんだん丸くなってくるのが普通である。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-3414911374788432586?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/3414911374788432586/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=3414911374788432586' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/3414911374788432586'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/3414911374788432586'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_28.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-5436004751188098380</id><published>2010-07-27T06:29:00.000+09:00</published><updated>2010-07-27T06:30:35.629+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>[ストーリー３]&lt;br /&gt;　アボリジニーの少年タムディがブッシュの中で槍を肩に受けて傷ついたカンガルーを見つけた。カンガルーは彼の部族のトーテムに属する動物だった。だから部族の掟によりタムディはそのカンガルーを助ける義務を負っていたのだ。&lt;br /&gt;　彼はキャンプサイトまでそのカンガルーを運び、肩から槍を抜いて手当てをした。丸二日間彼はカンガルーの傷を洗い、水を飲ませ、餌を与えることに専念した。だが食料がなくなってしまったため狩に出かけなければならなくなった。&lt;br /&gt;　大きな獲物を持ってキャンプサイトに戻ったタムディは、世話をしていたカンガルーが燃えカスになっているのを発見した。キャンプサイトにいたほかの部族のものが焼いて食べてしまったのだ。だが、その燃えカスの中に焼けていない部分があるのを見つけた。それはそのカンガルーのオスのシンボルである袋だった。タムディはそれを切りとり、ポーチにして首に下げた。&lt;br /&gt;　自分の部族の村に帰る途中でタムディは他の部族の男達に出会った。そいつらがあのキャンプサイトにいた連中だったので、あのカンガルーのことで喧嘩になった。男達の一人がタムディに向けて槍を投げた。その槍は真っ直ぐタムディの胸に向かって飛んできたが、刺さる直前に突然地に落ちた。それを見た男たちは驚き、&lt;br /&gt;｢こいつは悪魔だ！｣&lt;br /&gt;と叫びながら走り去った。&lt;br /&gt;村に帰ったタムディがカンガルーと、飛んできた槍が目の前で落ちた話を長老達にしたとき、一人の長老がナイフを抜いて突然タムディの腕に切りつけた。しかしタムディの腕にはまったく傷がつかなかった。&lt;br /&gt;しばらくそれを見つめていた長老は、&lt;br /&gt;｢カンガルーの面倒をみたから、そのカンガルーのポーチがこいつを守っているに違いない｣&lt;br /&gt;と言った。そして立ち上がりと部族の者たちに向かって宣言した。&lt;br /&gt;｢今日からタムディを長老の一人として扱う｣&lt;br /&gt;　このゴミにつけたこのポーチのおかげでタムディは数々の幸運に恵まれた。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-5436004751188098380?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/5436004751188098380/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=5436004751188098380' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/5436004751188098380'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/5436004751188098380'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_27.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-6082654128830672725</id><published>2010-07-26T06:16:00.000+09:00</published><updated>2010-07-26T06:17:35.633+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>&lt;strong&gt;ラッキーグッズ&lt;/strong&gt;&lt;br /&gt;　&lt;br /&gt;オーストラリアに旅行したことがある人は土産物屋でカンガルーの皮で作ったかわいいポーチを見たことがあるかもしれない。「ラッキーポーチ」などという名前で売られている。&lt;br /&gt;　このポーチ、手にとって良くみるとどこにも縫い目がない。なぜ、と疑問に思わないのはおかしい。カンガルーの毛皮の中でオリジナルに袋の形をしている所なんてあるのだろうか。実はあるのだ。よくラベルを見ると、「Scrotum」と書いてある。スクロータム、こんな英単語は知らないと言う方が普通だろう。実はこの単語の意味は陰嚢だ。つまりオスのシンボルというかホルモンの元というべき二つの玉を格納している袋なのだ。&lt;br /&gt;　さてこの玉袋、何故にラッキーなのであろうか、その諸説を追ってみた。&lt;br /&gt;[ストーリー１]&lt;br /&gt;　１９７７年にジェームスクック船長がはじめてオーストラリアの東海岸に上陸した時、アボリジニーの男達が首の周りに風変わりな革製品をぶら下げているのを見た。彼らはその中に貴重なものや聖なるものを入れていた。そして、この風変わりな袋がカンガルーのオスの、あの大切な玉が入っていた部分の皮で出来ていることを知った。&lt;br /&gt;　後に多くの白人がオーストラリアの東海岸に定着し、また多くがビクトリア州とニューサウスウェールズ州へ金探しに向かった。河谷から金を探し出したもの達はその金をおあつらえ向きに袋状になっているカンガルーの玉袋に入れて肌身はなさず持ち歩いた。そしてこの袋は[金のポーチ]として有名になった。&lt;br /&gt;　現在このカンガルーの玉袋はオーストラリア全土で[幸運を呼ぶもの]として貴重品、コイン、貴石、宝石などの入れ物として使われている。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;[ストーリー２]&lt;br /&gt;　昔、オーストラリアの中央部でのこと、一人のアボリジニーの少年がある日のブッシュの中で小さなカンガルーを捕まえた。&lt;br /&gt;　少年は繁殖のシンボル、つまり玉袋を使って財布を作り、それを彼女にあげた。彼女はその袋に種や木の実などを入れていた。&lt;br /&gt;　次に少年は大きなカンガルーを見つけ、槍でしとめた。そしてもう一つに財布を作りそれを父親にあげた。父親はそれに石や大切なものを入れていた。&lt;br /&gt;　それ以来アボリジニーの間でカンガルーの玉袋財布は人気になった。軟らかく、伸縮性に富むものが女性に好まれ、大きく、強靭でなおかつ皺の寄ったものが男性に好まれた。&lt;br /&gt;　そして、カンガルーの玉袋ポーチは自分自身の繁殖のシンボルと同様に大切なものと考えられ、また幸運を呼ぶものとされたのである。そのためラッキーポーチとかラッキーバッグと呼ばれている。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-6082654128830672725?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/6082654128830672725/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=6082654128830672725' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6082654128830672725'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6082654128830672725'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_26.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-1663869228838712049</id><published>2010-07-25T06:16:00.001+09:00</published><updated>2010-07-25T06:16:36.904+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　そのとき係官は並んで待っている多くの人のことを思い出したらしい。&lt;br /&gt;｢オーケー。とにかくここを通ってください。あっちにいる係官が対応しますから｣&lt;br /&gt;｢あっ、そうだね。有難う｣&lt;br /&gt;　その声を聞くと同時くらいに係官は後ろを振り向いて、カウンターの後にいる別の係官に今の経緯をかいつまんで話した。そして、その係官は寄ってきた同僚に状況を説明した。&lt;br /&gt;｢もしもできたらということなので無理なようならいいんです｣&lt;br /&gt;と言ったら、&lt;br /&gt;｢どれ位あればいいんだね｣&lt;br /&gt;と前と同じ質問が来た。&lt;br /&gt;｢ワンパッケージあれば嬉しいんだけど、無理ならいいよ｣&lt;br /&gt;と答えると、&lt;br /&gt;｢ここには余りたくさんの在庫はないんだ。2-30枚でもいいか｣&lt;br /&gt;と聞いてきた。&lt;br /&gt;｢勿論それだけでも助かるよ｣&lt;br /&gt;｢時に日本語のカードが欲しいんだったかな｣&lt;br /&gt;｢いや、英語のものが欲しいんだ｣&lt;br /&gt;　係官はカードが並んでいる机から一掴みのカードを持ってきてくれた。&lt;br /&gt;｢有難う｣&lt;br /&gt;と受け取った所へ女性係官が一枚の紙を持ってきた。&lt;br /&gt;｢ここへ行けば入国カードが手に入るわよ｣&lt;br /&gt;の声に紙を見ると、そこには入国管理局の住所、電話番号、ホームページなどが記されていた。&lt;br /&gt;　親切な連中だと思いながら再度、&lt;br /&gt;｢有難う｣&lt;br /&gt;と言って立ち去りかけた私の背中に、&lt;br /&gt;｢ちょっと待って。今もう少しカードが来るから｣&lt;br /&gt;の声。&lt;br /&gt;　振り返ってみれば、奥の事務所からワンパッケージのカードを持った係官が出てくるではないか。&lt;br /&gt;　しめた！と言う気持ちを外に出さないようにして待つことしばし、ワンパッケージのカードがついに手に入ったのだ。&lt;br /&gt;　後でこれを受け取った旅行会社の社長はにっこり笑いながら、&lt;br /&gt;｢良くこんなにもらえたものね。入国管理局に行ったって業者にはカードはくれないと思うよ。前に頼みに行ったことがあるけど断られたもん｣&lt;br /&gt;と言った。&lt;br /&gt;｢じゃぁ何故空港でこんなにもらえたのかなぁ｣&lt;br /&gt;｢彼女から言われたっていうのが効いたんじゃないのかな。ここでカードが手に入らなかったら彼女との間で揉め事になると思ったんだよ、きっと｣&lt;br /&gt;　そうかもしれない。いやそうだったに違いない。ただ頼んでも駄目なことが、｢彼女から頼まれたんだけど｣と付け加えることで可能になる。そんなオーストラリアってどこか微笑ましいのだ。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-1663869228838712049?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/1663869228838712049/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=1663869228838712049' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1663869228838712049'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1663869228838712049'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_25.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-1949825678896881634</id><published>2010-07-24T06:24:00.001+09:00</published><updated>2010-07-24T06:24:55.515+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>さて、飛行機のドアが開き、ビジネスクラスの客から降りていく。パースの空港は、飛行機から降りるとすぐにＤＦＳ(免税店)のところに出る。その脇を通り。エスカレーターで下に降りると入国手続きのフロアーだ。オーストラリアパスポート以外のものは右側の列に並ぶ。係官が立っていて空いたカウンターを指示してくれる。&lt;br /&gt;列に向かって歩きながら入国カードが置いてある机を見た。色んな言語でのカードが並んでいる。でも、通路からは手の届かない位置だ。&lt;br /&gt;えい、仕方がない。あとで取ろうと決め、列に並んだらすぐ番が回ってきてしまった。指示されたカウンターの係りは若い男性だ。&lt;br /&gt;｢グッドモーニング！｣&lt;br /&gt;と、明るく呼びかける。こういう場面では好印象を与えるに限る。&lt;br /&gt;｢ハウズゴーイング｣&lt;br /&gt;と、オーストラリアでは普通の挨拶が返ってくる。&lt;br /&gt;　パスポートと入国カードをカウンターに差し出すと、記入内容とパスポートを見比べて間違いないことを確認している。そしてすぐ脇にあるコンピューターに入力しながら、&lt;br /&gt;｢英語は話せるかい｣&lt;br /&gt;ときた。&lt;br /&gt;　これは入国カードに欠かれた質問事項を理解できているかを確認するための質問だ。英語が分からないと判断すると荷物のチェックが厳しくなる。&lt;br /&gt;｢イエス、以前パースに二年ほど住んでいたからね｣&lt;br /&gt;と答えると、&lt;br /&gt;｢オーケー｣&lt;br /&gt;と言ってパスポートとチェック済みの入国カードを返してよこした。&lt;br /&gt;｢じゃぁ｣&lt;br /&gt;といつもは脇をすり抜けてバゲージクレイムに向かうのだが、今日は入国カードを手に入れるという使命がある。&lt;br /&gt;　そこで、&lt;br /&gt;｢ちょっと質問というかお願いがあるんですが｣&lt;br /&gt;と言ってみた。すると、&lt;br /&gt;｢うん、何｣&lt;br /&gt;と聞いてきた。&lt;br /&gt;　ここだ、ここだ。剣術も柔術も間合いが大切だ。すかさずこう言った。&lt;br /&gt;｢実は入国カードが欲しいんだけどもらえるかな｣&lt;br /&gt;　係官の顔が怪訝になった。状況が理解できないようだ。当然だろう、今入国手続きをまさに入国カードを使って済ませたばかりなのに入国カードが欲しいと言っているのだから。&lt;br /&gt;　だが、その混乱した頭に畳み掛けるように、&lt;br /&gt;｢私の女友達が旅行会社をやっていてね。お客さんに入国カードを渡したいって言うんだよ｣&lt;br /&gt;と言ったら、状況が飲み込めて来たらしく、&lt;br /&gt;｢何枚ぐらい欲しいんだ｣&lt;br /&gt;と聞いてきた。&lt;br /&gt;｢多いほうがいいんだけどね。たとえばワンパッケージとか｣&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-1949825678896881634?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/1949825678896881634/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=1949825678896881634' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1949825678896881634'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1949825678896881634'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_24.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-1098473854093587061</id><published>2010-07-23T06:17:00.001+09:00</published><updated>2010-07-23T06:17:58.328+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>&lt;strong&gt;入国カード&lt;/strong&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　箸休めというか、街道の一里塚の木陰というか、ちょっと一服しましょう。&lt;br /&gt;　取材旅行の手配を進めている時にパースの旅行会社のＭ社長からメールが来た。タイトルに｢入国カード｣とある。何かと思ってあけてみれば、&lt;br /&gt;｢園田さん、今度パースに来る時に入国審査の所に置いてある入国カードを一束取ってきていただけませんか。お客さんに配りたいので｣&lt;br /&gt;と書いてあった。&lt;br /&gt;　電話のついでに、&lt;br /&gt;｢どれくらい欲しいんだ｣&lt;br /&gt;と聞くと、&lt;br /&gt;｢多ければ多いほうがありがたい｣&lt;br /&gt;との返事。&lt;br /&gt;｢でも、入国カードを束にしてとったらおかしいと思って係官が来るに違いないぞ｣&lt;br /&gt;と、厄介なことになりそうだと思いながら言うと、&lt;br /&gt;｢その時はね、女友達がパースで旅行会社をやっていて、クライアントに配るために欲しいと言っているって言ってみて。それでも駄目って言われたら諦めるから｣&lt;br /&gt;と言った。&lt;br /&gt;　さて、８月のある日の早朝６時ごろ、いつものようにＱＦ７０便はパース空港に着いた。飛行機のドアが開き、ビジネスクラスの客から順次降りていく。皆手に手に入国カードを持っている。&lt;br /&gt;　ここでオーストラリアの入国カードについて説明しておこう。なぜなら他の国では普通聞かれないことが、ことオーストラリアへの入国に関して重要だからだ。それは次の４点である。&lt;br /&gt;１． 結核にかかっていますか&lt;br /&gt;２． 犯罪歴がありますか&lt;br /&gt;３． 過去３０日以内にオーストラリア以外の国で農場に行きましたか&lt;br /&gt;４． 過去６日以内にアフリカ、または南米に行きましたか&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;犯罪歴はともかくその他のものはすべて検疫上の質問である。アフリカと南米の件は風土病を心配してのことだと推察できよう。では結核はどうだろう。&lt;br /&gt;オーストラリアは地球上で珍しく結核に汚染されていない国だ。だから結核が国内に入らないように気をつけているのだ。が、それは人間を心配していると言うより牛、豚などの家畜を心配してのことらしい。実はオーストラリアの産業の主要な部分を占める家畜にこの結核という病気はうつるのだそうだ。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-1098473854093587061?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/1098473854093587061/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=1098473854093587061' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1098473854093587061'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1098473854093587061'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_23.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-8849482349989449235</id><published>2010-07-22T06:37:00.001+09:00</published><updated>2010-07-22T06:37:59.364+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　さて、次はオイスタースタックス（Oyster Stacks）に向かった。ほんの10分ほどで着いたが予想していた美しいビーチはなく、そこには岩場が広がっていた。寄せる波が岩に当たり大きな水しぶきがあがる。そこかしこに甲羅が明るい緑色のカニがいる。目で見ているのか振動を感じているのか分からないが、こちらの動きを察知してささっと岩陰に隠れる。&lt;br /&gt;　昼にでも食べようかと持ってきたソーセージの包装を破いたらその瞬間にハエが集まってきた。その数が半端ではない。一体今までどこにこんなに多くのハエがいたのかと思うくらいに寄って来る。あわててソーセージを口に詰め込み飲み込んで、これでもう大丈夫と思ったのだが甘かった。両手に着いた匂いめがけて次々に襲ってくる。そのうち腕にチクーっという痛みが走った。ハエが人を刺すか、いやハエじゃない、これはアブだ。そう思った瞬間に手で叩き潰した。&lt;br /&gt;　読者諸氏はアブと蜂の差をご存知だろうか。両方とも人を刺すがその刺し方には大きな差がある。蜂は腕にとまったりしないで飛んでいる内に針を準備し刺す態勢になって近づき、腕に到達した瞬間に刺すのだ。アブは違う。アブというのは腕にまずとまり、それから刺しにかかる。つまりとまってから刺すまでに一秒くらいの時間がかかる。だからとまったと分かった瞬間に叩けば刺されずに済むのだ。でも、かつてサハリンの藪の中で遭遇したアブの群にはその技も効果を発揮できなかった。余りにも多くのアブが同時に襲ってきたため叩く手が足りなかったのだ。&lt;br /&gt;　さてこのオイスタースタックスの海はさっきまでいたターコイズベイとはまったく違って紺碧の海だ。小さな波が風によって更に散り散りになり、白い泡が粒だっているかのような感じだ。&lt;br /&gt;　その美しさをもう少し味わってみたかったのだけれど、空港に向かう時刻になってしまったので車に戻った。&lt;br /&gt;　空港の駐車場まで戻り熱いアスファルトの上で着替えて空港の建物に入ったが殆ど誰もいない。レンタカーのカウンターに置かれたキー返却箱にキーを入れ待合室に入った。しばらくしたらなんとレンタカーの係りのおばさんが近づいてきた。&lt;br /&gt;｢どうだった｣&lt;br /&gt;｢とっても良かったよ。なかなか甚平ザメにあえないってことも分かったしね｣&lt;br /&gt;｢ところで何ていうボートに乗ったの｣&lt;br /&gt;｢ブルーホライゾンというボート｣&lt;br /&gt;｢え、ブルーホライゾン。それは息子が乗ってるボートだわ｣&lt;br /&gt;｢息子さんが乗ってるの｣&lt;br /&gt;｢そう、髪を後ろで束ねたのがいたでしょ。アーロンて名前なの｣&lt;br /&gt;　まさかとは思ったが、世界というのは狭いものだと感じた旅でもあった。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-8849482349989449235?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/8849482349989449235/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=8849482349989449235' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8849482349989449235'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8849482349989449235'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_22.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-6374848833726903918</id><published>2010-07-21T06:50:00.000+09:00</published><updated>2010-07-21T06:51:25.685+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>&lt;strong&gt;Cape Range National Park&lt;/strong&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt; 広大なニンガルーリーフをカバーする海洋公園とは異なり陸上部は一部が「Cape Range National Park」として保護されているに過ぎない。しかしその範囲はかなり大きいだけでなくニンガルーリーフのラグーンに接していてシュノーケリングに最適なビーチが数多くある。&lt;br /&gt;　甚平ザメツアーの翌日、この公園の幾つかのスポットを訪ねた。動物保護の観点から公園内の道路の制限時速は80キロ、そして夜間は運転禁止となっている。他の国立公園と同様に入り口で入園料を支払う。料金は、人数、車、期間などによって異なる。&lt;br /&gt;　この公園内でもっとも有名なスポット、ターコイズ湾（Turquoise Bay）に向かった。舗装してあるのは幹線道路だけで枝線はブルで掻いただけのような赤土が剥き出しの道路だ。サインボードに従って進むと駐車場にでる。すぐ向こうに木製の床にベンチを置き、青と橙色のシートを屋根代わりに張ったルックアウトがある。オーストラリアでは冬の5月に来たのだがまるで日本の真夏の海岸という感じで砂がじりじりと焼けている。&lt;br /&gt;｢うわー、きれい！｣&lt;br /&gt;シェリーが思わず声をあげる。&lt;br /&gt;　目の前に広がる海の色は、その名の通りトルコ石(ターコイズ)色だ。それも日本でよく見かける表面に色をつけた偽者ではなく本物のトルコ石の、青に黄緑を混ぜたような深い色をしている。そしてその色が湾のへこみに溜まったかのように広がりその向こうは濃い藍色の海になっている。それとは対照的に手前のビーチは真っ白い砂浜だ。思わず息を呑む美しさとはこのようなものを言うのだろう。&lt;br /&gt;　ビーチに出てみたら昨日ブルーホライゾンで一緒だったカップルがいた。エックスマウスに来たら甚平ザメを見てターコイズベイを訪ねるというのがお決まりのコースになっている感じだ。&lt;br /&gt;　我々はちょっと海に入っただけだったがここでのシュノーケリングの楽しみ方は、南にビーチを300メートルほど行き、そこから海に入って30メートルほど沖に出てあとは流れに身を任せると良いとか。美しい珊瑚礁を十分楽しめるはずだ。&lt;br /&gt;　もう二箇所ほど立ち寄って午前中に飛行場まで戻るというタイトなスケジュールのためそそくさとフィンを外し、ビーチをもどりかけたとき砂の中にきらっと光るものを見つけた。それは銀のブレスレット。しかも裏側に名前が彫り込んである。どうやら最近婚約した女性が彼から贈られたもののようである。大切なものをなくして二人がどうなったか知る由もないがきっと困ったことだろう。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-6374848833726903918?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/6374848833726903918/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=6374848833726903918' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6374848833726903918'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6374848833726903918'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_21.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-1937088312547429290</id><published>2010-07-20T06:45:00.000+09:00</published><updated>2010-07-20T06:46:25.578+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　ボートはすぐに離れていった甚平ザメを追い始めた。幸いなことにまだ後続のボートはここまで来ていない。&lt;br /&gt;　300メートルほど移動して今度はＢグループが水に入った。坊主頭が大きなビデオカメラを持って撮影に行く。水中の甚平ザメと、ビデオを申し込んだ人をビデオに納めなければならないのだから彼は大変だ。先導のガイドについて行くだけでやっとという状況の中ででかいカメラを持ったまま泳いでいくのはさぞ重労働だろう。だからこそ彼のボディは筋肉で盛り上がっているのだ。&lt;br /&gt;　時にフッティの選手かと思われた、かの筋肉マンは三回ほど出陣したらあとは出て行かなくなった。それだけではなく、あろうことか甲板の長椅子の上で横になってしまったのだ。どうやら疲れきってしまったように見える。筋肉が少ない普通の体型の人達がこれでもかと出陣を繰り返しているのにだ。この様子に、今まで腕，肩，太ももの盛り上がる筋肉をうっとりした目で見ていたシェリーが、&lt;br /&gt;｢何よあいつ、強いのかと思ったら全然駄目じゃん。ああいうのを見掛け倒しっていうのよね｣&lt;br /&gt;と憤慨して言った。彼女はヘラクレス型の、強い男が好きなようである。それも見かけだけではないのが。&lt;br /&gt;　やがて駆けつけて来たほかのボートに場所を譲った。見ていると必ずしもルールどおりには行動していないことが分かった。一度に10人というのも守られていないし、ボートの待機場所も決められた距離をとっていない。&lt;br /&gt;　我々の乗ったブルーホライゾンは甚平ザメの進路を的確に予測して先回りをしている。そのため何度も海に入る機会があった。各グループがそれぞれ6回くらい海に入ったが、さすがに疲れが出たのか最後の方ではボートに戻る体力がなくなって、&lt;br /&gt;｢ヘルプ！｣&lt;br /&gt;と叫ぶ人も出てきた。ボートからロープのついた浮き輪が投げ込まれ、それにつかまって引き寄せられる人が増えてきた段階で終了となった。それだけ体力を必要としているのだが、それにしてもむっちりは強い。先頭きって水に入り、甚平ザメを追ってグループを導き、を繰り返しても平気な様子だ。この強さ、余計なことだが、並みの男じゃ彼氏は勤まらないだろう。&lt;br /&gt;　全員が揃っているのを確認するとランチになる。大きな皿に、パン、チーズ、ローストチキン、キウリ、トマト、レタス等が山と盛られている。各人が手に持った皿に好きなだけとっていく。運動のあとなのでお代わりする人も多い。&lt;br /&gt;　この食事のしたくも、終わったあとの食器洗いもむっちりが担当した。こんなに働くオージーギャルは初めて見たといっても過言ではないだろう。&lt;br /&gt;　かくて甚平ザメツアーは終わったのだが、ここで重要な点を纏めておこう。&lt;br /&gt;１． 相当な体力が必要&lt;br /&gt;２． イアンソープほどではないにしろ相当な泳力が必要&lt;br /&gt;　この条件をクリアーしなければ甚平ザメツアーを十分堪能することはできないと思ったほうが良い。&lt;br /&gt;　さてこのツアー、料金は高いがそれだけの思い出が出来ることは確かだ。世界でも甚平ザメを見ることが出来る所は極めて限られている。ぜひ体力をアップして参加されることを勧める。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-1937088312547429290?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/1937088312547429290/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=1937088312547429290' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1937088312547429290'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1937088312547429290'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_20.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-1587745663909093332</id><published>2010-07-19T06:57:00.001+09:00</published><updated>2010-07-19T06:57:45.205+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　甚平ザメはボートの前からうしろに向かって泳ぎぬけていった。その泳ぎはかなり速い。だから姿を見たのはほんの数秒だ。&lt;br /&gt;　甚平ザメの地の色は海の色に似ているので体とひれの背中側にちりばめられた白い斑点と、時にはそれらをつなぐかのような白い線でしか甚平ザメそのものの存在を認識できない。だから甚平ザメが泳いでいったのを見たというより、甚平ザメの形の範囲に広がった白い斑点群が移動していったのを見たといったほうが正確かもしれない。&lt;br /&gt;　誰かが、&lt;br /&gt;｢偏光レンズをかけてるんだ，船長は｣&lt;br /&gt;と言った。&lt;br /&gt;　途端にシェリーから質問が来た。&lt;br /&gt;｢偏光レンズを使うと良く見えるの｣&lt;br /&gt;｢うん、ポーラライザーを使うとね、波の乱反射が消せるんだよ。だから海面のきらきらがなくなって中が良く見えるんだ｣&lt;br /&gt;｢ふーん｣&lt;br /&gt;　どうも科学的な話は苦手らしく、シェリーの返事は心もとない。&lt;br /&gt;　さて、甚平ザメが至近距離にいるというのでボートの上は騒然。むっちりが、&lt;br /&gt;｢Ａグループはついてきて｣&lt;br /&gt;というなりボートの後のステップから海に身を躍らせる。すぐに遅れじとグループ員１０人が次々に飛び込んでいく。そして一列になってむっちりを追う。だがむっちりに追いつくのは難しい。その理由は簡単、むっちりの泳ぎが素晴らしく速いのだ。シュノーケルをつけたまま力強いクロールでぐんぐん進んでいく。まるでイアンソープの力泳を見ているようなのだ。&lt;br /&gt;　むっちりが右手を上げている｡甚平ザメがそこにいるという合図だ。だがグループ員はまだそこに至らない。そしてようやく近づいたと思った時にはむっちりは両腕を水車のように回して別の方向に甚平ザメを追って泳ぎ去る。そしてそれを追うグループ員。&lt;br /&gt;　やがてボートが近づいてグループ員を回収し始めた。スクリュウに巻き込む危険を避けるためある程度の距離まで近づくとエンジンを停止し、皆が自力でボートに帰るのを待つ。&lt;br /&gt;　最後にあがってきた中年のおばさんに聞いてみた。&lt;br /&gt;｢甚平ザメはばっちり見えましたか｣&lt;br /&gt;　おばさんはまだ息を弾ませながら、くたびれたという表情で、&lt;br /&gt;｢いえ、全然見ていないわ。ガイドの彼女を追って泳いでいただけよ。甚平ザメってとても泳ぐのが速くて私の泳力じゃぁ駄目みたい｣&lt;br /&gt;と言った。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-1587745663909093332?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/1587745663909093332/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=1587745663909093332' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1587745663909093332'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1587745663909093332'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_19.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-8178791721142727842</id><published>2010-07-18T06:50:00.000+09:00</published><updated>2010-07-18T06:51:04.712+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　でもこの状態は約３０分も続いた。予想以上に甚平ザメは南にいたのである。&lt;br /&gt;｢あれを見てよ、園田さん｣&lt;br /&gt;　シェリーの声に振り返ると空を指差している。その方角をみたが何も見えない。白い雲が浮かんでいるだけだ。その様子に、&lt;br /&gt;｢あそこ、ほら飛行機が見えるでしょ｣&lt;br /&gt;という声が飛んできた。&lt;br /&gt;　不思議なものである。飛行機という言葉を聞いた途端に飛行機を目が探し始めるのだ。そうしたらすぐに飛行機が認識できた。黒っぽい色をしたセスナが一機３００メートルほど上空を旋回している。&lt;br /&gt;｢探し屋さんは毎日飛行機に乗って甚平ザメを探しているんだな｣&lt;br /&gt;｢そう。でもシーズンは三ヶ月だけだからね｣&lt;br /&gt;｢一年を十日で暮らす良い男、なんてのにちょっと似てるか｣&lt;br /&gt;｢それ何のこと｣&lt;br /&gt;｢相撲レスラーって知ってるよね｣&lt;br /&gt;｢イエース｣&lt;br /&gt;｢大昔、江戸時代のことだと思うけど、年に一場所それも十日間しか相撲をとらなかったんだよ。だから年に十日しか働かないで生活しているって言われたのさ｣&lt;br /&gt;｢じゃぁ、The man who works only three months a year as a whale shark searcher、って感じかな｣&lt;br /&gt;　エンジン音が急に静かになった。甚平ザメがいる海域に到着したのだ。でもジャストポイントにいるわけではない。ボートは飛行機と交信を続けている。これからが本当の腕の見せ所なのかもしれない。&lt;br /&gt;　甚平ザメが見えるかもしれないとボートの縁に行って海中を覗き込むが何も見えない。そこにやって来た船長も舷側を見ている。そして突然、、&lt;br /&gt;｢甚平ザメが来てるぞ｣&lt;br /&gt;と叫んだ。&lt;br /&gt;　慌てて彼が見た海面を見た。紺色をぐっと黒に近づけたような海の色がうねりに曲がりくねっている。その中に甚平ザメはいた、いや泳いでいた。&lt;br /&gt;｢Look. A whale shark is swimming here｣&lt;br /&gt;｢Yes, I did see it｣&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-8178791721142727842?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/8178791721142727842/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=8178791721142727842' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8178791721142727842'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8178791721142727842'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_18.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-5477442066778562328</id><published>2010-07-17T07:02:00.000+09:00</published><updated>2010-07-17T07:03:00.313+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>その時むっちりチャンが、&lt;br /&gt;｢さぁ、一度海に入って体を慣らしておきましょう｣&lt;br /&gt;というや、先頭に立って飛び込んだ。1８人の参加者があとに続く。シュノーケリングにとても慣れた人とまだそれほどでも、という人がいる。うまい人は潜水、浮上を繰り返している。外洋のためかかなりうねりが高い。何と言ったってこのインド洋はアフリカまで陸がない、それこそ馬鹿広い海なのだから。&lt;br /&gt;　10分ほどで全員ボートに上がった。それから10分、20分と時間が経過するがボートは停まったままだ。備え付けのクーラーボックスからルートビアを取り出して飲む。操舵室からは無線のやり取りが聞こえてくる。&lt;br /&gt;｢あれはどこと無線で話しているのかねぇ。この手の英語はなかなか聞き取れないよ｣&lt;br /&gt;とシェリーに聞くと、&lt;br /&gt;｢まだ難しいの。あれはね、甚平ザメを探している飛行機と話しているのよ。話の様子では今日はまだ甚平ザメは見つかっていないみたいね｣&lt;br /&gt;｢飛行機で探すんじゃぁ経費がかかるね｣&lt;br /&gt;｢午前中いっぱい飛んでいるみたいだよ。もちろん甚平ザメツアーのボートが共同で飛ばしているらしいけど。その経費があるからこのツアーが３５０ドルもするのよ｣&lt;br /&gt;｢それにしても飛行機から甚平ザメが見つけられるのかねぇ｣&lt;br /&gt;｢甚平ザメは深いところと浅い所を行ったり来たりしてるんだって。深くもぐっている時はまったく見えないから探すのが大変らしいの。だからこれ専門の人を雇っているんだって｣&lt;br /&gt;　甲板では皆所在投げに体を投げ出している。ところが突然、グオーンとエンジンの音が鳴り響いた。それと同時にボートが急発進した。船首がぐっと持ち上がったままで走っているのが分かる。そして急転回。強烈な遠心力に体が押し出される感じがする。&lt;br /&gt;｢一体どうしたんだ。突然走り出して｣&lt;br /&gt;と聞いたら、&lt;br /&gt;｢甚平ザメが見つかったのよ。一番に行こうと飛ばしている所。うしろを見てよ。他のボートもこっちに向かってるでしょ｣&lt;br /&gt;と言いながらシェリーがはるか後方を指さした。&lt;br /&gt;　振り返ると、２キロくらい後ろから波しぶきを上げながら追ってくる二隻のボートが、豆粒のように見えた。&lt;br /&gt;　我がブルーホライゾンはエンジン全開。これ以上でないというスピードで走りつづける｡ボートは前後、左右にと大きく揺れる｡船酔いになったのか甲板に横になる人が出てきた。でもそれは何故か皆男性だ。どの場面でも女性は強い。&lt;br /&gt;　盛り上がる外洋のうねりもそれに直角に突っ込めばピッチングはしてもローリングはしない。しかしうねりに斜めに突っ込むとピッチングとローリングの混じった、いやらしい、不規則なゆれが生じる｡これが船酔いを誘う。今は海岸にほぼ平行に南下しているのだからまさにこの状態にある。飲み物を取りにクーラーボックスに向かうがボートのゆれが激しく手すりを伝いながらしか移動できないくらいだ。船酔いしていない我々だってもういい加減に勘弁してくれというこのゆれなのだから、気持ちが悪くなっている人にとっては一刻も早く終わって欲しいというものであるに違いない。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-5477442066778562328?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/5477442066778562328/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=5477442066778562328' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/5477442066778562328'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/5477442066778562328'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_17.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-1011727155360870345</id><published>2010-07-16T06:08:00.000+09:00</published><updated>2010-07-16T06:09:30.502+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　コンタクト中のボートも甚平ザメから30メートル以内には近づいてはいけない。そして、ダイバー達を水の入れる場合は甚平ザメの泳いでいる前方からにする。&lt;br /&gt;　観察のために海に入るダイバー達にも細かい規制がある｡主なものは、&lt;br /&gt;１． 甚平ザメの行動を妨げてはならない&lt;br /&gt;２． 頭からは3メートル、尻尾からは4メートル以上はなれていること&lt;br /&gt;３． 決して体に触れてはならない&lt;br /&gt;４． フラッシュを使った写真撮影は禁止&lt;br /&gt;５． 水中スクーターなどの道具を使ってはいけない&lt;br /&gt;６． 一度に10人以上が水に入ってはいけない&lt;br /&gt;などだ。&lt;br /&gt;　さて、ボートは沖で白波を立てているリーフに向かって発進した。ラグーンの中は波が静かで揺れは少ない。白波の途切れている所、つまりリーフの切れ目から外海に出た。そしてエンジン停止｡何かと思ったら、&lt;br /&gt;｢これからシュノーケリングの練習をしますので、お好きなシュノーケルとフィンを選んで準備してください｣&lt;br /&gt;とアナウンスがあった。&lt;br /&gt;　乗客は思い思いのシュノーケルをとると顔につけてみてフィット感を確認している。ウェットスーツ姿の人もビキニの水着の人もいる。我々二人は今回は取材ということで海には入らないことにしていた。自分が海に入ってしまったら全体の観察が十分出来ないというのが理由だ。でも皆の期待に満ちた様子を見ていると入りたくなるのも事実である。海の中の取材はこの次のテーマ、と自分に言い聞かせて観察に専念する。&lt;br /&gt;｢これからグループ分けをします。さっき説明したように海には10名しか一度には入れません。Aグループは右側、あ、そこまでにしましょう｣&lt;br /&gt;　ガイドの女の子、むっちりチャンが手際よくA、B二つのグループを作った。&lt;br /&gt;｢甚平ザメを見つけたらボートを手前に寄せます。海に入ったら私を追ってください。甚平ザメのところに行ったら片手を上げますから観察してください。両手を上げたらそこでストップしてください｣&lt;br /&gt;　そこにウェットスーツ姿になった坊主頭が肩に大きなビデオカメラを担いで出てきた。見た瞬間に水中撮影をする積りだと分かった。&lt;br /&gt;｢皆さんこれがなんだか分かりますね。ビデオの撮影をするんです。ボートでの様子から水中での甚平ザメとのコンタクトまでオリジナルビデオを作製して後日お送りします。ご希望の方はすぐ申し込んでください、素晴らしい記念品が出来ますよ｣&lt;br /&gt;　言葉巧みな坊主頭の勧誘に数人が応じた。申込者の住所などを記入し終わると直ちに坊主頭はマイクつきのビデオカメラを担いで撮影を開始する。それも申込者一人一人の前に来て顔のアップを撮りながら、&lt;br /&gt;｢ハローキティ、どちらからの参加ですか。甚平ザメのことは良く知っていたのですか｣&lt;br /&gt;等とインタビューを始める。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-1011727155360870345?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/1011727155360870345/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=1011727155360870345' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1011727155360870345'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1011727155360870345'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_16.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-8438804043218439391</id><published>2010-07-15T06:44:00.000+09:00</published><updated>2010-07-15T06:45:21.201+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　靴を脱いで、砂を払い、ゴムボートに乗り込む。縁の筒状に膨らんだ部分に腰をおろしたまでは良かったがつかまる所がない。普通はゴムボートにはロープが張られているものなのだが。仕方なく所々にある小さな突起を指でつまむがなんとも心もとない。&lt;br /&gt;　我々二人が乗り込んだらすぐにエンジンを噴かしてゴムボートは走り始めた。ゴムボートというのは底が平らなので波を切っては進まない。ナミに乗り上げながら進むのである。したがって底が波にぶつかるたびにバシャと海水が飛び散る。一番前に座っていた大きな男が重かったせいか先端が下がっていたので、ナミにぶつかるたびに海水が中に入ってきた。でもさすがに自分のせいだと気がついたのかゴムボートの内側に重心を移した。&lt;br /&gt;　沖のボートに近づいた。船尾のステップにたくましい係りの女の子がいてゴムボートを手で固定してくれる。五人がボートに乗り移るとすぐにゴムボートは次の客を運びに走り去った。&lt;br /&gt;　ボートは乗ってみるとかなり大きい。船腹には大きく｢Blue Horizon｣と書いてある。甲板の中央には台があり、参加者二十人はそこに腰掛ける。後部甲板には何の障害物もない。前方の操舵室の前に係りの女の子が立ち、甚平ザメ観察に関するルールを説明し始めた。&lt;br /&gt;　イルカが人間に興味を示し、時には遊び相手として行動するのに対し、甚平ザメは人間にまったく興味を示さない。彼らは自分のペースで行動しているに過ぎないし、その生態も良く分かっていない。もしも彼らが不快感を持ったら、毎年必ず現れるという極めてまれなこのニンガルーリーフに姿を見せなくなってしまうかもしれない。そこで甚平ザメへのアプローチには細かい規制がある。&lt;br /&gt;　まず甚平ザメツアーとして接近できるボートの数が数隻に限られている。その上一隻のボートに乗れるツアー参加者の数は二十人に限定されている。&lt;br /&gt;　甚平ザメを見つけてからの規制はもっと細かい。甚平ザメから半径250メートルの範囲が｢Exclusive Contact Zone｣とされその中には先着した一隻のボートしか入れない。二番目のボートは２５０メートル以上離れていなければならないし、三番目からはさらに遠い４００メートル以上離れて待機することになっている。甚平ザメとコンタクト中のボートは赤い文字で｢WS｣と書かれた旗を揚げる。そしてコンタクト時間は90分に制限されていて、それが過ぎたら待っている次のボートにゆずる義務がある。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-8438804043218439391?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/8438804043218439391/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=8438804043218439391' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8438804043218439391'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8438804043218439391'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_15.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-7247761311553511137</id><published>2010-07-14T06:37:00.000+09:00</published><updated>2010-07-14T06:38:01.199+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　ドライバーは中年のいかにもタフそうなおじさんだ。坊主頭に中東系を思わせる厳しい目つきが特徴だ。乗客に甚平ザメに関するパンフレットを配ると出発した。&lt;br /&gt;　すぐ前の席には黒のノースリーブのシャツを着た、若く日焼けした男が座っている。その髪を後で束ねた男の腕を見て驚いた。盛り上がる筋肉は相当ウェイトトレーニングを積んだものだ。まるでフッティ(オーストラリアンフットボール)の選手のような体である。&lt;br /&gt;　この筋肉マンが突然隣りの連れに声をかけた。&lt;br /&gt;｢おい、あそこにエミューがいるの知ってるか｣&lt;br /&gt;｢お、おっ、本当だ。あそこだけじゃない。あっちにもいるぞ｣&lt;br /&gt;　と連れが指さす方を見れば、確かにエミューが並んで歩いている。ダチョウと見まちがえる大きな体のエミューのこと、目が慣れてくるとあちこちにいるのが分かるようになった。&lt;br /&gt;　30分ほどでニンガルーリーフのインド洋側に一箇所しかないボートランプ、Tantabiddiに到着した。見回しても駐車場と車で牽引してきたボートを海に導くコンクリート製のランプがあるだけだ。それに、ボートで甚平ザメを見に行くはずなのに乗るべきボートが見当たらない。&lt;br /&gt;　坊主頭が言った。&lt;br /&gt;｢ビーチに出て一番左側に集まっていてください｣&lt;br /&gt;　ランプのあたりには人が群れている。その中にみたことのある女性を見つけた。スキューバダイビングのダイブマスターの資格をとってダイビングツアーの助手をしている日本の女の子だ。そっと近づいて、&lt;br /&gt;｢ハーイ、しっかり働いてるか｣&lt;br /&gt;　と声をかけると、振り向いて驚きの顔をしながら言った。&lt;br /&gt;｢えっ、園田さん。ここまで来たの｣&lt;br /&gt;｢ついにエックスマウスまで取材に来たんだよ。じゃ、またね｣&lt;br /&gt;　と肩を叩いて集合場所に急いだ。&lt;br /&gt;　波打ち際で待つこと10分、沖から黒いゴムボートが近づいてきた。青年が乗っていて、最初にクーラーボックスなどの荷物を積んでおきに走り去った。沖合いの数艘のボートが係留されているのが見える。この浅いラグーンはボートを岸に近づけるのが危険なためゴムボートで人も資材も運ぶようだ。&lt;br /&gt;｢はーい、五人ずつ乗ってくださぁい｣&lt;br /&gt;と声がかかった。一番近くにいた3人がゴムボートに乗り込む。あと二人だ。そばにいた坊主頭がこっちを見て手招きした。ちょうど二人だったからだろう。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-7247761311553511137?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/7247761311553511137/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=7247761311553511137' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/7247761311553511137'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/7247761311553511137'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_14.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-3457136589964653683</id><published>2010-07-13T07:04:00.000+09:00</published><updated>2010-07-13T07:05:24.176+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　沖合いに白い波を立たせているリーフまでの間は広大なラグーンだ。水深わずかに2-4メートルという浅さだ。この海域に250種ものサンゴ類と500種もの魚が生きている。&lt;br /&gt;　このニンガルーリーフを世界的に有名にしたのは甚平ザメ（Whale Shark）だ。リーフの200種以上のサンゴの産卵時期である3月から4月にあわせてそれを食料とする甚平ザメ(学名はRhincodon typus)がやってくる。このサメは北緯30度から南緯35度の間の水温が18度から30度の海に生息するが極めて限られた所にしか現れない。ところがニンガルーリーフには毎年決まった時期にやってくるのだ。その理由はまだはっきりわかっていないがこの甚平ザメとの出会いを求めて3月から6月のシーズンに多くのダイバー達がここに集まる。&lt;br /&gt;　甚平ザメについてはまだ良く分かっていないことが多い。ここに集まってくるのは体長4から12メートルのもので大きいものは重さ11トン、口の大きさは1メートル以上にもなる。大きな口以外の特徴は腹以外の体の表面の白い水玉模様だろう。&lt;br /&gt;　もう一つの特徴は決して人間に食いついたりしないことだ。甚平ザメは300列以上に並んだ何千という小さな歯を持っているが、決して食べ物をかんだりしない。表面近くでプランクトンに富んだ海水を大きな口から取り込み、それを濾すことで餌を摂っている。時折はいわしクラスの小さな魚も食べるようだがその場合も丸呑みのようだ。&lt;br /&gt;　繁殖の仕方も良く分かっていない。卵胎生だということは知られているが、胎内にいる期間も、もっと基本的な一回に何匹が生まれるかも分かっていない。大人になるのに30年を要し、100年以上の寿命を持つようだといわれている。&lt;br /&gt;　この甚平ザメを見ようとツアーに参加した。ピックアップのバスが来るというので朝7時15分にはポットショットホテルのレセプションの前で待っていた。しばらくすると日本人らしき若者が来たが迎えのバスはなかなか来ない。&lt;br /&gt;　やっと一台のバスが来た。降りてきた運転手はミニスカートのギャル。&lt;br /&gt;｢シンプソン、エドワード｣&lt;br /&gt;　と自分の客の名前を呼ぶがお目当ての人はいないようだ。でもさしてがっかりする様子はなく、はな歌を歌いながら体でリズムをとっている。&lt;br /&gt;　7時30分過ぎになると何台ものバスがやってきた。こちらから名簿の確認をしに行くがどれも違う。ようやく迎えのバスが来たのは集合時刻から30分遅れた7時45分になってからだった。ほぼ満席になっていたところから判断して、他のピックアップポイントで時間を食ってしまったのだろう。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-3457136589964653683?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/3457136589964653683/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=3457136589964653683' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/3457136589964653683'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/3457136589964653683'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_13.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-7825937143408371219</id><published>2010-07-12T07:06:00.001+09:00</published><updated>2010-07-12T07:06:42.246+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>&lt;strong&gt;ニンガルーリーフ&lt;/strong&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　まずこのエックスマウス地域の歴史を要約しておこう。歴史に名をとどめる最初の来訪者は１６１８年に岬に上陸したモウリシャス号のオランダ人船長のヤコブスだ。時移ってオーストラリア人船長のキングが１８１８年にやってきてこの半島を｢North West Cape半島｣と名づけ、また東側の湾を大英帝国海軍軍人の名前にちなんで｢Exmouth Gulf｣と命名した。&lt;br /&gt;　その後、ブルームから真珠とりの船がやってきたりした。第二次世界大戦の時には｢ポットショット作戦｣と名づけられた作戦に重要な貢献をした。１９６７年にオーストラリアと米国がコミュニケーション基地をつくったことは前述の通りだ。&lt;br /&gt;　しかし現代のエックスマウスは世界でも珍しい甚平ザメがやってくるところとして、またニンガルーリーフという大規模な縁取り型(フリンジ)リーフが発達することで有名である。&lt;br /&gt;　ニンガルーリーフはエックスマウスの町のちょっと北のBundegi Beachから半島の西海岸沿いに２６０キロにも続くリーフだ。オーストラリアの東海岸にあるグレートバリアーリーフが沖合いはるかに発達しているのに対し、このニンガルーリーフは海岸線からすぐのところにある。つまりすぐ目の前に見えているという特徴がある。&lt;br /&gt;　これに対し東側にあるエックスマウス湾は余り人気がない。そのわけは、エックスマウス湾の海岸にはマングローブが繁茂しているので砂浜が少ないこと、さらに西側に余りにも美しいニンガルーリーフが発達していたことだろう。&lt;br /&gt;　このニンガルーリーフはウェスターンオーストラリアで最大の規模のリーフだ。そしてその全域がニンガルーマリンパークとして指定されている。この海洋公園は広大だ。海岸から10キロ内外の範囲はウェスターンオーストラリア州の管轄だが、そのさらに沖合い10-15キロほどは連邦政府の管轄だ。海岸付近の何箇所かはサンクチュアリに指定されていて、そこでは魚釣りを含む一切の採取が禁止されている。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-7825937143408371219?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/7825937143408371219/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=7825937143408371219' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/7825937143408371219'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/7825937143408371219'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_12.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-2854624105170013103</id><published>2010-07-11T06:51:00.001+09:00</published><updated>2010-07-11T06:51:48.064+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　２０分ほど走ったとき、シェリーが声をあげた。&lt;br /&gt;｢あれぇ、あれは何かな。車の故障かな｣&lt;br /&gt;　見れば対向車線の路肩にランドクルーザーが一台停まっていて、小さい女の子二人を連れた夫婦が腕を振っている。ヒッチハイクのサインと同じだ。&lt;br /&gt;｢止まって上げたほうがいいかな｣&lt;br /&gt;と聞いたとき、対向車線を走ってきた車が気がついて減速した。&lt;br /&gt;｢あれが停まるからこのままいっても大丈夫じゃないかしら｣&lt;br /&gt;｢そうだね｣&lt;br /&gt;とその場を走りすぎたが、すぐに対向車線の真中に倒れているカンガルーが見えた。&lt;br /&gt;｢そうか。カンガルーとぶつかって車が故障したんだな｣&lt;br /&gt;｢写真をとったら｣&lt;br /&gt;｢そうだね｣&lt;br /&gt;　車を脇に停め、はねられたカンガルーの写真をとった。怪我をした時には凶暴になっていることが多いから車とぶつかったカンガルーに近づいてはいけない、と聞いていたので少し離れて観察した。ピクリともしないので完全に死んでいるようだったが写真だけとって戻った。&lt;br /&gt;｢カンガルー保険というものが必要なわけが分かったよ。ランドクルーザーが故障して動けなくなるくらいだからこんな小さい車だったらきっと大きな事故になってしまうな｣&lt;br /&gt;　再び走り出したのだが気になることを発見した。ガソリンの減り方が早いのだ。最初四分の三くらいを指していたゲージはまだ１４０キロくらいしか走っていないのにもかかわらず既に半分を大分割り込み四分の一に近づいてきている。&lt;br /&gt;｢まさかとは思うけどまるで漏れているようなガソリンの減り方だよ｣&lt;br /&gt;｢本当だね。でもエックスマウスまでもつでしょ｣&lt;br /&gt;｢もってくれなきゃ困るよ。途中にはペトロステーションはないんだから。周りはどこまで行っても荒野だもの。アリ塚が墓石のように並んでいる、見慣れない荒野さ｣&lt;br /&gt;　ガソリンを心配しながら５時過ぎにエックスマウスの町についた。泊まったのはポットショットホテルリゾートというエックスマウスでは上等のホテルだ。このホテルにはバックパッカー用の宿泊施設も併設されているから節約志向の方にも向いている。ちなみにフロントの隣りにリカーショップがあるので呑み助にも便利な宿である。&lt;br /&gt;　このエックスマウスの海に豪華客船が停泊していた。普段はシンガポールをベースに運行されているのだが、この時期大流行した新型肺炎(SARS)が香港、シンガポールなどへの旅行客の激減をもたらしたためベースをオーストラリアへ移しての営業となっていたためだ。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-2854624105170013103?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/2854624105170013103/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=2854624105170013103' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2854624105170013103'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2854624105170013103'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_11.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-6049136643452940516</id><published>2010-07-10T06:16:00.000+09:00</published><updated>2010-07-10T06:17:35.390+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　一時間と少し走ってコラルベイに到着した。大きな建物はなく低い丘の上にわずかなアコモデーションが見える｡砂地の駐車場に車をとめるともう目の前が海だ。荷物を全て後部とランクに入れ、水着になり，シュノーケルとフィンを持ってビーチに向かう。ロータイド(引き潮)に当たったのだろう湿った砂の広いゾーンが渚の手前にある。&lt;br /&gt;　海に入っている人は少なく、入っているのも子供が中心だ。多くの人は砂の上に陣取って座り、海を見ながらワインやシャンペンを飲んでいる。５-６人の女性のグループがいた。全員が巨大な体の持ち主だ。それもそっちを見てはいけない、と思うほどだ｡とても水泳向きとはいえない方たちがもちろんグラスを片手に大声で笑いながら並んでいる。&lt;br /&gt;　コラルベイはそれ程大きな湾ではない。沖にはリーフが浅瀬を作っているのだろう、白波が立っている。&lt;br /&gt;　海に入ってみた。マスクをつけ、スノーケルを咥えて海岸から三メートルくらいの所から泳ぎ始める。すると、すぐに海は深くなった。それだけではない。下には珊瑚礁があるではないか。&lt;br /&gt;　普通の枝状のサンゴのなかにサルノコシカケみたいな形の平らなサンゴが混じっている。そしていろいろな種類の魚達が泳いでいる。小さなコバルトブルーのもの、３０センチくらいはある黒い縦縞の魚などがサンゴをつついている。中には逆さまになって上からかじりつくのもいる。&lt;br /&gt;　一旦砂浜に上がったらシェリーが聞いて来た。&lt;br /&gt;｢どう、海の様子は｣&lt;br /&gt;｢うん、素晴らしいよ。何とすぐそこに珊瑚礁があってさ、魚が一杯見えるんだ｣&lt;br /&gt;｢えっ、珊瑚礁はもっとずっと沖にあるんじゃないの｣&lt;br /&gt;｢俺もそう思っていたんだ。でも海に入って数メートル泳いだらもうそこは２-３メートルの深さになっててね。珊瑚礁と魚が見えたって訳さ。コラルベイと名前が付いたのもなるほどという感じだね。とにかく色んな色の魚がいてびっくりだよ。シュノーケルをつけて見てきた方がいいよ｣&lt;br /&gt;｢うぅん、わたしは水は得意じゃないからいいの。もう少し岬に近い方も試してみたらいいんじゃない｣&lt;br /&gt;　ということで３００メートルほど西側に移動してもう一度海に入ってみた。が、今度は遠浅に近く海底は砂のままで珊瑚礁がなかなか出てこない。それだけではなく水が濁っていて水中が良く見えない。&lt;br /&gt;　エックスマウスに帰らなければならないのと、夕方になるとカンガルーが道路に飛び出してくるのを考慮してコラルベイをあとにすることにした。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-6049136643452940516?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/6049136643452940516/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=6049136643452940516' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6049136643452940516'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6049136643452940516'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_10.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-8105448317002022905</id><published>2010-07-09T06:30:00.000+09:00</published><updated>2010-07-09T06:31:31.561+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　外の駐車場で我々の車はすぐに見つかった。ヒュンダイ社製の小型車だった。リモートキーもパワーウィンドウもない一時代前を思わせるものだ。シートの位置を直し、ミラーを調整してエンジンを始動した。&lt;br /&gt;　空港取り付け道路を走り始めるとすぐの幹線道路に当たる。右折して一路１１６キロ先のコラルベイを目指す。&lt;br /&gt;　走り始めてから燃料メーターを見て驚いた。借りたばかりのレンタカーの燃料がフルではないのだ。思わず、&lt;br /&gt;｢おっ、ペトロが一杯じゃないぞ｣&lt;br /&gt;と叫んでいた。&lt;br /&gt;｢入れたばかりのときは針があがらないこともあるよ｣&lt;br /&gt;と言いながらメーターを見たシェリーが続けた。&lt;br /&gt;｢でも、確かに少ないね。四分の三くらいしか入っていないみたいね｣&lt;br /&gt;｢レンタカーは満タンで返すのがルールだろ。前に借りた奴がちゃんと入れなかったのかな。こんなに足りないんなら満タンで返すのが馬鹿みたいだね｣&lt;br /&gt;｢車を返すときに燃料が足りなかったと言うことにしよう｣&lt;br /&gt;　こんなやり取りをしながら車は１１０キロでひた走る。背の低い植物がまばらに生えているだけので赤茶けた大地がそこらじゅうに顔を出している。&lt;br /&gt;　いつのまにか前の車に追いついてしまった。追い越しの機会をうかがっていたら前の車の速度がさらに落ちた。&lt;br /&gt;｢エミューだ｣&lt;br /&gt;というシェリーの声に脇を見るとダチョウを真っ黒にしたような感じのエミューが二羽ゆっくり道路脇を歩いていた｡たった今道路を横断した所らしい。&lt;br /&gt;｢動物園では見たけど、野生のエミューをまさか本当に見られるとは思っていなかったよ。ラッキーだね｣&lt;br /&gt;｢でもカンガルー保険に入るところだからエミューもたくさんいるのかもしれないよ｣&lt;br /&gt;　前の車が左折して行ったので前方が見渡せるようになった。そしたら、道路の路肩にカンガルーの死体があるのが良く分かるようになった。何と５分に一頭という頻度である。横たわるように倒れているものばかりではなくまだ死後硬直が取れないのか空に向かって足を突き上げた格好のものもある。&lt;br /&gt;｢こりゃ確かにカンガルーにぶつかる確率が高いようだね。おぉ、あのカンガルーの死体の上に鷹が乗っかっているぞ｣&lt;br /&gt;｢死んだらすぐに他の動物に食べられちゃうんだね｣&lt;br /&gt;　いつも強気なシェリーが珍しく感傷的な声を出した。&lt;br /&gt;｢自然淘汰に食物連鎖、都会に住んでいると忘れてしまう自然の厳しさを再認識させる場所だね｣&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-8105448317002022905?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/8105448317002022905/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=8105448317002022905' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8105448317002022905'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8105448317002022905'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_09.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-2233937997903313344</id><published>2010-07-08T07:07:00.001+09:00</published><updated>2010-07-08T07:07:55.206+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>そこに戻ってきた同行のシェリーが、&lt;br /&gt;｢ラゲージがどこに出てくるのか分からないのよ。まだベルトコンベアが動かないんだから｣&lt;br /&gt;と言ったので、&lt;br /&gt;｢じゃぁ、見てこよう｣&lt;br /&gt;と言い残して建物の中を一巡したがどこにもラゲージが出てくる様子がない。それどころかレンタカーの手続きをしている間に一緒にエックスマウスにきた乗客の大半がいなくなっているではないか。預けたラゲージを受け取らずに立ち去るわけはないと、頭の中が混乱し始めるのと同時に焦りが出てきた。&lt;br /&gt;　もう一度建物の中をゆっくり、慎重に見回したとき空港の職員らしき女性が知り合いの男性と仲良く話しているのが目に入った。邪魔をしては悪いな、と思ったがラゲージの行方は我らの大問題なので思い切って聞く事にした。&lt;br /&gt;｢お話中お邪魔をします。今着いたフライトのラゲージはどこで受け取るんでしょうか。さっきから探しているんですが｣&lt;br /&gt;と言ったら、にっこりして，&lt;br /&gt;｢ラゲージならあそこで受け取れるわ｣&lt;br /&gt;と、なんと空港建物の外を指差した。その方向を見てみれば、空港建物の出口の向こうにラゲージを積んだトレーラーが停まっているではないか。ラゲージ類を空港の外側にトレーラーで運ぶのはオーストラリアでは良く行われていることだ。でもそれは小さな地方(田舎)空港、たとえばエアーズロック，モンキーマイアなどの空港の場合だ。こんな立派な，しかもラゲージを運ぶベルとコンベアまで設置されたバゲージクレイムを有する空港なのでまさか外に運ぶとは思わなかったのだ。もちろんそんなことを説明したアナウンスなどされていない。&lt;br /&gt;｢おぉ、有難う。邪魔してごめん｣&lt;br /&gt;と言うなり、やっと厄介物が消えたという顔をしているお二人さんを残して外に出た。厚い日差しの中に取り残されたかのように我らのラゲージだけがトレーラーの荷台にのっかっていた。&lt;br /&gt;　熱を持ち始めていたラゲージを両手に提げてレンタカーデスクに行くとまだ手続き中だったシェリーが目を丸くしながら、&lt;br /&gt;｢どこにあったの！｣&lt;br /&gt;と聞いてきた。&lt;br /&gt;｢いやね、分からないから職員のお姉さんに聞いてみたんだ。そしたら出口の外にあるっていうじゃないか。まさかと最初は思ったんだけどね、でもその通りにあったってわけさ｣&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-2233937997903313344?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/2233937997903313344/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=2233937997903313344' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2233937997903313344'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2233937997903313344'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_08.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-2107832867915352059</id><published>2010-07-07T06:56:00.000+09:00</published><updated>2010-07-07T06:58:29.917+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>&lt;strong&gt;コラルベイ&lt;/strong&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　さて、一泊した後パース国内空港から午前９時５０分発のスカイウェスト機でエックスマウスに出発した。スカイウェスト航空はもとはアンセット航空の子会社であったものが親会社の倒産を機に独立したものだ。&lt;br /&gt;　モンキーマイアでワンストップしてエックスマウスのLearmonth空港に着いたのは午後１時５０分だった。この空港の名前は１９４４年に墜落したパイロットの名前を残すために付けられたものだとか。墜落の最後の瞬間まで飛行機の状態を無線で連絡しつづけたおかげでどこをどう改良すればよいかが分かり後世の多くの人達の命を結果的に救った功績をたたえているのだそうだ。&lt;br /&gt;　飛行場そのものはエックスマウスのために米軍が造ったものだ。オーストラリアのこんな辺鄙な所に何故米軍が、と不思議に思われるだろう。&lt;br /&gt;　実はエックスマウスの町も米軍が造ったものなのだ。この町の少し北にHarold Holt Communications Stationという米軍が作り、現在はオーストラリア軍が管理運営している施設がある。この施設、沖縄にある｢象の檻｣と同様の通信傍受施設だという。素人考えだが、地球の周りを飛んでいる通信衛星などの軌道を考え、インド洋から東南アジア地域の通信を捉えるためのロケーションなのだろう。&lt;br /&gt;　実際の施設には近づけないが、高い鉄塔が立ち並ぶ、いわばアンテナだらけの空間は一種異様な感じを与える。&lt;br /&gt;　話は戻って飛行場。パースで預けたラゲージを受け取ろうとバゲージクレイムのベルトコンベアが動き出すのを待ったがさっぱり動かない。そこで先にレンタカーの手続きをした。&lt;br /&gt;ここでのレンタカーに関する注意点は保険だ。エックスマウスとコラルベイ地域にはとにかくたくさんのカンガルーが生息していて車との衝突頻度が他地域に比べて格段に大きいらしい。そこで｢カンガルー保険｣なるものが存在する。カンガルーとの衝突による車の損害を補償する保険だ。レンタカー業者のバジェットのカウンターで熱心に勧められ、これに入ることにした。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-2107832867915352059?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/2107832867915352059/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=2107832867915352059' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2107832867915352059'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2107832867915352059'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_07.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-8209101351020657565</id><published>2010-07-06T07:20:00.000+09:00</published><updated>2010-07-06T07:21:26.873+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>さて、ルーウィンエステートでは毎年2月、３月にアートシリーズという高級ワインをリリースするのに合わせてコンサートを催している。この年一回の，二日間で一万二千人もの観衆を集めるコンサートは｢ルーウィンコンサート｣として内外に有名だ。&lt;br /&gt;２００３年のルーウィンコンサートは３月４日，５日という週末にカナダ出身のグラミー賞を受賞したことのある歌手、K. D. Langを招いて開催された。観客は一回６０００人、二日間で１２，０００人にもなる。料金は一人１０５ドルだ。テーブル席でのディナーと宿泊つきの客は二日で３，４００人にのぼる。このディナーはとても人気があり、そのチケットはなかなか手に入らない。一人数百ドルのチケットがプレミアム付きの高額で動いているとも言われている。&lt;br /&gt;午後４時半から素晴らしいワインが呑め、６時半からのコンサートを楽しみ、そして９時からのディナーと続くこのマーガレットリヴァーの一大イベントに是非とも参加してみたいのだが、チケットが簡単には手に入らないのと休暇が取れないとの二つの理由でまだ夢を果たしていない。&lt;br /&gt;筆者より先にいけるかもしれない読者諸氏、それもワイン好きの方にルーウィンエステーとのコンサートに行くツアーがあることをお知らせしておこう。実は富山県にあるオーストラリアワインの販売会社「ヴィレッジ　セラーズ　ワインクラブ」が実施している。募集人数は１０人だけということからもチケット入手が簡単でないのが理解できよう。&lt;br /&gt;ワイン好きな加太にはマーガレットリヴァーのブティックワイナリーのはしごをお勧めする。勿論ワイナリーめぐりだけでなく、カリの森の中のウォーキングなど興味深い体験が出来るはずだ。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-8209101351020657565?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/8209101351020657565/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=8209101351020657565' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8209101351020657565'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8209101351020657565'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_06.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-388323925255959094</id><published>2010-07-05T07:02:00.000+09:00</published><updated>2010-07-05T07:03:15.952+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　さて話を本題のウェスターンオーストラリアの代表的ワイン産地であるマーガレットリヴァーに向けていこう。ウェスターンオーストラリアにはスワンリヴァー、マーガレットリヴァー、ペンバートンそしてグレートサウザーンのワイン産地があるが例外なく南部、それもパース以南の地域に集中している。&lt;br /&gt;その理由は気候にある。ワインの原料のヴィノ(ブドウ)の生育に適した地中海性から冷涼乾燥気候だからだ。ウェスターンオーストラリアの西海岸を車で走ってみればすぐに(といっても長時間かかるが)分かる。パース辺りから南に向かって緑と背の高い樹木が増え、マーガレットリヴァー以南になるとそれこそ５０-６０メートルの高さのカリの大木の林になる。そのような気候がヨーロッパのワイン産地に匹敵するのだ。&lt;br /&gt;そのためだろうか、マーガレットリヴァー地区は『南半球のボルドー』と呼ばれてきた。しかし実際は夏の日照時間や降水の時期、量などでボルドーに勝る気候条件にあるのだそうだ。さらに有利なのは、ワインは気まぐれといわれるように毎年の気候の変化に応じて出来具合が変化するのだが、このマーガレットリヴァーの気候は毎年安定しているのでいつも最高のワインが毎年出来る点にある。&lt;br /&gt;ここに最初にワイナリーを作ったのはヴァセフェリックス(Vasse Felix)で、それは１９６７年のことだった。その後気候のよさを求めた多くのワイナリーが設立された。現在４８ものワイナリーがある。&lt;br /&gt;このマーガレットリヴァーのワインはどうやらアイルランドの流れを汲むらしい。アイルランドのデスモンド城にあるワイン博物館にはマーガレットリヴァーで有名なワイナリーである、ルーウィンエステートのデニスホーガン、シャトーザナドゥのジョンレイガンなどの写真が飾られている。&lt;br /&gt;ウェスターンオーストラリアのワイン生産量はオーストラリア全体の約３％と少ないが高品質高価格で有名だ。その高品質さは各種の国際ワインコンテストやワイン専門雑誌の評価などの結果に現れている。ここのワイナリーの規模は小さいのに、きわめて個性的な素晴らしいワインを生産するので俗にブティックワイナリーと呼ばれている。&lt;br /&gt;世界最大のワインショー、｢ロンドンインターナショナルワインチャレンジ｣では２０００年にエヴァンス＆テートのマーガレットリヴァーシラーズ’99が優勝を飾っている。また世界最大の発行部数を誇るアメリカのワイン専門誌「ワインスペクター」はルーウィンエステートのアートシリーズシャルドネ’９９に９５点という高得点を与えている。&lt;br /&gt;ここまで書いてくれば｢ワインはフランスはボルドーが……｣などと耳から覚えた味で選ばずに本来の味を自身の舌で確かめてオーストラリアワインを賞味してはいかがだろう。ワイン専門誌のプロの利き酒家(舌派)が折り紙をつけているのだから耳派の人にも安心なはずだ。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-388323925255959094?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/388323925255959094/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=388323925255959094' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/388323925255959094'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/388323925255959094'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_05.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-7181352917638509934</id><published>2010-07-04T06:51:00.000+09:00</published><updated>2010-07-04T06:52:24.574+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>&lt;strong&gt;マーガレットリバー&lt;/strong&gt;&lt;br /&gt;　&lt;br /&gt;　ワインというとすぐにフランスはボルドーと言う人がいる。ボルドー以外にもシャブリ、ボジョレ、ブルゴーニュなど有名なワイン産地がフランスには多い。しかしドイツのモーゼルワインだってなかなかいける。また、カリフォルニアワインもあれば、イタリアワインだってある。最近はチリのワインなども知名度を上げてきている。&lt;br /&gt;　どうやら歴史とわが国に入ってきた順番とさらに近代では宣伝の効果などがワインの有名度に反映されているらしい。&lt;br /&gt;　日本人のブランド好きはワインにも及び、どこのワインメーカーの何年のものが素晴らしいなどと専門誌などに紹介されると、高額さを恐れることなく買い求めたりする。が、会社の社員旅行などの余興に利き酒大会などを催してみると、常日頃酒に関する薀蓄を披露している酒好きが存外酒の味を区別できないことに驚く。ウィスキーでいえば普通のものとバーボンの区別ができない人も数多くいるのだ。だからこそそれらをしっかり認識、区別できるソムリエという専門家がいるのだろう。&lt;br /&gt;　さて、オーストラリアのワインの歴史は、国そのものの歴史の短さを反映して短い。オーストラリアでのワイン産地はサウスオーストラリアはアデレードの近くのバロッサヴァレーがもっとも有名である。何年か前にアデレードを訪ねた時にハイヤーの運転手から聞いた所では、初期のワインヤードは教会が作ったのだとか。&lt;br /&gt;　キリスト教では、最後の晩餐に起源をもつ聖体拝領という儀式があり、キリストの肉としてのパンとともにキリストの血としてのワインは欠くべからざるものだった。そこでオーストラリアへの入植とともに建てられた教会でもワイン作りが行われたというのだ。&lt;br /&gt;　オーストラリアのワイン産地は原料となるブドウの生育条件からシドニー以南の地域に限られている。いくつか例をあげれば、シドニーの近くのハンターヴァレー、メルボルンのそばのモーニングトンペニンシュラ、タスマニアのパイパースリヴァー、アデレイド近郊のバロッサヴァレー、そしてウェスターンオーストラリアではなんと言ってもマーガレットリヴァーとなる。&lt;br /&gt;　ワインの質の面でもオーストラリア産は他に引けをとらない。たとえばメルボルンから車で約一時間のモーニングトン半島産のワインなどは世界一のワインとして選出されている。ロンドンインターナショナルワインチャレンジで最優秀シャルドネ賞と最優秀ホワイトワイン賞をダブル受賞した『ストニアーズリザーブシャルドネ‘９９』こそ、そのワインだ。１９７７年設立という比較的若いワイナリーの快挙といえよう。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-7181352917638509934?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/7181352917638509934/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=7181352917638509934' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/7181352917638509934'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/7181352917638509934'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_04.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' 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/&gt;　このトカゲ、足がなければまさに蛇だ。だが、蛇とトカゲは生物学的には近い関係だから似ていたとしても不思議はない。見たときの気分には大差があるが。&lt;br /&gt;　さて、丘を下ろうとしたら、またまたカモメの警告鳴きに囲まれてしまった。今度は一緒になるボーイズがいないのだから人間側のパワーが小さくなっている。その分カモメの動きが大胆になった。手すりの上でチーッ、と鳴いているだけではなく舞い上がって我々の顔の高さで止まり、それだけではなく顔に近づいてくるのがいる。ヒッチコックの映画｢鳥｣は見ていたとしてもそれは単なる映像だった。別に本当につつかれるわけでもない。感覚的な恐怖心が主な反応だった。だが、このカモメの場合は違う。本物のカモメが目の前にいて、しかも本気で敵愾心をあらわにしているのだ。カモメを追い払いながらではなく、カモメをよけながらようやくペンギン島ならぬ｢カモメ島｣を脱したのであった。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-4498183126899703716?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/4498183126899703716/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=4498183126899703716' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/4498183126899703716'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/4498183126899703716'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_03.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-7878035513034094075</id><published>2010-07-02T06:31:00.000+09:00</published><updated>2010-07-02T06:32:03.782+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　サンダルを脱ぎ、手に提げて波打ち際を歩く。前方に大小の穴が開いた崖が近づいてきた。&lt;br /&gt;｢あれ、何｣&lt;br /&gt;　シェリーの甲高い声に左手のごつごつした小さな岩の上を見た。そこには前のめりに倒れたまま死んでいるカモメの成鳥の姿があった。中が腐ったのか、体が小さくなっているのに羽がそのままだ。さらに後に突き出した二本の赤い足が哀れを誘う。&lt;br /&gt;　病気で死んだか、寿命なのか、はたまた子供を守るために他の鳥と戦って命を落としたのかその原因はわからないが、生まれ来るカモメがあれば死んでいくカモメがいる。これが自然と言うものなのだ。&lt;br /&gt;　衝立のように立っている岩を過ぎたとき、&lt;br /&gt;｢ねぇ、そこにいるのが何かわかる｣&lt;br /&gt;とシェリーが声を掛けてきた。&lt;br /&gt;｢シーライオン(アザラシ)だ｣&lt;br /&gt;　目の前の砂浜に体の後半分を海に残した形でアザラシが横になっている。でっかい。体長は1.5メートルほどもあろうか。色は遠くから見たときは黒っぽかったのだが近くで見ると茶色っぽい。気持ちよさそうに目を閉じてじっとしている。&lt;br /&gt;　写真をとろうと1メートルほどまで近づいた。そしたら、&lt;br /&gt;｢そんなに近づかない方がいいよ｣&lt;br /&gt;とシェリーが言った。&lt;br /&gt;｢危ないかな｣&lt;br /&gt;｢野生なんだから何時突然動くかわからないよ。それにその大きさだもの、ちょっとぶつかっただけでも吹っ飛ばされちゃうぞ｣&lt;br /&gt;　確かに言う通りだ。相当体重がありそうだからぶつかったら吹っ飛ぶだろう。&lt;br /&gt;｢砂浜ならまだいいけどすぐ前は岩だからな。打ち所が悪ければ大怪我をするかもしれないね｣&lt;br /&gt;｢だから、念のためにちょっと離れた方がいいよ｣&lt;br /&gt;　アザラシの写真を「ドアップ」に出来なかったのはそんな会話があったためである。ともあれ、船から見た遠くのアザラシではなく至近距離で見ることが出来たのはラッキーだった。&lt;br /&gt;　アザラシを見てすっかり気分を良くして島のてっぺんまで行って見ようということになった。木製の通路の戻って坂を登ろうとしたが、通路の手すりに止まっているカモメがオレンジ色のくちばしを限界まで開けて、チーッ、チーッ、と鋭い鳴き声を上げている。その目の色もとても険しい。明らかに攻撃を宣言しているのだ。&lt;br /&gt;　周りを見れば草むらの中に数メートルに一羽の割でカモメがうずくまっている。どうやら卵を温めているらしい。所によっては茶色っぽい羽の雛がじっと身をすくめていたりする。そうだ、カモメは卵や雛を守ろうと必死なのだ。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-7878035513034094075?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/7878035513034094075/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=7878035513034094075' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/7878035513034094075'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/7878035513034094075'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post_02.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-2222440348307921624</id><published>2010-07-01T06:47:00.000+09:00</published><updated>2010-07-01T06:48:12.547+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>｢ここではペンギンの飼育記録を取っています。その中にはどれだけ餌を与えたかも含まれます。ですから魚を5匹ずつ投げ込むことにします｣&lt;br /&gt;と言うと、飼育係のおばさんはチラッと一段高い観客席に目を向けた。視線の先を見てみたらそこには記録用紙を持った係りの女性が座っていた。そして飼育係に向かって頷いた。&lt;br /&gt;　飼育係は頷き返すとバケツから5匹の魚を取ると水槽の左手に投げ込む。その瞬間3-4匹のペンギンが水中をゆっくり沈んでいく魚に向かって反転、突進、そしてすばやく飲み込む。次は右側に投げ込む。すると今度は右側にいたペンギンたちが魚に突進する。&lt;br /&gt;　飼育係はこれを繰り返す。ペンギンたちも魚を食べる。だが何度か見ているうちに段々見えてきた。餌に貪欲に食いつくペンギンがいるのと対照的に食欲がないのかちっとも食いつかないのもいる。さらに、左側に餌が投げ込まれたら左側に、右側に投げ込まれれば右側にと水槽の中を縦横無尽に動き、餌を食べつづけるとてつもなく生命力に溢れたペンギンがいる。&lt;br /&gt;　このような生命力の差が、強さ、体力、大きさというものに変化を与え、その結果として自然淘汰というものが起こっていくのだろう。&lt;br /&gt;　自然淘汰の現実と、その結果が種の強さとその維持のもとであるのを知るにつけ、自然淘汰を意識的に避けている人間という種の将来が心配になるのである。弱いものを守ろうとする高潔な倫理観が自然淘汰という自然の摂理に反していることに読者諸氏もお気づきだと思う。地球環境の保全を主張することはみなの努力でできるかもしれない。でもそのためには人口の増加を押さえなければならない。個体数の異常な増加はこれまた種の保全にとっては危険なことなのだ。現に英国では鹿、オーストラリアではカンガルーなどの個体数の調節が人間によって行われている。本来自然に任せるべき個体数の調節を人間がやっているのに、人間自身の個体数の調節には手が出せずにいる。かくて人間だけがたがが外れた状態で増えつづけているのだ。本当の環境破壊の原因は人間が増えすぎることなのだ。人間が増えれば、食料、家などの必要量が増え、そのために消費するエネルギーも増加し、炭酸ガスの排出量も増え、廃棄物も増加する。社会福祉の概念を否定するものではないが、それを人類が持つ美徳だと言うならば自然淘汰を否定してなお種の力を維持する方法をあわせ考え実行しなければならない。福祉と愛を唱える人間が現実には戦争によって多くの人の命を奪っているではないか。トータルな解のない段階で見せ掛けだけの善をなすことは危険ですらある。&lt;br /&gt;　さて、ペンギンの餌付けショーを後にして外に出ると、まだ10月だというのに肌を刺す日差しだ。すぐにサングラスを着ける。木製の通路を100メートルほど前進し、ビーチに降りるとそこはもうカモメの世界だった。砂浜にもカモメ、海面にもカモメ、とにかくカモメだらけだ。ちょうどカモメの繁殖期なのだ。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-2222440348307921624?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/2222440348307921624/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=2222440348307921624' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2222440348307921624'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2222440348307921624'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/07/blog-post.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-5868972532496742669</id><published>2010-06-30T07:00:00.001+09:00</published><updated>2010-06-30T07:00:49.904+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　この動きは特に女性の心をくすぐるらしい。男女の差を書いたある本に、女性は人間の赤ちゃん、すなわち顔が体全体に対して大きく、丸く、そして手足が小さいものを見ると可愛いと感じるように遺伝子に組み込まれているとあった。だからこそ、テディベアやパンダのぬいぐるみが売れるんだと。また、熊が絵本の中で、実物とはぜんぜん違って顔、目、はな、耳が丸い形をしているのもそうしなければ女性が関心を示さないからだという。&lt;br /&gt;　だが、このペンギンの歩き方を見て、&lt;br /&gt;｢キャー、可愛い！｣&lt;br /&gt;と叫ぶ女性の声を聞いているうちに、女性の遺伝子にはよちよち歩きを可愛いと感じるものが含まれていると確信した。神様が赤ちゃんのよちよち歩きを可愛いと感じるように女性を作ったと考えられるからである。&lt;br /&gt;　男性はといえば、キャーという声はさすがに出さないけれど、目を細め、頬を緩めてペンギンの行進を見つめている所を見れば、よちよち歩きをやはり可愛いと感じる遺伝子を程度の差こそあれ持ち合わせているように感じられた。&lt;br /&gt;　行進が終わると体長5-6センチの小さな魚が入ったバケツを取り出した。そして、&lt;br /&gt;｢メアリー、キャシー、……｣&lt;br /&gt;というようにペンギンに呼びかけた。&lt;br /&gt;　どうやら飼育係のおばさんはペンギンの個体識別に成功しているらしい。元来西洋人は動物の個体識別には弱い。かつて日本の猿学者達が日本猿の一匹一匹を区別して認識し、それぞれに名前を付けて記録をつけていたのに驚いた。西洋人には猿はどれも金太郎飴ではないが同じ顔に見えていたという。それなのにペンギンの顔を見分けるとはどういうことだ。じっとペンギンたちを見たがにわかには個体識別は出来そうにはなかった。&lt;br /&gt;　さておばさんは呼び寄せたペンギンに餌を食べさせようとする。この様子が実に興味深い。&lt;br /&gt;　まずバケツの中から餌の魚を一匹取るとそれを右手に持つ。次にペンギンの頭の上に左手を出し人差し指と中指でペンギンを誘う。ペンギンが顔を上げ、というよりそっくり返るくらいに上を向いてくちばしが垂直に鳴ったときに、その左手の指をくちばしに近づけると、ペンギンは僅かにくちばしを開いておばさんの指を咥える。じっとしているとくちばしを閉じてしまうのだろうか、おばさんは左手の指を微妙に動かしつづけてペンギンを刺激する。そして右手に持った魚をくちばしの隙間から中に滑り込ませるのである。&lt;br /&gt;　食べないペンギンは魚にまったく興味を示さないが、食べるペンギンはそれこそ飽きることなく餌を要求する。&lt;br /&gt;　やがて飼育係は今度は水槽の中にいるペンギンたちに餌をやる。このときの方法は少し違う。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-5868972532496742669?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/5868972532496742669/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=5868972532496742669' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/5868972532496742669'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/5868972532496742669'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_30.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-5999928918341842006</id><published>2010-06-29T06:57:00.000+09:00</published><updated>2010-06-29T06:58:16.416+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　上陸すると目の前には幅1.5メートルほどの板張りの通路がある｡両側の手すりの上にはあちこちにカモメがとまっている｡周りの草むらにも身を潜めるようなカモメが見える｡段々その光景に慣れ、細部が見えるようになってきた｡草むらの中に薄茶と白の羽毛で覆われたカモメの赤ちゃんがいるではないか｡この島はカモメの繁殖地なのを実感した｡&lt;br /&gt;　通路の先にペンギンの餌付けショーの会場があった｡自然と環境にマッチするように建物は木造りだ｡まだ時間があるので右手の通路を進む。右側には広場があり,観光客が弁当を広げたり,ちょうど昼食時とあって賑わっている｡ビキニのままで食事をしているギャル達もいる｡&lt;br /&gt;　左手にはやはり木造のトイレの建物があった｡ここでもトイレは環境に配慮したコンポスティング式だった｡そのため水洗式ではない｡使用後は蓋を閉めておくこと、というのが唯一のルールだ｡これで排泄物は完全にコンポスト化されるのだそうだ｡このシステムを見るたびに,日本でもこういうものを導入して自然を守っていくべきだと思う｡&lt;br /&gt;　さて,ペンギンの餌付けショーの会場に入った｡中央に四角い水槽があり一部の壁がガラス張りになっている｡水槽の周りには幅一メートルほどのペンギンの運動場があり,それと観客を隔てるスティール製の赤い柵が円形に造られている｡奥のほう半分には一段高い観客席も作られているが,観客は皆赤い柵に引っ付くようにして中を見ている。&lt;br /&gt;　ペンギンはと見れば、これがペンギンかと思うほど小さい。何と背丈が30センチほどしかない。ひょっとして子供ペンギンかとも思ったが大人ペンギンだとか。説明を聞いてやっと分かったのだが、ここのペンギンは世界で一番小さい種類なのだそうだ。&lt;br /&gt;　飼育係のおばさんが出てきて説明を始めた。&lt;br /&gt;｢ここには10頭ほどのペンギンがいます。びっくりしたかもしれませんが小さなペンギンです。そっちにいるのがまだ生まれて数ヶ月、こちらは数年のものです。大きさは殆ど変わりません。ではちょっと顔見世を｣&lt;br /&gt;というとおばさんは水槽の周りの運動場に置かれた箱の蓋を開けて中に声を掛けた。何とその箱の中にペンギンがいたのだ。瞬く間に三羽のペンギンを集めるとおばさんは声をあげながらペンギンの後に立った。するとペンギン立ちはいっせいに前に歩き始めた。&lt;br /&gt;　ペンギンが歩く姿はかわいい。小さいというファクターを取り去ってもやっぱりかわいい。どうしてこんなに可愛いのだろうと観察した。その結果は、&lt;br /&gt;１． ペンギンは歩く時に両腕に対応する羽を動かさない。つまり腕でバランスを取ることが出来ず体は棒のように真っ直ぐなままだ。&lt;br /&gt;２． 両脚は中間で折り曲げることが出来ない。つまり脚も真っ直ぐな棒のような動きをする。例えて言うなら竹馬のような感じの脚になっているのだ。&lt;br /&gt;というもの。つまり日本古武道の｢なんば走り｣のように右足を前に出す時には上半身も右側が前に出ているのだ。しかも捩れや伸び縮みを吸収すべき折れ曲がりがない体のためまるで人形のような動きになっている。右に傾き左に傾きとチョコチョコと体をゆすりながら不安定な格好で歩く姿が我々には可愛く見えるらしい。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-5999928918341842006?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/5999928918341842006/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=5999928918341842006' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/5999928918341842006'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/5999928918341842006'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_29.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-5172710023165682443</id><published>2010-06-28T06:50:00.000+09:00</published><updated>2010-06-28T06:51:01.029+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　船はエンジンを始動しSeal Islandに向かう。海底観察窓から水中を観察しようとするが大量の泡が流れていてさっぱり見えない。時たま見える海中は砂地の海底と所々に茂る海藻だけ。なぜか魚の姿がまったく見えない。船頭もアナウンスでこの辺りには魚が少ない、と言った｡　でも変じゃないか。通り過ぎた島には海鵜の大群がいた。次の島には数え切れないくらいのシーガル(カモメ)が集まっていた。餌になる魚がいない所にこれほど大量の鳥たちが集まるなんてやっぱりおかしくないか。尤も、逆説的にこんなに多くの鳥がいたので魚が減ってしまったと考えれば、それはそれで納得のいく説明だ。&lt;br /&gt;　左前方にSeal Islandが近づいてきた。砂浜の上に丸太が転がっているように見える。それがアザラシだ。十二、三頭の群のようだ。&lt;br /&gt;　と、赤と黄色のストライプ模様の帆を張った小さなヨットがアザラシのいる浜に近づいていくではないか。それどころか、アザラシの手前七八メートルのところにヨットをつけ、浜に降り立って至近距離からアザラシを観察している。こんなことが許されるのがオーストラリアなのだ。&lt;br /&gt;　我々の船の近くに一頭のアザラシがいた。まったく船のことなど意に介せず、マイペースで泳いでいる、と言うより遊んでいる。潜ったり,浮かんだり、反転したりと忙しい。是非ともこれはという瞬間の写真をとろうとするが,これが難しい。顔が水面に出た瞬間の写真が撮りたいのだが、顔が出てから撮った場合は必ずタイミングが遅れている。顔が出る一瞬前に出て来るところを予想してシャッターを切らねばならない。クレー射撃で飛んでいく目標を撃つのに、目標に向けて撃っても当たらない。目標の飛んでいくコースとスピード、それに我が弾丸の軌跡を頭に描く。つまり四次元的シミュレーションをしながら射撃は行われるのだ。この場合の写真撮影も同じ要領だ。&lt;br /&gt;　この島の砂浜がアザラシとカモメの縄張りなのに対して高台は様子が異なっている｡そこは何と何百羽というペリカンの支配地となっているのだ｡ペリカンは一番安全な高台で産卵と子育てをしている最中だった｡上空には常に何羽かのペリカンが警戒飛行をしていたし,餌を子供に運ぶペリカンが飛び交い騒然とした雰囲気だった｡&lt;br /&gt;　先ほどの島が海鵜だけだったのと考え合わせれば,島ごとに棲み分けが出来ているようだった｡&lt;br /&gt;　船はショールの外側に出る｡途端に強いうねりに船首がぶつかり,衝撃とゆれが襲ってくる｡所々に白波が立っている｡どうやら浅瀬があるようだ｡船はそういった浅瀬をよけながらショールの内側に入った｡&lt;br /&gt;右手にPenguin Islandの海岸が近づいてきた｡海岸沿いに小さな崖が出来ていて,いくつもの洞窟がある｡&lt;br /&gt;｢これからジェッティに船をつけます｡12時30分からペンギンの餌付けショーがあるから忘れないで下さい｡帰りは午後四時までは一時間後とにフェリーが出るからそれを利用してください｡ペンギンはいないかもしれないが,歩道の下からペンギンの赤ちゃんが出てくることもあります｡では十分楽しんでください｣&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-5172710023165682443?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/5172710023165682443/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=5172710023165682443' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/5172710023165682443'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/5172710023165682443'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_28.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-201475702572221555</id><published>2010-06-27T06:54:00.000+09:00</published><updated>2010-06-27T06:55:15.063+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　島からこちらへの半ばまでは浅瀬が続いていてそれ程水に浸からないようだが、一番陸に近い所はかなりの深みになっているようだ。家族連れは腰の上まで水没しながら、荷物を濡れないように頭の上に揚げて進んでいく。&lt;br /&gt;　陸にはまだお母さんらしき人と小さな男の子が残っている。お母さんが子供の手を引いて海に入ろうとしたが、子供は水が怖いと見えて、&lt;br /&gt;｢いやだ。怖いからいやだ｣&lt;br /&gt;と、声をあげ、足を突っ張って抵抗する。お母さんは、ままよっと子供を抱え揚げて海に入ろうとするが、今度はぎゃあぁと悲鳴をあげる。１０分ほどの騒ぎだったがお母さんは諦めて岬から戻ってきてしまった。&lt;br /&gt;　日本人の女の子の三人組も海岸に来ていた。彼女達も岬まで行き、歩いて島に渡ろうとしたのだが、先に入った人達が腰まで水に浸かるのを見て戻ってきた。着替えを持ってきてなかったのかもしれない。&lt;br /&gt;｢パースもおんなじだけど、午後になるとシーブリーズ(海風)が吹くから歩いて渡るのは危なくなるみたい。流された人が何人もいるようだよ｣&lt;br /&gt;とシェリーが説明した。&lt;br /&gt;　ジェッティに真っ白い船が近づいてきた。これに違いないと、乗り込んだ。もこもこの黒っぽいジャンパーを着込み、これまた黒っぽい野球帽をかぶった小太りのおじさんが我らのチケットを見るなり、&lt;br /&gt;｢二人ね。どこでも適当な所に座って｣&lt;br /&gt;と言った。&lt;br /&gt;　４０人乗りの屋根つき船の中央には海底が観察できるガラス窓が付いている。座席はこの海底観察窓の周りと船縁に付いている。今回乗っているのは二十七八人だ。コースはSeal Island経由Penguin Islandで約45分を要するとか。&lt;br /&gt;　出発して5分も経たないうちに船はエンジンを止め波間をゆらゆら。何かを見るのかと思ったら船頭が薀蓄を一くさり。その内容は、&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;＊ ペンギンは現在捕食のために他の場所に行っている。&lt;br /&gt;＊ ペンギンが島にいるのは冬だが、産卵期なので島は閉鎖されること。&lt;br /&gt;＊ ここのペンギンはとても小さい種類なこと。&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;などだ。聞いていて不思議だったのは、ペンギンがいることで観光地になった島に行ってもペンギンのいない時だけ上陸できるということだ。つまりペンギンのいないペンギン島に向かっているという。でも救いが一つ。何と島にはペンギンセンターがあって、そこではペンギンの餌付けが観察できるというのだ。&lt;br /&gt;　そうだろう。そういう施設でも作らなきゃ何を見にこの島まで行くのかが分からないじゃないか、と妙に納得した。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-201475702572221555?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/201475702572221555/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=201475702572221555' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/201475702572221555'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/201475702572221555'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_27.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-8538867773633352294</id><published>2010-06-26T13:32:00.000+09:00</published><updated>2010-06-26T13:35:23.688+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>&lt;strong&gt;ペンギンとアザラシの島&lt;/strong&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　ロッキンハムの南西にある岬の向こう側はShoalwater Bayという湾で同名の海洋公園に指定されている。というのも、そこには大小の島々が一列に並んだ防波堤のようになっていて様々な海洋生物の宝庫になっているだけでなく、Safety Bayという名前があることで分かるように静かな海が広がっているからだ。勿論そこでは色んなマリンスポーツが盛んだ。&lt;br /&gt;　その島々の中の一つペンギンアイランドを訪ねてみた。10月下旬という季節はここでは初夏というところ,日中の日差しはすでに肌を焦がすように強い。&lt;br /&gt;　Kwinana Freewayをひたすら南下する。やがてフリーウェイではなくなり普通のハイウェイになるが構わず南下を続ける。幾つかのラウンドアバウトを通過しているうちに自然にSafety Bay Roadに入っていた。道路が大きく右にカーブすると左手に静かなSafety Bayが広がっていた。海岸沿いにいくつもの駐車場が並んでいることからここでのマリンスポーツが盛んなことが分かる。折りしもヨットを今まさに海に押し出そうとしている家族を見た。&lt;br /&gt;　少し走ると道路が大きく右に曲っている。どうやら目的の岬に着いたようだ。駐車場に車をとめ、黄土色のレストランの建物に向かう。「Penguin and Seal Island Cruises」と同じ経営のレストランだけに、クルーズの申込みデスクもレストランの中にある。黒の上下を着た金髪のお姉さんがウェイとレストクルーズ受付を兼務している。観光地のレストランらしく、大きな窓から海が一望できるように造られている。&lt;br /&gt;　クルーズの申し込みをして外に出た。船が出るのは11時15分,それまで少し時間があるので海岸を見に行った。沖にPenguin Islandが見える。すぐ左手の岬の突端から島に向かって浅瀬が延びているのが海の色の違いで分かる。&lt;br /&gt;｢ほら、あそこを見て。浅瀬を歩いている人達が見えるでしょ。時刻によっては歩いて島まで渡れるのよ｣&lt;br /&gt;と一緒に来たシェリーが言った。&lt;br /&gt;｢深いところはないのかな｣&lt;br /&gt;と聞くと、&lt;br /&gt;｢腰くらいまで濡れるのは覚悟しないといけないみたいだけど｣&lt;br /&gt;とのこと。&lt;br /&gt;　ふと気がつくと、島から大きな荷物を背負った若い男性数人のグループが浅瀬を歩き始めていた。&lt;br /&gt;｢本当だ。島の方から歩いてくるのがいるぞ｣&lt;br /&gt;｢こっち側からも家族連れが歩いて渡り始めたよ｣&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-8538867773633352294?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/8538867773633352294/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=8538867773633352294' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8538867773633352294'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8538867773633352294'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_26.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-492310668633280421</id><published>2010-06-25T06:52:00.000+09:00</published><updated>2010-06-25T06:53:01.924+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　日本語を話し、料理酒を使い、関の孫六の包丁を持つとくれば間違いなく日本にいたことのある男だ。そこで聞いてみた。&lt;br /&gt;｢日本にいたことがあるでしょ｣&lt;br /&gt;そしたら予想通りの答えが返ってきた。&lt;br /&gt;｢僕はタスマニアの出身です。日本には東京に一年、関西に二年の合計三年いました。帰ってきてからはずっとここで働いています｣&lt;br /&gt;　そんな話をしている内にマッセル料理が出来上がったようだ。ドライバー君は、&lt;br /&gt;｢ギャルの好きなものはマッセルとマッスル(筋肉)｣&lt;br /&gt;などといいながら湯気を上げているマッセルを皿に取り出した。匂いに引かれて客が集まってくる。日本的味付けが効を奏したか、マッセルを口にした人は例外なく満足したようだった。男性は食べながら目を大きく開き、ウムウムと頷く。女性の方は表現がもっとすごい。&lt;br /&gt;｢これは美味しいわ｣&lt;br /&gt;｢なんて素晴らしいんでしょ｣&lt;br /&gt;｢どうやったらこんなに美味しくできるのかしら｣&lt;br /&gt;など、いろいろな言葉で美味さに対する感動を表していた。&lt;br /&gt;　その時、キャーという黄色い声が聞こえてきた。振り返ってみたら、船外機をつけた黒いゴムボートが疾走してくるではないか。乗っているのは十代前半とおぼしきビキニ姿の女の子数人だ。これが暴走族よろしくボートでめちゃくちゃに走り回っている。きっとジェットコースターにでも乗っている気分なのだろう。&lt;br /&gt;　ボートはようやくジェティにつき、我々はマイクロバスでパースの町に戻った。予定では午前11時45分に戻ってくることになっていたのだが、サービス満天のイルカウォッチツアーは時間の経つのを忘れたのか午後1時過ぎに戻った。&lt;br /&gt;　これだけ盛りだくさんで65ドルは安いといえるだろう。是非イルカの世界を満喫して欲しい。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-492310668633280421?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/492310668633280421/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=492310668633280421' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/492310668633280421'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/492310668633280421'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_25.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-8741778421598180281</id><published>2010-06-24T06:16:00.001+09:00</published><updated>2010-06-24T06:16:59.453+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　大声で呼びかけても何の応答もない。&lt;br /&gt;｢誰もいないようだけどここにちょっと寄ることにします｣&lt;br /&gt;というなり船長はボートを加工場によせ、柱の一つにロープをかけた。そして何と、&lt;br /&gt;｢釣りをやってみましょう｣&lt;br /&gt;と、船尾のドライバー君に目配せしながら言った。&lt;br /&gt;　船長は釣竿を持って船首に向かう。ドライバー君は船尾の床に転がっていたマッセルを二、三個拾うと叩き割って身を取り出し、船長に届けに行った。マッセルを餌にするようだ。&lt;br /&gt;　船長がキャスティングをする。ポチョンと音がして餌は小さな波を起こしながら海中へ。1分もしないうちに25センチくらいの魚がかかった。次から次に釣れる魚を船長はそのままリリースする。どうやら釣りは見せるだけのようだった。&lt;br /&gt;　ひとしきり釣りをしたら船長は無人の加工場に入っていき、すぐにビニール袋いっぱいのマッセルを持って戻ってきた。&lt;br /&gt;　それを受け取ったドライバー君、船尾の戸棚から簡易ガスコンロを取り出し、その上に大きな寸胴鍋を載せた。マッセルの料理を始めるようだ。ボートはジェティに向け走り始めている。&lt;br /&gt;　テーブルの上に調味料やナイフなどが取り出された。その後が驚きだった。このドライバー君が最初に寸胴鍋に注ぎ込んだのは何と日本の料理酒だったのである。これを見た瞬間にこいつはただのオージーではないぞと思った。&lt;br /&gt;｢どんな料理をするの｣&lt;br /&gt;と近くの客が聞いたが、&lt;br /&gt;｢料理法は秘密です。できるのを楽しみに待っていてください｣&lt;br /&gt;とドライバー君は何も教えずに調味料を加えていく。そしてマッセルをざっと洗うと鍋に放り込んだ。&lt;br /&gt;　5分ほどでなんとも美味そうな匂いがあたりに漂い始めた。ドライバー君はと見れば仕上げに使うレモンを切っている。が、その切っているナイフを見てさらに驚いた。何とそれは日本の包丁だった。しかも柄には関の孫六と焼印が入っているではないか。パース辺りでは手に入らないものであることは明らかだ。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-8741778421598180281?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/8741778421598180281/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=8741778421598180281' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8741778421598180281'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8741778421598180281'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_24.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-2517684755411406471</id><published>2010-06-23T06:35:00.000+09:00</published><updated>2010-06-23T06:36:12.146+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　さて、船長はスピードを上げて、前を行くイルカ達に乗り上げるかのようにボートを進める。このままではイルカが危ないんじゃないかと思ったがそれは杞憂だった。しばらく競争していたイルカ達は潜水してボートをやり過ごし、今度はボートを追う形になった。&lt;br /&gt;　もう十分と見た船長はボートを違う方向に向かわせた。5分ほどして黒い大きなオスのイルカが泳いでいるところにきた。&lt;br /&gt;　メスが海面を縫うように泳ぐのに対してオスは豪快なジャンプを繰り返す。メスと違ってボートにも余り興味を示さない。もう、かって気ままという表現がぴったりの行動様式だ。&lt;br /&gt;　さてここでボートでのサービスについてちょっと触れておこう。出発して15分くらい経ったとき、あのドライバー君が船尾のテーブルの上にまな板を出し、ラグビーボールのような形をしたスイカを切り、客の一人一人に一切れずつ配って歩いた。&lt;br /&gt;　そしてさらに30分後、今度はビスケットとドリンクのサービスが始まった。コーヒー、紅茶、炭酸飲料などが用意されている。ビスケットはもちろんオーストラリアが誇るティムタムだ。普通のビスケットから、ダブルチョコレートと呼ばれるビスケットの中と外にチョコレートを使ったものまで数種類が並べられている。&lt;br /&gt;　その中のダブルチョコレートを口にした日本人の奥様が、&lt;br /&gt;｢あら、このビスケット、とても美味しいわ。なんて言うの｣&lt;br /&gt;とドライバー君に聞いた。&lt;br /&gt;｢えぇ、これはですねぇ、ティムタムと言います。美味しいでしょう。お土産に是非買って帰ってください。パースの町でも飛行場でも売っていますから｣&lt;br /&gt;とちょっと得意げにドライバー君が答えた。&lt;br /&gt;｢最近は日本でも売っていますよ｣&lt;br /&gt;と教えてあげたのだが、ドライバー君は、&lt;br /&gt;｢でも、日本で買うととても高いからやっぱりここで買ったほうがいい｣&lt;br /&gt;とオーストラリアでの購入を強く勧めた。&lt;br /&gt;　さて、イルカを十分堪能した我々を乗せてボートはジェティに帰ってきた、と思ったのだが感じが違う。目の前には四角い建物がいくつも海の中に立っている。近くの白い建物には、「BLUELAGOON MUSSELS」と書かれている。近くにマッセル(ムール貝)の養殖場があったのと考え合わせればここはマッセルの加工場のようだ。&lt;br /&gt;　ボートは加工場の周りをぐるりと回る。&lt;br /&gt;｢左の海底を見てください。エイがいます｣&lt;br /&gt;と船長がアナウンスした。真っ黒い、ステルス爆撃機のような影がゆっくり移動している。幅は60-70センチもあろうか、かなりでかいエイだ。&lt;br /&gt;　ボートはさらに加工場に近づいた。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-2517684755411406471?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/2517684755411406471/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=2517684755411406471' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2517684755411406471'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2517684755411406471'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_23.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-8877991689039197340</id><published>2010-06-22T07:07:00.000+09:00</published><updated>2010-06-22T07:08:16.490+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>｢今見ているイルカは全てメスと子供です。メスは5-10頭のグループを作り集団で生活します。餌をとるのも、子供を育てるのもグループで行います。家族単位の生活はありません。メスはオスに比べて体が小さく灰色をしています。オスのほうはといえば、2-3頭で毎日何もせず遊んで暮らしています。メスの世話もしないし、子供の面倒も見ません｣&lt;br /&gt;　このとき客の中の女性から、&lt;br /&gt;｢人間とまったく同じね｣&lt;br /&gt;と声があがった。&lt;br /&gt;｢いや、まったく｣&lt;br /&gt;｢本当に嫌になるわ｣&lt;br /&gt;と、同感の意を表す女性がたくさんいた。&lt;br /&gt;　オスが何もしないのは自然界では珍しくない。ライオンの場合だって子育ても、食料を手に入れるのも皆メスの仕事だ。たまに他のオスが侵入してきた時は戦うというのがオスの仕事といえば仕事か。だがこれだって群や家族を守るというよりメスを支配している自分の地位を守るための行動と理解した方がよさそうだ。はて、かくもオスというのは働かぬものか。&lt;br /&gt;　と、ボートが走り始めた。イルカの群が遠ざかってしまったので追いかけるためだ。ここのイルカは100％天然ものだ。まったく餌付けなどされていない。だから人間を敵だとも思っていないが友達だとも思っていないのだろう。気が向けば近寄ってくるが興味がなくなれば見向きもしなくなる。&lt;br /&gt;　船長はイルカを追ってボートをあちこちに走らせる。そのうち興味を持った数頭がボートを追ってきた。船首のデッキに出てイルカがボートの横を泳いでいるのを見た。潜ったまま猛スピードで泳いでいる。息継ぎなどしない。ひれで水を掻くわけでもなく、尾びれをそれ程動かすでもない。なのに水を縫うように泳いでいく。&lt;br /&gt;　まるで水中にサインカーブをかいて、それに合わせて体をくねらせているみたいに見える。この動きをどこかで見たことがあると思ったら蛇の泳ぎだった。蛇にはひれなどはないが、体をくねらせることで水中を上手に泳ぐ。しかもかなりの速さでだ。この泳ぎ方を応用すれば人間も驚くほど速い泳ぎができるのかもしれない。&lt;br /&gt;　そんなものとっくに取り入れているという声が聞こえてくるような気がする。なぜかといえばバサロ泳法などは明らかにその例なのだろうから。中国の空手が蛇や猿の動きにヒントを得て進化したのであれば泳ぎは水中動物にヒントがあるのではないだろうか。でも魚は人間とは種としての距離が遠い。その点イルカは哺乳類だし骨格などからだの基本構造が似ている分真似しやすいのではないか。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-8877991689039197340?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/8877991689039197340/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' 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/&gt;と、このツアー会社で働いているらしい日本人の女の子が声をかけると一斉に右側の水中を見るシュノーケルグループがいる。ははぁ、これが日本人のグループか。ウェットスーツにシュノーケルのいでたちではどれが何人かさっぱりわからなかったが、日本語への反応から日本人だけは識別できた。&lt;br /&gt;｢はい、戻りまぁす｣&lt;br /&gt;の声で黒の一団はボートの船尾に向かう。&lt;br /&gt;　イルカが移動し始めると、その速度に水中スクーターはついていけない。そのため海に展開した客をボートに収容してイルカを追い、追いつくや客を船尾から海の展開させる、というのを繰り返しているようだ。&lt;br /&gt;　イルカが見えたのでこっちの船内も大興奮、座っていた人が一斉に立ち上がりイルカがいるほうに集まる。イルカのいる側に座っていた人も内側向きに座っていたのでは首をひねってばかりで苦しく、また痛くなったのだろう、汽車に乗った子供みたいに椅子の上に膝をついて外側を向く。&lt;br /&gt;　ただ見ている人もいるがすぐにカメラを構える人もいる。日本人とは限らない｡日本製のとびっきり高級なカメラと長い望遠レンズを持った白人もいた。&lt;br /&gt;　イルカは小さいものが多い。海面を波に乗るように泳いでいるかと思うと海中で大きく回ったり、動きが変化する。クジラと同じ種類だというがまったく潮吹きをしない。&lt;br /&gt;　船長がマイクを取って説明を始めた。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-8645699496561183704?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/8645699496561183704/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=8645699496561183704' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8645699496561183704'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8645699496561183704'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_21.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-6943964977953555785</id><published>2010-06-20T06:54:00.001+09:00</published><updated>2010-06-20T06:54:57.565+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　こんな会話をしている内に目の前に大きな橋が近づいた。ガーデンアイランドにかけられたコーズウェイだ。島のほうを見ると大きな軍艦が何隻も留まっている。ガーデンアイランドはオーストラリアの軍の島なのだ。&lt;br /&gt;　橋の下をくぐり外洋にでる。波が少し荒くなる｡そろそろイルカの姿が見えてもいい頃だと思うのだがさっぱり見えない。船長は操舵席の真上の天井に空いた四角の穴から頭を出して四方を見回している。&lt;br /&gt;　船長が席の上に立ち上がってそんなことをしていたらボートの操船はどうなるんだ、と誰しも疑問に思うだろう。当然だが手はまったく使えない。使えるものは、そう、足なのだ。スロットルは固定してあるのでスピードは一定だ。操作すべきは操舵ハンドルだが船長はこれを片足でコントロールしているのである。もちろん足はサンダルを脱いだベアフットだ。&lt;br /&gt;　やがてちょっとした入り江にきた。スピードを落としてゆっくり回転する。きっといつもはこの辺りにイルカがいるのだろう、目を凝らして探している。しかしまったく姿が見えない。&lt;br /&gt;　船長はマイクを握ると陸の事務所と無線交信を始めた。どうやら、ここにはさっぱりいない、どこにいるのか情報はあるか、と聞いているようだ。&lt;br /&gt;　ボートは急にエンジン音を大きくして今来たコースを戻り始めた。船長は無線でイルカがいる場所を聞いたようだ。&lt;br /&gt;　と、急にボートのスピードが下がり、左に曲った。右斜め前方に小さなボートが走っている。&lt;br /&gt;｢この辺にゃいないか｣&lt;br /&gt;と船長がボートの上の太ったおじさんに声をかけた。&lt;br /&gt;｢今日はこっちの方にはこないみたいだ。走り回っても見かけないところを見るとどうやらずっと向こうにいるらしい｣&lt;br /&gt;　太ったおじさんはまるでイルカの見張りのような言い方をする｡それもその筈、このおじさんはイルカがどこにいるのかを把握するためにこの海域を小さなボートで走り回っているのだそうな。&lt;br /&gt;　確かに｢ドルフィンウォッチ｣というツアーなのだからイルカが見られなければ意味がない。オーロラツアーでオーロラが見られないのと似たようなものだ。そこで、イルカがどこにいるのかを探す係りというのが出現する。この太ったおじさんはそんな係りであると思えた。&lt;br /&gt;　なぜなら、このおじさん、揺れる小さなボートの上に立っている。船首から伸びたロープを握って時として波にぶつかって跳ね上がるボートの中でバランスを取りつづけている。ボートを楽しむなら立っているのは変だ。きっと遠くまで見渡すために立っているに違いない。また船外機の方向も長い棒をつけて立ったままコントロールしている。まるで荒れ馬に挑戦しているカウボーイみたいなのだ。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-6943964977953555785?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/6943964977953555785/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=6943964977953555785' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6943964977953555785'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6943964977953555785'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_20.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-2238741148550327141</id><published>2010-06-19T06:52:00.000+09:00</published><updated>2010-06-19T06:53:22.502+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　こんな説明の後ボートはジェティを離れた。濃いブルーの海に真っ白なあぶくの帯を残しながらぐんぐん沖に出て行く。ドライバー君が船尾に来て備え付けのテーブルの上の雑物を片付け始めた。そこに近づいて、&lt;br /&gt;｢ハーイ、僕は日本にオーストラリアの紹介をする本を書いているんだけど｣&lt;br /&gt;と言うと、&lt;br /&gt;｢え，どんな本｣&lt;br /&gt;と聞き返してきた。&lt;br /&gt;｢もう二冊出版してね。三冊目は出版準備中、今回は四冊目の取材さ。中身はオーストラリアの自然紹介や旅行体験記が多いな｣&lt;br /&gt;｢おぉ、グレート。イルカのことで知りたいことがあったらなんでも聞いてくれ｣&lt;br /&gt;と親切な言葉を言ったと思ったらすぐに、&lt;br /&gt;｢あの前に見える島はガーデンアイランドって言うんだが何故そう言うか知ってるかい｣&lt;br /&gt;と聞いてきた。&lt;br /&gt;｢知らないなぁ｣&lt;br /&gt;と答えると、ちょっと得意そうな顔をして、&lt;br /&gt;｢実はね、このロッキンハムはウェスターンオーストラリアで最初に入植がはじまったところなんだ。ここに住んでいたアボリジニーがとても友好的だったのが最大の理由なんだけど。とにかくその最初の入植者達が野菜作りを始めたのがガーデンアイランドだったんです。だからこそガーデンアイランドって名前が付いたといわれています｣&lt;br /&gt;と島の名前の由来を教えてくれた。&lt;br /&gt;｢へぇ、そうだったのか。ところでロッキンハムには昔からイルカがたくさんいたのかね｣&lt;br /&gt;｢あぁ、昔からイルカが好む所だったらしい。あのガーデンアイランドの存在が大きかったんだと思うよ。ところでそのイルカだけどね、ここに住んでいたアボリジニーはイルカを使って漁をしていたって言われているよ｣&lt;br /&gt;｢イルカを使う漁だって。ちょっと想像できないなぁ｣&lt;br /&gt;｢実はアボリジニーはイルカと親密な友好関係を結んでいたらしいんだ。ちょっと現代の我々には信じられないんだが本当に友情関係にあったらしい。彼らはイルカを利用して魚を追わせて浅瀬の網に集めて採っていたんだって｣&lt;br /&gt;　アボリジニー達が自然に溶け込んだ形で生活していたのは本当らしい。彼らの伝承であるジュクルパにはそれらが生き生きと語られている。が、時は移り、西洋人の入植、アボリジニーに対する迫害などで彼らの生活も変化した、というよりさせられた。その結果多くのアボリジニー文化は失われてしまった。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-2238741148550327141?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/2238741148550327141/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=2238741148550327141' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2238741148550327141'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2238741148550327141'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_19.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-8927503917906912832</id><published>2010-06-18T06:32:00.000+09:00</published><updated>2010-06-18T06:33:11.352+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　目的のボートにはマイクロバスの時と同様に｢Dolphin Watch｣と大書してある。船尾に白いTシャツを着た青年が立っていて乗り込む客に手を貸している。出している手を無視して軽やかに(その積りだった)船内に飛び降りた｡聞けばこの青年が船長で、海洋生物学を専攻したのだそうだ。&lt;br /&gt;　その内にあのマイクロバスのドライバーがやってきて、&lt;br /&gt;｢ここにも座ってください｣&lt;br /&gt;とボートの窓際の席がいっぱいだと見て中央の台を指して言う。でも、この台は海底観察用の船底ガラス窓の場所じゃないのかな、とちょっと不安になった。まして、その台の上に客が座ってしまったら海底が見られなくなってしまうではないか。&lt;br /&gt;　ドルフィンウォッチのブローシャーには｢水中の様子がガラス張りの船底から見えるし、水中マイクでイルカの鳴き声も聞けます｣なんて書いてあったが………。この心配は現実のものとなり結果的に水中の様子は見られなかった。&lt;br /&gt;　と、船長が船尾にやってきて小さな手提げ金庫とクレジットカード用の器具を戸棚から引っ張り出した。&lt;br /&gt;｢ツアー料金の支払いがまだの人はこちらにどうぞ｣&lt;br /&gt;の声に多くの人が集まってきた。電話で予約した人がそれだけ多いということなのだろう。半分くらいはクレジットカードに利用だった。&lt;br /&gt;　中に黒のノースリーブにぴっちりのジーンズの背の高い女性がいる。スリムなボディなのにバストがひときわ目立つ。船長も相手が若い女性だと態度が違ってくる。&lt;br /&gt;｢どこからきたの｣&lt;br /&gt;｢ニュージーランドよ｣&lt;br /&gt;｢どことどこを回ってきたの。何時までいるの｣&lt;br /&gt;と身上調査まがいを始めた。&lt;br /&gt;　しばらくして、&lt;br /&gt;｢これから安全に関する説明をします｣&lt;br /&gt;と声がした。&lt;br /&gt;　前方を見ると、あのドライバーが小学生と思われる日本人の女の子を客の中から選んでモデルに仕立て上げている。女のこの方もモデル気分でニコニコして立っている。恥ずかしがる様子は微塵も見られない。タレント、歌手、女優希望の女の子が近頃多いことを考え合わせると、日本では目立つのが好きだと言う女の子が増えてきたように感じる。&lt;br /&gt;　説明は英語と日本語でなされる。英語は当然だが日本語が驚くほど流暢だ。決して学校で覚えたものではないと見た。救命胴衣の使用法に続いていざ沈没というときに使うライフラフト(救命いかだ)の説明もあった。&lt;br /&gt;　次に船長が説明を始めた。&lt;br /&gt;｢これからイルカを求めて出発します。イルカは広い海域を移動していますから探し回ることになります。完全に野生のイルカですからボートに寄ってくるわけではありません。イルカの探し方にはいくつかあります。イルカの肌は灰色に近いので色で海と区別できます。また、イルカの体はつやがあり太陽の光を反射しますので海の中でぴかっと光るのを目印にもします。鳥の集まり方もイルカの存在を示唆することがあります。でも、魚群探知機は決して使いません。ソナーの音波がイルカの耳にダメージを与えることが懸念されるからです｣&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-8927503917906912832?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/8927503917906912832/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=8927503917906912832' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8927503917906912832'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8927503917906912832'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_18.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-195020437075135503</id><published>2010-06-17T06:40:00.001+09:00</published><updated>2010-06-17T06:40:31.555+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　さて、歩道にはたくさんの人が目的のマイクロバスを待っている。総じて若者が多い。大きなバックパック(リュックザック)を肩から下ろし、悠然とタバコを吸う若い女性もいる。野球帽をかぶり、ノースリーブの、胸だけを隠すタンクトップを着て、ごついブーツを履いている。その姿からかなりあちこちを旅してきたことが分かる。その横には日本人の家族連れと思しきグループがいた。&lt;br /&gt;　マイクロバスが来ると人が集まり、そのツアーの参加者を乗せて走り去る。この繰り返しをいくつか見た後ようやく我がツアーのマイクロバスがきた。サイドに｢ドルフィンウォッチ｣と大書してある。&lt;br /&gt;　降りてきたドライバーに旅行会社発行のバウチャーを手渡すと、手元の予約表と照合して、&lt;br /&gt;｢オーケー、乗って待っていてください｣&lt;br /&gt;と言った。&lt;br /&gt;　集まってきた参加者が次々に乗り込んできて満席になった。でもドライバーが乗ってこない。おかしいなと見れば、何か予約に間違いがあったのかドライバーが携帯電話で事務所と連絡をとっている。しばらくしてドライバーが車に体を突っ込みながら、&lt;br /&gt;｢済みませんが、あと二人乗せたいので子供は膝に乗せて下さい｣&lt;br /&gt;と頼んだ。&lt;br /&gt;　乗っていた参加者達は詰めて座り二人分のスペースを作り出した。外国人は権利を主張すると思い込んでいる人もいるが結構こういう場面では協力的だ。満員電車の中で足を大きく広げて座っている若者がいる日本人の方がいまや社会性が不足していると思うのは筆者一人ではないだろう。&lt;br /&gt;　全員が席についたのを見届けたドライバーは、&lt;br /&gt;｢これから40分ほどで目的のロッキンハムにつきます｣&lt;br /&gt;と、驚いたことに日本語でアナウンスしたのだった。&lt;br /&gt;　ウィリアムストリートを通ってクイナナフリーウェイに入り時速100キロで南下すること約40分、予定通りロッキンハムの海岸についた。&lt;br /&gt;｢船は５分くらいしてから左手の二番目のジェティから出ます｣&lt;br /&gt;とドライバーが日本語と英語で説明した。&lt;br /&gt;　海は青く、風もなく快晴。はて、こんな日はドルフィンウォッチに良いのかな、というかすかな疑問をもちながらジェティに向かった。前を、服の色を黒で統一したカップルが肩を組んでいく。&lt;br /&gt;　ジェティには二隻のボートが留まっていた。手前のボートはウェットスーツ姿の人で溢れかえっていた。まだ着替え途中のものもいる。先にバスで出発した｢スウィムウイズドルフィン組み｣だ。ウェットスーツに着替える時間を考えて30分出発時間がずらしてあったのか、と納得した｡&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-195020437075135503?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/195020437075135503/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=195020437075135503' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/195020437075135503'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/195020437075135503'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_17.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-791748646630478002</id><published>2010-06-16T06:47:00.000+09:00</published><updated>2010-06-16T06:48:36.628+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>&lt;strong&gt;ドルフィンウォッチ&lt;/strong&gt;&lt;br /&gt;&lt;br /&gt;　パースから車で約40分南下した所，距離で約50キロはなれたところにロッキンハムという風光明媚なリゾート地がある。そこには130-150頭のバンドウイルカが生息していることで有名だ。イルカとクジラは生物学的な区別ではなく体長4メートルで便宜的に分けられたものだということは前著｢オーストラリア癒しの大陸をゆくーパース、アルバニー、エアーズロック｣で説明した。&lt;br /&gt;　このロッキンハムでイルカ達の行動や習性の観察をしていたテリー　ホーソン氏がイルカ達との信頼関係の構築に成功した。そして二つのツアー｢ドルフィンウォッチ｣と｢スウィムウイズドルフィン｣を主催するようになった。そして彼の個人的な信頼関係をベースとしているのを反映して、イルカに近づいてよい許可はこれらのツアーに利用される二隻のボートにのみ与えられている。&lt;br /&gt;　｢スウィムウイズドルフィン｣の方は娘が以前参加していたこと、その様子は｢ドルフィンウォッチ｣に参加すれば見られること、そしてイルカの写真をとるにはボートからのほうが有利なことという三つの理由から｢ドルフィンウォッチ｣に参加した。&lt;br /&gt;　朝七時十分、パース駅前の集合場所に到着した。出発予定時間は七時三十分だ。送迎バスがもう来ているかもしれないといくつか停まっているマイクロバスを一つずつ見て回るが我がツアーのものはまだのようだ。だが｢Swim with Dolphin｣とサイドに大書したマイクロバスが停まっており、中は既に満員になっている。&lt;br /&gt;　ははぁ、なるほど、このツアーは混んでいてなかなか予約が取れないと聞いていたのを思い出した。イルカと一緒に泳げるというのは人をひきつけるらしい。しかも野生のイルカと泳げる確率が九十パーセントを越えているというのだから申し込みが殺到するのも良く分かる。&lt;br /&gt;　そのツアーではウェットスーツに着替えた上で、5-6人のグループを三つ作り、先頭が水中スクーターを持ってイルカに向かうというものだ。グループ員は前の人の腰ベルトにつかまっていく。まるで南京玉簾か谷をわたる猿の橋みたいな格好だ。使うボートは船尾側がスロープになっていて海中に入るのもボートに戻るのも簡単に出来るようになっている。もちろんスクリューに巻き込まれないような工夫もされているようだ。&lt;br /&gt;　イルカのいる所までボートで近づいて海に入るので必ずといってよいほどイルカの側にいける。シュノーケルをつけているので海中のイルカが目の前で泳いでいるのを見られる。時にはイルカ達の交尾の様子まで観察できるのだそうだ。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-791748646630478002?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/791748646630478002/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=791748646630478002' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/791748646630478002'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/791748646630478002'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_16.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-6707273035323184473</id><published>2010-06-15T06:45:00.001+09:00</published><updated>2010-06-15T06:45:38.172+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　このカヤック、２メートルくらいの長さで、真中に腰を固定するための小さな黒い椅子状の部分がある。そこに座って脚を伸ばした先にやはり黒い色をした足置きがある。初めて見たときは単に足を安定させるためのものだと考えていたが実際に乗ってみてそんな目的のものではないと気付いた。本体はゴムでできていて中に空気を入れて膨らませたものだ。海水浴の時などに使うゴムのマットを船型にしたものといえばイメージが湧くだろうか。&lt;br /&gt;　子供達が大騒ぎをして順番にひとしきり乗った後、筆者も実際に乗ってみた。見ているときは実に簡単なものかと思っていたが自らやってみてその難しさが分かった｡まず乗る時が問題だ。ゴム製のぶよぶよした本体は乗ろうとして体重が足にかかるとその場所がへこむ。船自体が変形するのだからすこぶる安定が悪い。うっかりするとカヤックが傾いて水中に落ちることになる。現実に我がカニ採りチームの一員は見事に落ちてしまった。&lt;br /&gt;やむなく這いずり込むような感じで体を乗せ真中の椅子状の部分に腰を落ち着けた。そして足を伸ばすとちょうど良い位置に足置きがある。さぁと一本の棒の両端に水かきをつけたパドルを持つとまず右側で水を掻いてみた。&lt;br /&gt;すると、カヤック自体が右に傾く。それを防ぐために体を反対側にのし上げるような感じで傾ける。が、それだけでは力が入らない。パドルで水を後に掻くと体が前に押される。ここで体が前に行ってしまったのではカヤックが動かずに体が前に滑ってしまう。そこで足をふんばってからだの移動を防ぐ必要がある。そう，足置きはそのためにあったのだ。公園の池で乗るボートでもオールでこぐ時は足をふんばらなければならない。原理は共通であると理解した。&lt;br /&gt;パドルで水を掻くときに足を踏ん張り、掻く反対側に体を傾ける。この動作をリズミカルに行うとカヤックはぐんぐんすすむ。後はパドルの掻きかたの調節ができればほぼ完璧だ。ゆっくり進んでいる時よりもスピードが出るに従ってカヤック自体の安定度もましてくる。まるでミズスマシにでもなったように水の上を自由に動き回れるこのカヤックというものはとても面白い。持参している人の気持ちが良く分かった｡&lt;br /&gt;ハウスボートの操船、カニ籠とカニ採り網によるカニ採り、釣り、カヤック遊び、満天のスターウォッチング、そしてもちろん水泳が楽しめる。オーストラリアだからハウスボートにもバーベキュー設備がついている。カニは当然食べ放題。こんなマンジュラのカニ採り体験を皆さんにも是非味わってもらいたい。&lt;br /&gt;帰りにはハウスボートの後を数頭のイルカが追ってきた。&lt;br /&gt;ゴールドコーストなどの生活も良いのかもしれないがこんな野趣に満ちた本当のオーストラリアを体験して欲しいと思う。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-6707273035323184473?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/6707273035323184473/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=6707273035323184473' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6707273035323184473'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/6707273035323184473'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_15.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-4619872324182926642</id><published>2010-06-14T06:52:00.000+09:00</published><updated>2010-06-14T06:53:15.527+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　さて翌朝。&lt;br /&gt;｢今日もカニ採りだ｣&lt;br /&gt;と勇んで水に入る。朝九時半の干潮にあわせての出陣だ。浅瀬が広がったため驚くほど広い水域を歩き回れる。&lt;br /&gt;　あっちに三人、こっちに五人とかに取り網を持った男女が動いている。人路が網を持ってかにを追い、他の一人がかにを入れるバケツなどを持っていくのがスタンダードのようだ。&lt;br /&gt;　カニ採り網は捕獲対象が水中にあるのだから当然ながら低く構える。空を飛ぶトンボを捕る時の斜め上に差し上げた構えはカニ採りには向かない。この構え、日本人もオージーもまったく変わらない。こんな所にも人間という種の同一性を感じる。猿とだってDNAは殆ど違わないというのだから人種間の差など本当に些細なことなのだろう。&lt;br /&gt;　カニ採りの結果はって？実はカニ採り網での戦果は少なかった。どうやらカニ採り網での楽しみは捕獲の結果ではなく、カニを発見し、近づき、気付いて逃げるカニを追いかけて捕獲するというプロセスとその達成感にあるようだ。その意味で簡単に取れないからこそ面白いという、フィッシングやゴルフなどと共通の感覚だ。&lt;br /&gt;　でも既に冷蔵庫はカニでいっぱいという状況にあった。もちろん毎回の食事にカニが出てくる。食べても、食べても籠を海に入れればカニが入るのだから、全員汗がカニ臭くなる状態になってきた。だが基本的にカニ採りしかすることがない。何かほかにすることを考えなくてはとトランプなどを始めた時、隣りの船の人が訪ねてきた。&lt;br /&gt;｢ちょっと友人のボートで買い物に出かけたいんですけど、うちのボートを見ていてくれませんか｣&lt;br /&gt;｢いいけど、我々も午後二時ごろにはここを一旦離れますよ。それまでに戻れますか｣&lt;br /&gt;｢えぇ、一時までには戻りますから｣&lt;br /&gt;　こんなやり取りの後、お隣りさんに迎えのボートがやってきた。お隣りさんが戸締りを済ませて再度やってきて、&lt;br /&gt;｢ここにつないであるカヤックを使ってもいいですよ。ただ、ゴム製だから硬いものにぶつかると破れて空気が抜けてしまうことがあるから気をつけてね｣&lt;br /&gt;といってくれた。カニ採りに退屈していた我々には願ってもない申し出だったので、&lt;br /&gt;｢それは有難う。是非使わせてください｣&lt;br /&gt;と答えた。&lt;br /&gt;　お隣りが出かけた後すぐその黄色いカヤックを我がハウスボートの船尾に引っ張ってきて、まずは子供が乗った。カニ採りにいい加減飽きていたらしく大喜びで、次は誰が乗るんだとじゃんけんにエキサイトしていた。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-4619872324182926642?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/4619872324182926642/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=4619872324182926642' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/4619872324182926642'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/4619872324182926642'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_14.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-2003789179268648446</id><published>2010-06-13T06:42:00.001+09:00</published><updated>2010-06-13T06:42:58.615+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　昼頃にここに着いてからずっとエンジンは切ったままだ。でも冷蔵庫は動いているし、キッチンの水道やトイレ、シャワー用の水ポンプも作動している。そこで、&lt;br /&gt;｢この船の電気はバッテリーでまかなわれているんだろう。それならエンジンをかけずに時間が経ったら電気がなくなってくるんじゃないのか｣&lt;br /&gt;と聞いてみた。&lt;br /&gt;　するとTが、&lt;br /&gt;｢勿論バッテリーだよ。見えなかったかもしれないけど屋根の上には太陽光発電パネルがついていて日中はそれからの電気をバッテリーに蓄えているんだ｣&lt;br /&gt;と説明してくれた。&lt;br /&gt;　そういえば、すぐ隣りに留まっているボートの甲板にも太陽光発電パネルが載せられていた。そう、この国では自然エネルギーの利用がとても進んでいる。&lt;br /&gt;　土地が広く、すみずみまであまねく配線するなど出来ようもないというのが理由なのだろうが、公園の灯りなどにも太陽光発電パネルが取り付けられている。&lt;br /&gt;　このシステム、エネルギーの殆どを輸入に頼る日本はもっと積極的に利用すべきなのだが、ほんの僅かしか消費電力量がない野外照明の為に延々と電線を引く不経済をまだ続けている。公共事業なるものが業者のためではなく国民のためのものになるにはまだまだ時間がかかるようだ。&lt;br /&gt;　ハウスボートで使う水はタンクに蓄えられている。そして使われるたびにポンプで送られてくる。栓をひねるとぐぅぅぅ、ぐぅぅぅとポンプが作動する音がする。これが結構うるさい。夜半にトイレに行ったりすると静けさの中にこれが大きく響く。なまじの目覚ましより大きな音だから安眠を妨げること著しい。だがもっと問題なのは、その音でトイレにいったことが皆にわかってしまうだけでなく、ポンプの作動時間によって水の使用量、つまり大なのか小なのかまで知れてしまうことだ。それが気になりだすとトイレにいくのをなるべく我慢したりするようになってくる。だからハウスボートで暮らすなら本当に親しいものだけでというのが良いだろう。&lt;br /&gt;　タンク容量が決まっているので一泊程度ならいざ知らず、四泊もするとなると水の節約が必要となってくる。料理、トイレなどなどの水はそれなしでは生活が成り立たないものだ。だから、水の節約のターゲットは、使わなければ使わないで済むもの、たとえばシャワーなどだ。&lt;br /&gt;　今回のハウスボートでのシャワー時間は一人一回二分と決めていた。二分といえば短い時間だが段取りよく体を洗えば何とかなる時間だ。たまにはこんな風にいろいろな制限のある生活もいいものだ。特に青少年の教育にはもってこいかもしれない。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-2003789179268648446?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/2003789179268648446/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=2003789179268648446' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2003789179268648446'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2003789179268648446'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_13.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-4530593377035362224</id><published>2010-06-12T06:48:00.000+09:00</published><updated>2010-06-12T06:49:25.496+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　やっとの思いでカニを網から剥がし、いざ大きさを測るという時もかなり危険だ。カニをもつ時は後ろ側から背と腹を挟むようにする。そしてゲージを甲羅に当てて幅を計る。このとき決してはさみの届く範囲に手や指をおいてはならない。カニの方もわが身の危険を十分感じているからはさみを大きく広げてファイティングポーズをとっている。このときのブルースィマーが一番美しいと私は思っている。大きく開いた長いはさみの外側がブルーというより紫色に輝き、内側は古都の白壁を思わせる白さだ。色だけではない、戦う意志を鮮明にした真剣さが体の構えに独特の美を与えている。この美しさは写真ではなく実物を是非見て確認して欲しい。&lt;br /&gt;　このようにして，約一時間で十数匹が採れた。&lt;br /&gt;｢カニはそれが棲んでいたところの水でボイルするんだ｣&lt;br /&gt;とのベテランの指示に従い大きな寸胴鍋をキッチンのコンロに載せ海水を沸かす。グラグラッとなったところでカニを放り込んで真っ赤になるまで茹で上げた。&lt;br /&gt;　味は？そう、日本で食べるワタリガニと変わらない。足そのものは肉が少なくて大したことはないが胴体の身はボリュームもあり美味い。&lt;br /&gt;　カニ採りを中断し、子供達は船尾で釣りに夢中になっている。糸とシンカー(錘)と針だけといった簡単なものだが牛のレバーなどの餌をつけて投げ込むと面白いように魚が釣れる。しかし、その殆どが体長１２-１３センチのフグだ。こいつぁ食えねぇ、と全てリリースする。最初はていねいに釣り針を口から外し、そっと水に戻していたが、これでもかとフグばかりかかると段々扱いが荒っぽくなってきた。&lt;br /&gt;　だが、たまに小ぶりなニシンがかかる。これは貴重な食料として大切にされた。&lt;br /&gt;　さて、ハウスボートの周りにはヨットやランチなどが留まっている。皆、自然を楽しみにきた人たちだ。もっともっと自然付けになりたい連中もいて、上陸してブッシュの中にテントを張って生活している。&lt;br /&gt;　海にはカモメの群れ、そしてなぜか一羽のペリカン。&lt;br /&gt;　でも陸は違う鳥の領域だ。どんな鳥か想像できるだろうか。そこでは何とツバメの大群が舞っていた。それも小型の岩ツバメクラスのものだ。黒い体に、二つに割れた尾が特徴だ。写真をとろうとしたが動きが速すぎてマニュアルのカメラでは対応できなかった｡&lt;br /&gt;　やがてマンジュラに夜が来る。人が殆どいないところの空には星が輝いている。地平線までがほんの少し青が混じった黒い空で覆われ、そこにこぼれたグラニュー糖みたいに星達が散らばっている。ミルキーウェイ(天の川)が日本では想像もできないほど明るく、白い帯となって流れる。まるで伸ばせば手が届きそうな感じだ。&lt;br /&gt;　星明りしかないそんなマンジュラにあってもハウスボートの中は明るい。各所に電灯がついているからだが、それを何気なく見ているうちに急に電気のことが気になった。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-4530593377035362224?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/4530593377035362224/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=4530593377035362224' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/4530593377035362224'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/4530593377035362224'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_12.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-9097655777489311250</id><published>2010-06-11T06:54:00.001+09:00</published><updated>2010-06-11T06:54:40.012+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　カニはかなりの数がいる。といってもこのマンジュラにカニがいるのは夏だけだ。春の訪れとともにカニ採りはオフシーズンになるのだ。それだけに皆カニ採りシーズンを満喫すべく興奮して歩き回るのだ。&lt;br /&gt;　さて、カニが歩いているのを見つけたらそっと近づいて間髪をいれずにカニ採りネットを繰り出す。このとき一瞬たりとも躊躇してはならない。以外にもカニはすばしこく、見つけたと思った途端、いや見つけられたと感じた途端に走り去る。海底に泥煙を残して逃げ去るカニを見て、&lt;br /&gt;｢しまった。取り逃がした｣&lt;br /&gt;と、唇を噛むこともしばしばだ。&lt;br /&gt;　カニが採れたら専用ゲージでサイズを測る。甲羅の幅がゲージを越えていなければならない。ゲージがない場合は３５０mlの普通のコーラの缶を代用にしても良い。&lt;br /&gt;　このカニハンティングはやれば興奮すること間違いなく、とっても面白い。だが忘れてはならないことがある。それは決して裸足で浅瀬を歩き回らないことだ。&lt;br /&gt;　ははぁ，カニの爪で足を挟まれるからだろうって？？いやそれが違うんだ。&lt;br /&gt;　このマンジュラのラグーンにはオコゼが棲んでいるんだそうだ。日本の魚屋でも売っていることがあるからあのグロテスクな顔をした魚をご存知の読者も多いと思う。でも、オコゼが背びれの辺りを大きく切り取られた状態で売られているのを見逃している人が多いのではないだろうか。&lt;br /&gt;　実はオコゼの背びれには毒がある。だからそれに触れぬ注意が必要なのである。&lt;br /&gt;　オコゼは魚なんだから海中を泳いでいるんだろう？？いや、実はそれも違う。オコゼという魚は通常は海底の砂の中に身を潜めているんだそうな。もしも裸足で歩いていて砂にもぐって背びれだけ海底に出しているオコゼを踏んづけたらたちまち毒にやられてしまう。中東はオマーン、マスカットの海岸で海水浴を楽しんでいた人がオコゼを踏み、毒にやられて生死の境をさまよったという話を聞いたことがある。読者諸氏も、もしカニ採りに出かける機会があった時には出かける前に本書を読み直し、カニ採りに関する注意事項を思い出して欲しい。&lt;br /&gt;　さてカニ籠には次々にカニが入った。だから大きさの測定、リリースと大忙しだ。だが、数は多いのだが小さいものが多くその殆どはリリースとなる。合格となったカニはバケツに水を張って入れておいた。&lt;br /&gt;　このブルースィマーというカニは細めだが長いはさみを持つ。はさみは鋭く、力が強い。指などを挟まれたら大怪我となるので専用の手袋も売られている。カニ籠から取り出すときも網をはさみで挟んでいることが多く、取り外すのに苦労する。何しろ死んでも離さぬという感じだからだ。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-9097655777489311250?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/9097655777489311250/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=9097655777489311250' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/9097655777489311250'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/9097655777489311250'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_11.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-5388246231921052007</id><published>2010-06-10T06:43:00.000+09:00</published><updated>2010-06-10T06:44:03.433+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　このカニ採り、ロブスターやアワビと違ってリクレーションフィッシングのライセンスを必要としない。つまり誰でも自由に参加できる。でも当然なことだが若干の約束事がある。簡単に紹介しておこう。&lt;br /&gt;＊ 採ってはいけないカニがある。カニの甲羅の一番広いところ(幅)が１２７ミリ以下のものと卵を持ったものは必ずリリースする。&lt;br /&gt;＊ ワイヤーかプラスティックでできたカニ籠かカニ採り網以外では採ってはいけない。魚用またはエビ用の網を使ってはいけない。万一魚などをとっているときにカニが入ってきた時にはリリースする。&lt;br /&gt;＊ 一日に一人２４匹までしか採ってはいけない。他の人の代わりに採ることは禁止。&lt;br /&gt;＊ 船に何人乗っていても船当たり４８匹までしか採ってはいけない。船に一人しか乗っていないときは２４匹が限界になる。また船あたりに使えるカニ籠の数は１０個までだ。&lt;br /&gt;＊ リリースするのはカニを採ってから５分以内にする。&lt;br /&gt;＊ 海洋生物を傷つけること，カニで言えば足を切断したりすることは罪になる。最高１万ドルの罰金および刑務所行きとなる。だからカニをリリースする時はできる限りやさしく取り扱うべきだ。&lt;br /&gt;オーストラリアが国民にアワビ、ロブスター、カニなどを採る楽しみを与えるとともに厳しい規範を定めているのがお分かりいただけるだろう。わが国は何故このような対応ができないのだろうか不思議である。&lt;br /&gt;　さてカニ採りにはもう一つの方法がある。前にも書いたとても積極的なものだ。道具はカニ採り網を使う。この網は現地ではCrab Scoop Netと呼んでいるもので、２メートルくらいの木の棒の先に針金でできたボウル状の網をつけたものだ。シーズンになるとあちこちの店で大体１１ドルくらいで売っている。&lt;br /&gt;　採り方はというと、このカニ採り網を小脇に抱え、浅瀬を歩き回り水底を歩くカニを発見するや、追って追って追いまくり、ついにはすくい上げるというやり方だ。&lt;br /&gt;　別に浅い所でなくたって採れそうじゃないかという声が聞こえそうだがそうではない。たとえば胸まで水に浸かるような状況ではとてもカニ採り網を自由に扱えないのだ。ただ水の中でもがくような結果になるだけなのを、先刻試してみた私が良く知っている。&lt;br /&gt;　そこでこのカニ追い型フィッシングは浅瀬が一面に広がる干潮時に行われる。とはいっても潮が引き始めるともう待ちきれない、という連中が波を蹴立てて浅瀬に渡り始める。&lt;br /&gt;｢おぉ、あっちだ｣&lt;br /&gt;｢やったぁ｣&lt;br /&gt;｢ちぇ、小さすぎたか｣&lt;br /&gt;などの声が交差する。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-5388246231921052007?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/5388246231921052007/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=5388246231921052007' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/5388246231921052007'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/5388246231921052007'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_10.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-7589586456455955663</id><published>2010-06-09T06:36:00.000+09:00</published><updated>2010-06-09T06:37:25.347+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　では、と泳ぎ始めた。幸い潮の流れはないようだ。だが、泳ぎ始めてすぐに背が届かなくなった。ジェティに係留中の船の上から何人かがこっちを見ている。声を掛け合いながら約５０メートルを泳ぎ切り岸に上がった。水辺を歩いてジェティに向かったが砂に混じった小石や折れた木の枝が足に痛い。着いたのはちょうど我がハウスボートがジェティに固定された時だった。&lt;br /&gt;　一休みの後、カニ籠に餌の骨付き肉を固定して船の前後に五つ投げ込む。&lt;br /&gt;　このカニ籠というのは円形の金属の輪二つにネットをつけたもので、底にあるときは金属の輪が重なって平らになるため中心にくくりつけた餌に向かってカニが寄ってくる。船の上で紐を引くと片方の金属の輪が上がって、たたんでいたネットが広がり籠状になる。餌に取り付いていたカニが状況の変化に気がついて逃げようとしてももう籠の中に取り込まれた状態だから逃げられないというわけだ。&lt;br /&gt;　カニは想像以上にすばやく餌の存在を察知する。それだけでなく移動も早い。横に歩くんだから遅いと思う向きもあろうが、その速きこと風の如しとまでは言わないが相当なものである。&lt;br /&gt;　ついでに紹介しておくと、カニ籠（カニ採りネット）は直径７０-８-センチくらいのものが２．５豪ドル程度で手に入る。ちなみにこのカニ籠は現地ではCrab Drop Netという。&lt;br /&gt;｢２-３分ごとにカニ籠を上げてチェックする方がいい｣&lt;br /&gt;とのベテランの言葉に従い順にカニ籠を上げていく。でも、五つカニ籠を沈めたのでひっきりなしにどれかの籠を上げることになり大忙しとなった。&lt;br /&gt;　カニ籠を引き上げてみて驚いた。いるわ、いるわ、中に三匹のカニが入っているではないか。&lt;br /&gt;　今回採っているのはブルースィマーと呼ばれているワタリガニの一種だ。足がブルーで美しい。日本で見るワタリガニのような泥色ルックではない。&lt;br /&gt;　このちょっと高貴な感じのするブルースィマーもゆでると赤一色になってしまう。ゆでると赤くなるのはエビ，カニの特徴で万国共通らしい。かつて中東のオマーンでよく食べたロブスターはなんと緑色をしていたが，これもゆでたら赤一色になった。日本のイセエビなどはちょっと黒味がかっているが、ゆでる前から赤に近い色をしているのが不思議だ。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-7589586456455955663?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/7589586456455955663/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=7589586456455955663' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/7589586456455955663'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/7589586456455955663'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_09.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-7304313746306274743</id><published>2010-06-08T06:44:00.001+09:00</published><updated>2010-06-08T06:44:46.319+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　元々パワーの大きくないエンジンなのに片肺では何をかいわんや力がない。&lt;br /&gt;｢これは海に入って船を押す以外に方法はないな。まず様子を見てくるよ｣&lt;br /&gt;　定員外で船に乗っている弱みもあり、シャツを脱ぐと私は船尾から左の舷側に降りた。すぐに足が底についた。なんと腰までもない浅さだ。&lt;br /&gt;　足で状況を探りながら船の周りをまわってみた。その時初めてこのハウスボートというものが双胴船だと気がついた。これはラッキーだった。船底の面積がとても小さいので摩擦が普通の船よりはるかに小さいはずなのだ。&lt;br /&gt;　もう一つラッキーだったのは右側の胴の底が砂と接触していなかったことだった。つまり砂に乗り上げたのは左側の胴の底だけだったのだ。そこで、&lt;br /&gt;｢左側しかスタックしていない。一旦斜め右に後進してから右前方の深みに逃げるのが良いだろう。ここで思い切り押すから全速後進してくれ｣&lt;br /&gt;と船内に向かって叫んだ。&lt;br /&gt;｢オーケー、じゃぁやってみる｣&lt;br /&gt;とTが返事をした。&lt;br /&gt;　とそのとき中で女性の大きな声がした。&lt;br /&gt;｢皆、海に入って船を押しなさい｣&lt;br /&gt;　その声とともにTの子供三人が海に入ってきた。大人の女性軍はこない。どうやらこういう場合の力仕事は男と子供で、という習慣でもあるのだろう。ま、それはさておき、&lt;br /&gt;｢よし、あっちの方向に押すぞ。ワン、ツー、スリー｣&lt;br /&gt;と指示と号令をかけた。&lt;br /&gt;　砂は表面が泥で覆われて入るが内部はしまっていて足場として問題がなかった。&lt;br /&gt;　１０秒、２０秒。船は動かない。だが、３０秒くらいたった頃僅かに動き始めた。&lt;br /&gt;｢動いてるぞ。頑張れぇ｣&lt;br /&gt;　４０-５０センチ動いたら急に楽になった。動き始めたので、静止摩擦から動摩擦に変化したし、接地面積も減ったし、さらに左のスクリューも回りだした。そして軽くなったというより船が押さなくてもどんどん動いていってしまうようになった。脱出できたのだ。&lt;br /&gt;　急に船の動きが前進に転じた。Tが頃合いを見てレバーを切り替えたに違いない。&lt;br /&gt;｢船から離れろぉ｣&lt;br /&gt;　子供達がスクリューに巻き込まれないようにと叫んだ。&lt;br /&gt;　動き出した船は力強く前進する。そして一分も経たないうちに我々を浅瀬に残して遠ざかっていった。とても追いつける速度ではない。&lt;br /&gt;｢よし，岸に向かって泳ぐぞ。皆泳げるか｣&lt;br /&gt;と聞くと、子供達は力強く頷いた。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-7304313746306274743?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/7304313746306274743/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=7304313746306274743' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/7304313746306274743'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/7304313746306274743'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_08.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-8586556636921769842</id><published>2010-06-07T06:47:00.000+09:00</published><updated>2010-06-07T06:48:12.812+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　赤い標識を左舷がこすれるくらいぎりぎりの所で越えて左に曲った。すると目の前に緑と白の二つの標識がほぼ１０メートル間隔で立っている。&lt;br /&gt;｢あの間を通っていくんだ。周りが浅いからね、ここしか通れないようだよ｣&lt;br /&gt;とTが言う。&lt;br /&gt;｢大丈夫なのか｣&lt;br /&gt;と、ちょっと気になって聞いた。&lt;br /&gt;｢あぁ、大丈夫さ。昨日三回も出入りしたんだからもう慣れたよ。今日だってここから迎えに出かけたんだから｣&lt;br /&gt;｢そうか。それなら心配ないね｣&lt;br /&gt;　緑と白の標識の間を通り過ぎると右側には岸、４０-５０メートル先には大小のヨットやクルーザーが留まっている。&lt;br /&gt;　もうすぐだな、と思ったとき船が動いていないことに気がついた。&lt;br /&gt;｢どうした。停まっているようだぞ｣&lt;br /&gt;と声をかける。と、&lt;br /&gt;｢スタックしたらしい｣&lt;br /&gt;と答えが返ってきた。&lt;br /&gt;　でもここは何度も通って慣れているはずじゃぁ、と出かかった言葉を飲み込んだ。&lt;br /&gt;｢舵を右いっぱいに切って全速で抜け出せ｣&lt;br /&gt;｢いや、バックした方がいい。前進しようとするとますますスタックがひどくなるぞ｣&lt;br /&gt;と、まったく異なる意見が船内を飛び交う。T船長も混乱、頭の方もスタック状態になる。&lt;br /&gt;　それらの意見を一つずつ実際に試しているうちに左のスクリューが砂に食い込んで動かなくなった。エンジンをかけようと思ってもか細くプルプルプルーというのみだ。&lt;br /&gt;｢この砂から抜け出ようにも横風に押されて左のサンドバンクの方に流されてなかなか右側の水路の方に移動できないんだ｣&lt;br /&gt;　Tは段々弱気になってきていた。額には汗が、そして顔だけでなく体全体に疲れと焦りが出ている。&lt;br /&gt;　ここで座礁したまま何時までもいるわけにはいかない。もしも誰かが親切に無線で助けを呼んでくれたらもちろん船会社の船がきてくれるだろう。そしてハウスボートは砂から脱出できるだろう。でもその時には困ったことに定員オーバーがばれてしまう。それはとてもまずいことなのだ。&lt;br /&gt;　隠したいことを抱えているのが余計焦りを生み、やることなすこと上手くいかない。&lt;br /&gt;　船尾に出て、カニ採り用ネットの木製の柄で水深を測ってみた。左側は４０-５０センチ、右側は６０-８０センチある。左側のスクリューが回らないことと合わせれば左側の浅瀬に乗り上げていることは明らかだ。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-8586556636921769842?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/8586556636921769842/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=8586556636921769842' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8586556636921769842'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8586556636921769842'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_07.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-3719474394858807529</id><published>2010-06-06T07:19:00.000+09:00</published><updated>2010-06-06T07:20:14.387+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>｢おぉ、やってみるか｣&lt;br /&gt;と答え、舵(操舵ハンドル)を握った。が、どこへ向かうのかを知らないのに気がついた。&lt;br /&gt;｢どこへ行けばいいんだ｣&lt;br /&gt;と聞くと、&lt;br /&gt;｢前方に赤い標識が立っているだろ。とりあえずあれを目標に走らせてくれ。右側に浮かんでいる白いブイはカニ籠を沈めてあるというマークだから近づかないように｣&lt;br /&gt;｢よし、分かった｣&lt;br /&gt;　赤い標識に船首を向けてひたすら、と思ったのだがこれがなかなか上手くいかない。やってみて初めて分かったのだがまっすぐ走らせるということが存外難しいのだ。船というものが皆そんなものであるはずがなく、これはハウスボートの特徴らしい。&lt;br /&gt;　ハウスボートというのは船に家をのっけたようなものだからとにかく図体が大きく風の影響をかなり受ける。つまり真っ直ぐ走っているはずなのに知らないうちに曲ってくる。また、川の流れにも押されている。そこで，頻繁に方向の調整をしなければならなくなる。ところがこれが結構手間なのだ。&lt;br /&gt;　自動車の場合はハンドルを左に回すと前輪が左に向く。駆動輪は後輪だから前進しながら回転していく感じだ。しかし船は違う。船には前輪に相当するものはない。このハウスボートの場合など舵すらない。操舵ハンドルを回すと船尾についた二つのスクリューが船外機ごと向きを変える仕組みになっている。&lt;br /&gt;　さて、実際の動きはこうだ。操舵ハンドルを左(反時計回り)に回すとスクリューが左後方に向く。すると船にかかる力は推進力ではなく回転力に変化する。お分かりいただけるだろうか。この船は船尾(尻)を振ることによって目標に船首を向けた上で今度はスクリューを後方に向けてようやく目標に向けて進むという動き方をするのだ。&lt;br /&gt;　競艇でのボートが回転する時に尻が滑っていくあの動きを頭に描いていただけると分かりやすいだろう。または自動車のハンドルを切ったときに後輪が向きを変えたらどうなるかをイメージすればよい。とにかくこの感じに慣れなければ船は上手くコントロールできない。&lt;br /&gt;｢次の標識が右手前方にあるから，今度はあれを目標に行ってよ｣&lt;br /&gt;｢よし、分かった｣&lt;br /&gt;　このマンジュラのラグーンは深いところでも３-４メートル、大半は１メートル程度という浅い水域だ。それに加えて潮汐によって水位、逆に言えば水深が変化する。浅瀬に乗り上げてしまうと船は身動きが取れなくなってしまうので、安全なルートを示すこの赤い標識の存在は重要だ。&lt;br /&gt;　赤い標識が目前に近づいてきた。&lt;br /&gt;｢その標識を越えたら左に曲って、その先の島にあるジェティに船を留めます｣&lt;br /&gt;｢そこに一晩いることにするのか｣&lt;br /&gt;｢えぇ、昨日あちこちを回ってみたんですがそこが一番良いようですから｣&lt;br /&gt;｢いざ船をジェティに寄せるとなると慣れた人がやったほうが良いね｣&lt;br /&gt;といって、操船をTに替わってもらった。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-3719474394858807529?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/3719474394858807529/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=3719474394858807529' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/3719474394858807529'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/3719474394858807529'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_06.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-8866620027880883062</id><published>2010-06-05T06:57:00.000+09:00</published><updated>2010-06-05T06:58:14.501+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　とはいっても、平均収入が日本よりはるかに低いにもかかわらずヨットやボートを持ち、豪華な邸宅に住む人の存在は貧富の差の大きさを表している。また、平均収入が少ない割に大きい可処分所得が挙げられる。&lt;br /&gt;　オーストラリアには贈与税や相続税がない。所得税を支払って形成した資産をどのように処分しようとそれはその資産を作った人の自由である。誰にあげようと勝手だ。遺言があれば実の子供に一銭もやらなくてもいい。貰った方も税金を払うようなことはない。そもそも一旦所得税を払った金がどう動こうともう一度税金を払うなんてことはおかしいと考えているらしい。まったくもって正統な考え方だと思える。&lt;br /&gt;　さて、このようなシステムの元では資産、住宅の継承が何の負担もなくスムーズに行われる。そのため日本のように生涯収入の殆どを住宅購入に使うなんて事がない。つまりその分の金を人生を豊かにするために使えるのだ。景気低迷に悩む日本も思い切って贈与税と相続税の廃止に踏み切ったらどうだろうか。その分の税収の減少は消費に伴う税で十分回収できると思うのだが。さらに国民の生活をもっと充実させられると言う崇高な目的すら達成できるのだ。&lt;br /&gt;　さてハウスボートは運河から、マンジュラの大きな湖から海へと続く川に入った。制限速度は１２ノットに変化した。スロットルレバーを調節して速度を上げる。とはいっても、ハウスボートは普通のボートのようにスピードを楽しむものではないことと、図体の割に小さなエンジンしか積んでいないことによりスピードはもともと出ない代物だ。&lt;br /&gt;　しばらくすると橋が見えてきた。バンバリーやマーガレットリバー方面への往復に何度も走ったことがある幹線道路だ。橋の中央下部には釣り人用と思われる木製の台座がしつらえてある。何人もの人がそこから釣をしたり，カニ籠を下ろしたりしているのが見える。&lt;br /&gt;　そのすぐ脇が船舶用の通路のようだ。船は陸上の自動車と違って右側通行と決められている。この点は飛行機も同様だ。一つの橋脚の間が通路に指定されていて、その中央の橋げたに大きなサインボードがかけられている。左右に矢印があり、左側には｢NO ENTRY｣、右側には｢FORWARD KEEP RIGHT｣と書いてある。つまりこのサインボードは右側通行を知らしめるとともに航路のセンターラインの表示をしているのだ。&lt;br /&gt;　橋を過ぎると水域がぐっと広くなった。Tが、&lt;br /&gt;｢代わってやってみないか｣&lt;br /&gt;と声をかけてきた。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-8866620027880883062?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/8866620027880883062/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=8866620027880883062' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8866620027880883062'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8866620027880883062'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_05.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-8168629305443582013</id><published>2010-06-04T06:34:00.000+09:00</published><updated>2010-06-04T06:35:11.844+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　ヨットという、帆とロープと舵でコントロールする船の方がはるかに操船が難しい。が、それはその難しいコントロールを楽しむために作られているからと言ってもいいだろう。ラグビーなどと同じで、ルールが難しく面倒だからこそ色々なテクニックや戦術が必要になり、そこに創造という楽しさが生じているのである。&lt;br /&gt;　このようなレジャーボートは、日本の遊園地にもあるゴーカートのようなもので、免許なしで乗れるのが当然なくらい操作が簡単なのだ。&lt;br /&gt;　日本という国は、無事故を最優先する余り、なんでも過度に規制してしまっている。そのためには国民の楽しみ、生活の質(Quality of life)を犠牲にして平気だ。&lt;br /&gt;　｢持つな、持たすな危ない刃物｣という標語があった。刃物そのものが危ないものなのではない。使い方こそ問題なのだが刃物自体を遠ざけてしまえという乱暴なやり方だ。しかし、刃物を持たせなかったがために刃物の使い方を習得できずに大きくなり、かえって刃物で怪我をする人間が増えたと言う馬鹿な現象が起きている。刃物が危険なら、ガスコンロも自動車も飛行機も皆危険だ。薬だって用量、用法を間違えれば危険だ。使いこなす技術と本来の目的以外には使わない人間性の涵養こそが大切なのだ。&lt;br /&gt;　火事になるといけないからマッチは持たせない、なんて式の偽教育は止めるべきだ。周りのものや環境に責任を求めるのでなく自己責任にシフトすれば我々の自由度は格段に広がるのである。簡単なものをいかにも難しいものの様に取り扱って、規制や免許の対象にするのはやめたほうが良い。規制を飯の種にしているものがはびこるだけで国民には何のメリットもないのだから。&lt;br /&gt;　水路の両側には立派な邸宅が並んでいる。聞けば百万ドル、二百万ドルというものも少なくないとか。敷地は見たところ２００坪以上あるだろう。運河に面した豪邸を買うのはもちろん船のある生活を楽しむためだ。だから各住宅の前には船が係留されている。&lt;br /&gt;　船といってもピンから切りがあるのでどの程度の値段なのかぴんとこないだろうから一つの例を挙げておこう。出典は２００３年正月の新聞広告だ。&lt;br /&gt; モデル：Leeder Phantom 260&lt;br /&gt; 値段：９６，０００豪ドル(約７００万円)&lt;br /&gt; モーター：350 Multi Point Injection Bravo 2 Mercruiser&lt;br /&gt; 長さ：７．５２ｍ&lt;br /&gt; 燃料タンク：２８０リットル&lt;br /&gt; 水タンク：２００リットル&lt;br /&gt; 定員：４人&lt;br /&gt;　日本と比べればかなり安い。舟遊びがごく普通なオーストラリアのこと、中古ボート市場も発達しているからさらに安く船を手に入れることができる。また、自宅においておき、使うときに専用トレーラーに乗せて自家用車で牽引していくのが普通だから、日本では気になるマリーナでの係留費用も考えなくてもいい。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-8168629305443582013?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/8168629305443582013/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=8168629305443582013' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8168629305443582013'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8168629305443582013'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_04.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-3665550651849074288</id><published>2010-06-03T07:09:00.000+09:00</published><updated>2010-06-03T07:10:19.782+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　青い箱型の船が右手奥の方から出てきた時には、その形状からハウスボートに違いないと身構えたのだが、その船は進路を変えて対岸の方に行ってしまった。&lt;br /&gt;　そんなことが続いたので、嫌になったというか、暫くジェティの方を見なかった。が、ふと頭を上げてみたら、白い箱型の船が近づいてくるではないか。ひょっとして、と思いながら船の動きを追っていたが、その船はますます近づいてくる。それだけではない。船の中の複数の人が手を振っている。その様子を見ているうちにこの船だと確信するようになった。&lt;br /&gt;　立ち上がり、ジェティに向かう。船はますます近づいてくる。ジェティの中間まできたとき、見知った顔が船上にあり、早く早くーと叫んでいるのが聞こえた。すぐに走り出し，ジェティの端に船をつけ、ロープを引っ掛けただけで待っている船に飛び込んだ。&lt;br /&gt;　その途端船はバックをはじめジェティから離れた。そして方向変換すると沖に向かって走り出した。操船は友人のTがしている。もう一人の友人の姿が見えない。&lt;br /&gt;｢Dはどうしたの｣&lt;br /&gt;と聞くと、&lt;br /&gt;｢万一に備えて船室に姿を隠しているんだ｣&lt;br /&gt;とのこと。もちろん定員オーバーの発覚を恐れてのことだ。それを聞いて私も子どもたちの部屋に姿を潜めた。&lt;br /&gt;　船は広い水域から運河に入っていく。運河自体の幅は４０-５０メートルもあろうか。しかし両側の住宅がヨットやクルーザーの係留設備を設けるために実質的な水路の幅は３０メートルくらいしかないだろう。すれ違うのがちょっと怖いような水路だ。だが、友人のTは何度もここを通過したことがあるのだろう、落ち着いて操船している。&lt;br /&gt;　そのTさんは船のライセンスを持っているのかって。いや，そんなものは持っていない。当地ではハウスボートのようなレジャーボートの操船に免許など要らない。自動車の運転免許があれば何の問題もなく操船できるのだ。この点は，規制国家日本とはまったく異なるところだ。&lt;br /&gt;　実際に操船してみればすぐ分かる。何も難しいことなどない。操船ハンドルは車のステアリングと変わらない。車の運転と違う点を挙げれば，&lt;br /&gt;１． たとえば，右側通行といったように交通ルールに若干の違いがある。&lt;br /&gt;２． ブレーキがない。ブレーキの役目はエンジンの逆回転がする。飛行機の逆噴射と同じだ。&lt;br /&gt;３． 自動車は前輪で進行方向をコントロールするが船は後部の舵またはスクリューの向きでコントロールする。そのため尻を振るような感じで曲っていく。&lt;br /&gt;４． アンカー(錨)を使用する。&lt;br /&gt;５． もやいで岸壁に係留する。&lt;br /&gt;などであろうか。&lt;br /&gt;　決して特別な操船技量など入らない。考えてみれば、元々機械というものは誰にでも簡単に使えるように設計されているものなのだ。特別な訓練が必要なものより、簡単に動くものを作ろうと改善を重ねてきた結果なのだからそんなに難しいわけがないのだ。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-3665550651849074288?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/3665550651849074288/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=3665550651849074288' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/3665550651849074288'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/3665550651849074288'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_03.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-1837608271752298126</id><published>2010-06-02T06:19:00.001+09:00</published><updated>2010-06-02T06:19:52.598+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>さて、マンジュラが近づいた時にキャリーが話し始めた。&lt;br /&gt;｢ハウスボートには２家族７人が乗っているの。８人乗りのハウスボートだって言ったでしょ。だから本当はもう一人しか乗れないのよ｣&lt;br /&gt;　思わず横を向いて聞く。&lt;br /&gt;｢それは、俺達の一人が乗らずに帰るってこと、それとも誰かを下ろして乗るってことか｣&lt;br /&gt;｢違うの、いろいろ考えたんだけどね、二人とも乗ろうってこと｣&lt;br /&gt;｢でも、それじゃぁ定員オーバーになっちゃうじゃないか。乗船名簿に名前を書くんだろうから分かってしまうぞ｣&lt;br /&gt;｢だからさ，分からないようにあなたを乗せることを考えているんじゃない｣&lt;br /&gt;｢えっ、俺がもぐりなのか｣&lt;br /&gt;　驚いて聞き返すと、困ったような顔で、&lt;br /&gt;｢えぇそうよ。だって私が途中から船に飛び乗るなんてできないでしょ｣&lt;br /&gt;｢途中で飛び乗るのか。そんなこと聞いてなかったぞ｣&lt;br /&gt;｢だからいま説明してるでしょ。いい、マンジュラのね、いつもの曲がり角のすぐ先にチキンバーガーの店があるでしょ。その目の前のジェティで待ってて。私は正規のところからハウスボートに乗ってすぐ迎えに行くから｣&lt;br /&gt;｢分かった。船が来たら乗り込めばいいってことだね｣&lt;br /&gt;｢でも、待っている間もできるだけ目立たないようにしていて｣&lt;br /&gt;｢オーケー、シチュエーションから見て目立たない方がいいって訳だね｣&lt;br /&gt;　こんな会話の後、そのチキンバーガー屋の脇で車を降りた。&lt;br /&gt;｢じゃぁ後で｣&lt;br /&gt;の声を残してキャリーは走り去った。&lt;br /&gt;　ジェティのそばの芝生に腰を下ろした。１２月末、つまり真夏なのに吹く風がなぜか冷たい。この間まで気温４０度なんて聞いていたのが嘘のようだ。突然１０度以上も気温が変化する、そんな変わりやすい気候がパース界隈の特徴なのだ。&lt;br /&gt;　さて、車から唯一持って降りたミネラルウォーターをちょっとずつ飲みながらハウスボートが来るのを待つのだが一向に現れない。&lt;br /&gt;　やっと右側から一隻の中型船が近づいてきた。何人かが乗っている。これかなっと目を凝らしてみるのだが近視のせいで顔がはっきりしない。だが，こっちに向かって手を振っているではないか。&lt;br /&gt;　本当にこれかもしれないと立ち上がってジェティに向かった。が、その船は通り過ぎていってしまった。&lt;br /&gt;　考えてみれば肝心のことを聞いていなかった。ハウスボートの大きさ、形、色など何も知らないのだ。そのため船が近づいてくるたびに立ったり座ったりを繰り返すことになってしまった。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-1837608271752298126?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/1837608271752298126/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=1837608271752298126' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1837608271752298126'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1837608271752298126'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post_02.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' 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/&gt;このハウスボートというのは、居住用のボートで通常の生活が可能なように設備されている。が、レジャー用のものだから香港で使われているような住宅の代わりとなるものではない。&lt;br /&gt;今回のものは８人乗りで、船の上に平屋の家をのっけたような感じだ。大型ヨットやクルーザーのように船倉部に設備があるようなタイプとはまったく異なる。&lt;br /&gt;船首側には食堂兼居間兼操舵室の大きな部屋がある。操船コーナーは船首右側にコンパクトに纏められている。備え付けられているのは目立つ順に、自動車のハンドルを木製にして６０度ごとに外側にグリップをつけかのような操舵ハンドル、エンジン二基の順逆回転ギアを伴うスロットルレバー、回転式ジャイロ、エンジンキー、トルクメーター、燃料計、スウィッチボード、緊急無線などだ。&lt;br /&gt;ベッドルームは二つ、片方にはダブルのベッド、もう一つには二段ベッドが二つ備え付けられている。また、居間のソファーはダブルのベッドにもなる。つまり最大８人が宿泊できる。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-990103480171518637?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/990103480171518637/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=990103480171518637' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/990103480171518637'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/990103480171518637'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/06/blog-post.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-1435575070025277601</id><published>2010-05-31T06:32:00.000+09:00</published><updated>2010-05-31T06:33:00.332+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>｢トップにあっても取れなければ意味がないんだよ。現地での予約のアレンジを変更しなければならないし、もうはっきりさせなければならない時期に来ているんだ｣&lt;br /&gt;｢園田様の場合は３０日の予約が取れていますよね。これが邪魔しているんですよ、結果的に。これをキャンセルしても良いでしょうか｣&lt;br /&gt;｢２８日が取れれば勿論かまわないが｣&lt;br /&gt;｢いや、話は逆でして、３０日をキャンセルしないと２８日が取れないんです。取れているフライトがあると他の便に対する優先権が効かなくなってしまうんです｣&lt;br /&gt;｢では、３０日をキャンセルすれば２８日が必ず取れるのかね｣&lt;br /&gt;｢経験からいって取れるとは思いますがギャランティは出来ません｣&lt;br /&gt;｢会社としてギャランティができないことは良くわかるが現実として取れるんだね｣&lt;br /&gt;｢取れると思います。が、保証は出来かねます｣&lt;br /&gt;｢万一取れなかった場合だけど、３０日もキャンセルしてあるならどうしようもなくなるではないですか｣&lt;br /&gt;｢２８日が万一取れなかった場合には３０日のフライトを責任を持ってご用意します｣&lt;br /&gt;｢パースのエージェントでやってきたのだから向こうと相談したいんだが｣&lt;br /&gt;｢いえ、ここで決めてください。直接コントロールセンターと調整しますので｣&lt;br /&gt;　３０日のフライト予約をキャンセルすれば２８日のフライトが取れそうだし、万一取れなかったら３０日のフライト予約を復活してくれる。これなら問題ないと判断した。&lt;br /&gt;｢分かりました｡その線でやってみてください｣&lt;br /&gt;　帰り便のクラス変更なども含めて依頼し、結果を待つことにした。&lt;br /&gt;　３時間ほどしてパースの旅行会社からメールが来た。&lt;br /&gt;｢Congratulation, you got Dec 28 flight. ｣&lt;br /&gt;　現地の方でも状況をチェックしていたらしい。また、このメールのすぐ後にカンタス航空から電話がかかってきた。&lt;br /&gt;｢２８日のブッキングをはじめ全てご希望どおりにアレンジできました｣&lt;br /&gt;との報告である。&lt;br /&gt;　かくて、年末年始の休みを最大限利用しての取材旅行が可能になったのである。そして、そのおかげで以下のクラブフィッシングが体験できたのだ。カンタス航空に感謝したい。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-1435575070025277601?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/1435575070025277601/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=1435575070025277601' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1435575070025277601'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1435575070025277601'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/05/blog-post_31.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-1051524280600788716</id><published>2010-05-30T06:52:00.001+09:00</published><updated>2010-05-30T06:52:52.772+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>&lt;strong&gt;クラブフィッシング(カニ採り)&lt;/strong&gt;&lt;br /&gt;　&lt;br /&gt;正月休を利用しての取材旅行のため１２月２８日のパース行きフライトを申し込んだのが９月だった。まだ３ヶ月以上もあるのに、正月休で混むためか既に満席でウェイティングとなった。&lt;br /&gt;　１１月になってパースの旅行会社に予約状況を調べてもらったら、なんと筆者の前に３００人ものキャンセル待ちの人がいることが分かった。これはもう席が取れない可能性が高いからと１２月３０日も抑えるべく手配を始めた。そして暫くして１２月３０日のフライトの予約が取れた。&lt;br /&gt;　しかし，１２月３０日の夜行便でパースに向かうと到着は３１日だ。実は友人の家族がマンジュラでハウスボートを借りてクラブフィッシングをするというのが３１日の朝までなのである。つまり３０日のフライトで行ったのではその行事に参加できない。いつかやってみたいと思っていたクラブフィッシングのチャンスなのだ。何とかならぬものかと気をもんでいる１２月の１８日、パースの旅行会社のM社長から電話がかかってきた。&lt;br /&gt;｢ねぇ園田さん。もうすぐクリスマスにもなるし、帰り便の発券もしなくてはならないしと思っていろいろ調べたし、頑張ってみたけれど２８日のフライトがどうしても取れないのよ。３０日のフライトじゃぁクラブフィッシングをミスしちゃうんでしょ。ゴールドカードメンバーなんだし、東京のカンタスに直接頼んだ方がいいと思う｣&lt;br /&gt;というのだ。&lt;br /&gt;｢オーケー、それじゃぁ直接交渉してみるよ｣&lt;br /&gt;と答え、カンタス航空に電話をかけた。若い女性が出たので早速、&lt;br /&gt;｢１２月２８日のパース便を９月に取ろうとしたら満席でずっとウェイティングになっているんです。カンタスのフリークェントフライヤーのゴールドカードメンバーの特典に、優先的ブッキングやウェイティングリストでの優先などが書いてあるんだけれど、３ヶ月待ってもウェイティングリストに入ったままでブック出来ないというのはどういうわけですか。どうにもならないのかどうか調べて折り返し連絡して欲しいんだ｣&lt;br /&gt;と言ってみた。&lt;br /&gt;　すると１５分くらいして電話が掛かってきた。&lt;br /&gt;｢現状を調べました。園田様の２８日のウェイティングですが、現時点でリストのトップにあります｣&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-1051524280600788716?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/1051524280600788716/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=1051524280600788716' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1051524280600788716'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/1051524280600788716'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/05/blog-post_30.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-8207074214786943656</id><published>2010-05-29T06:27:00.001+09:00</published><updated>2010-05-29T06:27:52.706+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　貝の種類はCardiid Cockleという、大きさが数ミリのごく小さい二枚貝だ。風が強く気温が高いことが海水からの水分の蒸発を活発にし、サンドバンクが外界からの海水の流入を制限しているのが海水の塩分濃度を異常に高くしている。Cardiid Cockleはこの高塩分濃度に適応できたが他の多くの種はそれができなかった。つまり巻貝のナチカような他の貝の殻に穴を開けて食べてしまう、いわば二枚貝の天敵が存在しなかったのでこの貝だけが爆発的に増えたのだという。&lt;br /&gt;　時として襲ってくる嵐は海底の堆積物を海岸に運びあげる。結果として海岸にはこの一種類の貝殻が寄せ集められることになる。この状況は約四千年前から続いてきたらしい。そのため厚いところでは十メートル以上の深さまでこの貝が堆積している。時間とともにこの貝の堆積物は石化し、コキナ石灰岩（Coquina Limestone）になる。さらに、雨水が貝殻の化学成分である炭酸カルシウムを溶解しては別の場所に沈殿させることを繰り返した結果、コキナ石灰岩はしっかりした岩石になっていった。&lt;br /&gt;　シェルビーチの保全が決められるまでこのコキナ石灰岩はブロックとして切り出されてこの地方の多くの建物の建設材料として使われた。またセメントの材料としても採掘されていた。ストロマトライトで有名なハメリンプールのテレグラフステーションのそばにはコキナ石灰岩の切り出し場が保存されているので興味のある方は訪ねてみると良い。&lt;br /&gt;　このシェルビーチには人影が少ない。一人でたたずむ女性すらいる。ひそかに静かに人生を考えるのに最適な場所なのかもしれない。&lt;br /&gt;　さて、シェルビーチやハメリンプールへのツアーはモンキーマイアから出発する。モンキーマイアリゾートのフロントで申し込めばよいだろう。&lt;br /&gt;　帰りに飛行場のそばに設置されている風力発電施設を見た。デナムを見下ろす丘の上は一年中風に恵まれている。近づいて見ると風力発電の風車は大きなものだ。三枚の羽がゆっくり回っているようだが、それは羽が大きいからそう見えるだけで実際の羽の回転速度はとても速いという。確かにブンッブンッという風を切る音があたりに低く響いていた。&lt;br /&gt;　オーストラリアのように広大な国土に僅かな人間が住んでいる場合、電気をすみずみまで配給するのは経済的ではない。使用する場所で使用する分だけ発電するのが一番よさそうだ。今世界的に叫ばれている分散型電源というやつだ。このデナムのたった一基の風力発電で必要量の約６０％をまかなっているという。これにソーラー発電を組み合わせれば燃料を使用しての火力発電などは必要ない。実にオーストラリアは化石燃料資源に頼らなくてもエネルギーを手に入れやすいところなのである。&lt;br /&gt;　自然を見るついでに自然エネルギーの利用についても見ていただければと思う。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-8207074214786943656?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/8207074214786943656/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=8207074214786943656' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8207074214786943656'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/8207074214786943656'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/05/blog-post_29.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-859330818074097824</id><published>2010-05-28T06:30:00.000+09:00</published><updated>2010-05-28T06:31:28.041+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　長野県の諏訪湖が冬に結氷するが、夜間の低温で氷が膨張するために線状に割れ、且つ盛り上がる。これを神様が諏訪湖をわたるときにできたとして｢御神渡り（おみわたり）｣と呼んでいる。&lt;br /&gt;　目の前に見えるのは氷の盛り上がりではなく海の盛り上がりなのだが、自然界では形が似たものは同じような原因やメカニズムで出来ている場合が多い。どうやら海水が両側から押し合って盛り上がりができているようだ。&lt;br /&gt;　でも何故海水のせめぎ合いなんてものができるのだろう。恐らくは地形が答えを出してくれる。&lt;br /&gt;　この岬の両側は二つとも湾になっている。湾に向かって押し寄せてきた海水は段々湾の奥に行くに従って幅が狭まるので海水同士が押し合いへし合いの状態になる。だから水位も高くなっているはずだ。&lt;br /&gt;　津波の被害が心配される所はどこかを考えれば類推ができる。津波というのは、海底が急に浅くなる所、急激に海岸が狭まっていく所で大きくなる。日本での津波の危険地帯としては三陸のリアス式海岸が挙げられる。そこでは湾が三角形をしていて押し寄せた海水の行き場がなくなって盛り上がると言う現象が生じる。&lt;br /&gt;　三陸のリアス式海岸ではないにしろこの岬の両側は湾だから同じような現象が起きるのだろう。両側の盛り上がった海水がちょうどぶつかり合い、逃げ場である沖合いにむけて競り合いながら流れていく現象が目の前で起きていたのだろう。&lt;br /&gt;　こんな珍しい現象を観察できることは余りないから、モンキーマイアにお出かけの節はちょっと散歩に出てみることをお勧めしたい。&lt;br /&gt;　シャークベイにはシェルビーチとハメリンプールという見逃せない所がある。その内ハメリンプールに３５億年前から連綿と活き続けてきたストロマトライトがあることは前著｢グッダイパース｣に書いた通りである。人類が化石燃料を使うことにより増やしつづける大気中の炭酸ガスが地球温暖化に関連して問題となっている現在、地球上に初めて光合成を行う生物として出現し、酸素を供給し、その後の酸素依存型生物の発展を支えた、人類の恩人ともいえるこのストロマトライトについて知ることも有意義だろう。是非｢グッダイパース｣（郁朋社）を手にとって欲しい。&lt;br /&gt;　ここではシェルビーチについて少し詳しく書いてみたい。シェルビーチの名前は文字通り海岸がいわゆる砂ではなくて貝殻で出来上がっていることに由来する。それもほぼ完璧に一種類の貝で構成されるという珍しいものだ。&lt;br /&gt;　真っ青な空、真っ白な雲、そして濃いブルーの海と、青と白で塗り分けられた世界にこれまた真っ白なビーチ、このコントラストは他では味わえない。しかも目の届く範囲は全てこうなのだ。まさに見渡す限りなのだ。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-859330818074097824?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/859330818074097824/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=859330818074097824' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/859330818074097824'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/859330818074097824'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/05/blog-post_28.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-708587290082189674</id><published>2010-05-27T07:26:00.000+09:00</published><updated>2010-05-27T07:27:05.324+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　プールの水もきっと冷たかったのだろう。キャリーがここも冷たすぎると言って入らなかったくらいだから。でも海水がとてつもなく冷たかったものだから私にはプールの水が温かく感じられた。&lt;br /&gt;　ひとしきり泳いでからコテージに戻り夕食のバーベキューの材料を買いに出た。一軒しかない売店に行くと、あるわ，あるわ，生活に必要なものは何でも置いてある。パン、ビーフ、ソーセージ、たまねぎ、ピーマンなどを買い込んだ。&lt;br /&gt;　バーベキューセットをチェックする。鉄板を新聞紙でこすり、備え付けのワイヤブラシでゴミを取る。そして下のガスボンベのつまみを回してガスを出し、マッチで火をつける。&lt;br /&gt;　部屋の中からテーブルを運び、皿を並べる。そして熱せられた鉄板のうえに肉、ソーセージ、野菜を並べて焼くこと５分ほどでバーベキューの出来上がりだ。海のほうを見ながらの食事だ。ちょうど太陽が対岸の低い丘の上に沈もうとしている。&lt;br /&gt;　持参のシャンペンを冷蔵庫から取り出して、ボトルの先のアルミ製カバーを外し、コルクの栓を留めている針金を緩めて取り除くとコルクをしっかり握り、こじるようにして抜いていく。やがて内部のガス圧で押されたコルク栓が｢シュポンッ｣と抜ける。&lt;br /&gt;　気温は二十数度、乾燥した空気、微風、殆ど波のない海、静かに寄せる波の音、沈みゆく夕日と次第に赤く染まって行く雲のたなびき。&lt;br /&gt;　余りの美しさにたまらずカメラを取って構えた。夕焼けは濃いピンク色だ。太陽が沈んだ後に最も美しい時が来る。&lt;br /&gt;　その時、すぐ目の前の海でイルカがジャンプした。それも二頭が続いてだ。夕焼けの空にイルカの真っ黒なシルエットがまるで影絵のように舞った。&lt;br /&gt;｢ワーウォ、イルカのジャンプだ｣&lt;br /&gt;｢本当だ｣&lt;br /&gt;｢すっごいねぇ、挨拶に来たのかなぁ｣&lt;br /&gt;　そんな会話をあとにカメラをつかんで砂浜に飛び降り海岸に走った。そしていまイルカがジャンプした辺りにカメラを向けて次のジャンプを待った。しかしそれからはまったく姿を見せなかった。それだけにいまに至るもその鮮明な光景は脳裏を離れないでいる。｢何度も｣よりも｢一度きり｣の方が印象が強いことがあるのを読者も経験からご存知だろう。&lt;br /&gt;　空から夕焼けが去り、夜の帳が辺りを埋めてきた頃、目の前を観光ヨットが沖に向かっていくのが見えた。薄暗がりの中をあちこちに電気をつけた船が走る様子は美しいというより何か神秘的ですらある。大きな三角の帆を張っているのが良い。乗っている人の話し声が聞こえてくるほど静かに走っている。モーターボートでは出ないムードだ。&lt;br /&gt;　かくてモンキーマイアはすっかり夜になった。&lt;br /&gt;　翌朝海岸を散歩してみた。ジェティを過ぎてさらに歩きつづけるとちょっとした岬に出た。そして海を見て驚いた。なんと岬の突端から沖に向かって海が線状に盛り上がっているのだ。しかもバチャバチャと海水がもみ合うような音がしている。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-708587290082189674?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/708587290082189674/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=708587290082189674' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/708587290082189674'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/708587290082189674'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/05/blog-post_27.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-7385966555964736951</id><published>2010-05-26T06:38:00.000+09:00</published><updated>2010-05-26T06:39:03.554+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　持参のソーセージやチーズなどを冷蔵庫にしまい、水着に着替えて外に出てみる。コテージの前はほんの４０センチほどの幅の道になっていて、我々より奥のコテージに行く人達が通る。その先は３０センチほど低い砂浜だ。所々に木が茂っているが約２０メートルでもう海、そうシャークベイのなぎさだ。&lt;br /&gt;　水は驚くほど綺麗、つまり透明だ。ペリカンが１５メートルほど先を悠然と漂っている。砂浜ではカモメが羽を休めている。&lt;br /&gt;　と、海の上を飛んでいた一羽のカモメが垂直に降下した。あれれっと見ていると、カモメは海に飛び込んでしまった。しかし次の瞬間カモメは海面に姿をあらわすや、そのまま飛び上がった。よく見ると口には小さな魚がくわえられている。まるでカワセミ、オーストラリアで言えばククバラのようではないか。カモメというのは海面に浮かびながら時々潜って魚をとるものだと思っていただけに驚きだった。&lt;br /&gt;　目をジェティ方向に転じてみれば、数人が海に入っている。ウム、皆泳いでいるぞ、と波打ち際に行き、足を海水に踏み入れてその冷たさにまたびっくりした。&lt;br /&gt;｢つっめてぇー｣&lt;br /&gt;と、思わず声を出すと、あとから足を踏み入れたキャリーも、&lt;br /&gt;｢コリャ想像以上に冷たいね。入らないほうが良いよ｣&lt;br /&gt;と言う。&lt;br /&gt;｢でも折角来たんだから全然シャークベイで泳がないのも癪だよ｣&lt;br /&gt;と沖に向かって歩き出した。&lt;br /&gt;　遠浅の海だから少しずつ深くなっていく。だから水の冷たさが徐々に上昇してくる。それにしても冷たい。ジェッティの近くで泳いでいる連中はどうして平気なのだろうと不思議に思えた。&lt;br /&gt;　日本人は冷たい水に急に飛び込むと心臓麻痺になると小さい頃から脅されて育っている。そのためか水にいきなり飛び込むものは極めて少なく、体に十分水をかけて慣らしてから水に入るのが普通だ。ところが外人は違う。こういう海でも、はたまたホテルのプールでも、水をかぶるわけでもなく準備体操をするでもなく突然水に飛び込むのだ。サハリンで仕事をしていた頃一緒にオホーツク海に出かけたロシア人なんかはウォトカを飲んでから氷のような海に飛び込んだものだ。&lt;br /&gt;　さて日本人である筆者は、そろそろと進み、肩が沈む深さの所まで来ると腕を大きく広げた。低音の海水に体温を奪われるせいか身体が震える。このままではますます体温が奪われるのが自明なので泳いで体温を上昇させることにした。が、万一のことを考えて海岸に平行に泳ぎ始めた。２００メートルほど泳いで見たがさして暖かくならないので諦めて岸にあがった。身体が空気に触れた瞬間、体感温度がさらに下がってブルッと震えがきた。&lt;br /&gt;｢寒いでしょう。意地張って入らなくても良いのにさ｣&lt;br /&gt;と口では冷たくしながらも、キャリーがバスタオルを肩にかけてくれた。&lt;br /&gt;｢水が冷たくて体が縮んでしまいのびのび泳げないよ。あっちのプールへ行ってみよう｣&lt;br /&gt;と構内にあるプールに向かった。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-7385966555964736951?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/7385966555964736951/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=7385966555964736951' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/7385966555964736951'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/7385966555964736951'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/05/blog-post_26.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry><entry><id>tag:blogger.com,1999:blog-971404827310289886.post-2484877926412764629</id><published>2010-05-25T06:07:00.000+09:00</published><updated>2010-05-25T06:08:25.547+09:00</updated><title type='text'>取って置きのオーストラリア</title><content type='html'>　客がバスの後ろ側に荷物を運ぶと、運転手は手際よくそれらを積み込んだ。そして運転席から書類を取り出してくると、&lt;br /&gt;｢予約した人から名前を言ってください｣&lt;br /&gt;と言った。３組が次々に名前が登録されているのを確認した。しかし４組目がいた。予約なしの人たちだったが、幸い席にゆとりがあったので一緒に乗れることになった。&lt;br /&gt;｢帰りのバスの予約は当日の朝にしてください。もっともバスは１２時に出発するからそこに直接きても良いがね｣&lt;br /&gt;と言うとバスは走り始めた。&lt;br /&gt;　飛行場への取り付け道路を出ると舗装道路に変わる。道は基本的に丘の上を走っている。周りに広がるのは何も手を加えていない自然だ。背の低い木が密生するほどではなく茂っている。だからどこまでも緑色が広がっている感じだ。緑の中に伸びた一本道、建物などまったく見当たらない道をひた走る。&lt;br /&gt;　２０分くらい走っただろうか、リゾートの敷地内に入った。ゲートを入ってすぐ左側の平屋の建物が事務所で、中にレセプションがある。カウンターに近づき、チェックインの手続きをすると中の女性が施設の説明をしてくれた。&lt;br /&gt;｢この地図を見てください。お部屋はこの海岸沿いのコテージ、そう、２１番になります。レストランはこの位置にあります。出来るだけ予約をしていただければと思います。バーベキュー用の食料や日用品はここのショップで売っています。ジェッティからは観光船が出ます。これは予約が必要です。ではモンキーマイアを存分にエンジョイしてください｣&lt;br /&gt;　鞄を持って部屋に向かいながら、&lt;br /&gt;｢海岸沿いの部屋だから夕焼けなんかも見られるね｣&lt;br /&gt;　と言うと、&lt;br /&gt;｢モンキーマイアに泊まるなら海岸沿いの部屋でなきゃ、と思って予約しておいたの。だって、そうでなきゃガクッと価値が落ちるんだもの。値段はどこでも変わらないのによ｣&lt;br /&gt;　と海側でなければならないとの力説が来た。皆さんもモンキーマイアにお出かけの節は是非ともそのように予約されると良い。&lt;br /&gt;　コテージは一棟が二部屋に仕切られている。つまり左右対称の部屋になっている。完全な木造のコテージで海側に屋根つきのベランダがあり、そこに椅子が二脚置かれている。海を眺めながらゆっくり時を過ごすのに最適だ。勿論ここはオーストラリア、片隅にはバーベキューユニットが用意されている。&lt;br /&gt;　部屋の中には大型のダブルベッドとテーブルがある。奥には小さいながらもキッチンがあり、食器や包丁、湯沸し用のポットなどが揃っている。冷蔵庫があることは勿論だ。だが日本人が好む風呂、つまりバスタブはついていない。シャワーで良しとしなければならない。&lt;div class="blogger-post-footer"&gt;&lt;img width='1' height='1' src='https://blogger.googleusercontent.com/tracker/971404827310289886-2484877926412764629?l=sonodanovels.blogspot.com' alt='' /&gt;&lt;/div&gt;</content><link rel='replies' type='application/atom+xml' href='http://sonodanovels.blogspot.com/feeds/2484877926412764629/comments/default' title='コメントの投稿'/><link rel='replies' type='text/html' href='http://www.blogger.com/comment.g?blogID=971404827310289886&amp;postID=2484877926412764629' title='0 件のコメント'/><link rel='edit' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2484877926412764629'/><link rel='self' type='application/atom+xml' href='http://www.blogger.com/feeds/971404827310289886/posts/default/2484877926412764629'/><link rel='alternate' type='text/html' href='http://sonodanovels.blogspot.com/2010/05/blog-post_25.html' title='取って置きのオーストラリア'/><author><name>Sonoda Go</name><uri>http://www.blogger.com/profile/11821266689246890096</uri><email>noreply@blogger.com</email><gd:image rel='http://schemas.google.com/g/2005#thumbnail' width='16' height='16' src='http://img2.blogblog.com/img/b16-rounded.gif'/></author><thr:total>0</thr:total></entry></feed>
